軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

大変革が始まった!

 昨年末、2010年は「大変革の年か」と書いたが、意外に早いぺースで改革が始まっているように思う。

 小沢幹事長の「不起訴」に世間は驚いているが、側近の秘書3人が起訴されたのだから、ご本人がいつまでも自由の身である筈はなかろう。もし彼が“潔白”だとしたら、この世から「正義」は消滅したのであり、正義の最後の砦である「検察庁」なんぞ無用だと国民は感じるからである。
 国民の期待を裏切った厚生省や社保庁の例を見るまでもないが、検察がダメなら後は「必殺仕分け人」ならぬ「仕事人」を国民は頼るだけになる。


 日本相撲協会の“乱”も、不利だといわれていた貴乃花親方が理事に選ばれて新風を巻き起こした。「伝統墨守」とは名ばかりの、旧態依然とした“ぬるま湯の世界”に、どんな改革が始まるか大いに楽しみである。

 その相撲界に、今度は人気抜群の横綱朝青龍関が「引退」と云う衝撃が走った。彼の数々の過去の“ご乱行”は、横綱の品格にふさわしくないと弾劾されていたが、外人力士にわが国2600年の文化と伝統を理解せよ、というのが土台無理な話だと私は思っていた。
 いくら「帰化」したからといっても所詮手続き上だけの話で、日本人にはなり得まい。日本人がブラジルや米国に「移民」しても、人種と文化的「区別」は解消するはずはなかった。いくら英語がネイティブでも、姿かたちはアジア人、一朝有事の際には、敵性国人に早変わりするのが世界の常識、血は争えないのである。


 2003年秋、2度目の樺太(サハリン)旅行をした私は、ガイドの旧日本国民であった韓国出身女性から、ロシア人が如何に残虐で働かないか、経済の底を支えているのはアジア人だから、彼らはよく働く韓国女性と結婚したがる。しかしロシア男と結婚した韓国女性は悲劇だが離婚しないで耐えている。逆バージョンの場合、ロシア女は直ぐに離婚するからロシア女と結婚した韓国男性は不幸、それよりもっと惨めなのが「混ざりっ子」よ、と教えてくれた。


 日本人男性が虚弱になり、農業や林業、鍛錬の世界である筈の相撲界、つまり「ホリエモン現象」で、楽して儲ける主義が蔓延し、日本人青年男女は「3K」を避けるようになったため、角界維持のために弟子不足を外国に求めた。
 最初はハワイだったと記憶するが、今では世界中から弟子を取っている。つまり、3Kをものともしない「出稼ぎ力士」たちが角界を支えているのは紛れもない事実である。
 そんな「国技」らしからぬ世界を築き上げておきながら、めっぽう強い朝青龍関に、無理やり日本人と同様な「品格」を求めても通じる筈はなかろう。


 今朝の産経22面下に、「日本が圧力」をかけたとして「モンゴルで不満噴出」だとある。
≪国民的英雄の動向にはモンゴル国内でも関心は極めて高く、テレビ局は引退表明を速報。大統領府高官は「日本側がいわゆる『暴行事件』を乱用して相撲界から引退させたという事ではないか。日本人力士の優勝回数記録を突破されることを嫌がったのだろう。日本の行動は不正義だ。モンゴル国民は不満を持っている≫と批判したという。これが国際関係の現実である。


 前横審委員の内館女史は、「朝青龍は日本に、角界に、そして相撲という仕事に、敬意が欠けていた。それを持てば、彼のよさがもっとあらわれ、そして評価されると考えています」とコメントしたが、それは無理な要求だと思う。

 朝青龍が子供の頃来日して、日本の小学校に入り、日本人としての素養を身につけ、日本の伝統と文化に『敬意』を表するようにでもならなければ、不可能だと思う。
 第一、日本人でさえも『日の丸』に敬意を表さない者が増えている時代に、モンゴルから来た闘志溢れる青年に「相撲に敬意を表せよ」といっても無理、カルタゴやローマの市民が、自分らを守ってくれる「外人部隊」に、われわれに敬意を表せよ!と言っても誰が表するものか。隙を見せれば寝首を掻かれるのがオチである!


 相撲は国技、故に力士はその伝統を墨守し敬意を表せよ、というのであれば、貴乃花親方が言うように、日本国内の青少年達から選ぶ以外にはあるまい。いくら国技だ、伝統・文化だと強がりを言っても、実力で朝青龍関にかなわなかったように、減らず口を叩く暇があったら、己の実力をつけることを優先すべきだろう。


 何と無く今時の日本人は、自国防衛を米国青年たちにゆだね、そのくせ「基地騒音」「事故防止」「犯罪を防止せよ!」「国外に出て行け!」と過度な要求をしている“キリギリス”に見えて仕方がない。そのうちに“蟻達”の逆襲が始まるぞ!


 現に政界では、“混ざりっ子”たちによる国家解体政策がどんどん進行している。


 朝鮮半島でも、中国大陸でも、既に熾烈な権力闘争が始まっている。2012年は胡錦濤主席も、オバマ大統領も、台湾の馬総統も交代?の時期である。そしてロンドン五輪が開催される。

 今年は上海万博、大陸の動向からは目が離せない。JAL、トヨタ、デパート閉鎖などなど、金がない経済界とは打って変わって、政界には現金が潤沢にあるようで、一部の政治家による現金まみれの政界スキャンダルに国民はあきれている・・・。こんな時代遅れの、世界の時流に取り残された国に激変が起こらないはずはない。

 平和ボケしたわが国にとって今年は間違いなく『大変革』の年である。吉と出るか凶と出るかは別にして・・・

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