軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

菅“雇用内閣”発足!

 31日からブログを更新できなかったのは、原稿と出版の最終打ち合わせなどが原因で、体調不良ではないからご心配なく。
 5日も間が開くと、「生きてるか?」とか「体調不良では?」などと電話が来るから申し訳ない。ご放念あれ!


 さて、鳩山首相は2日にやっと続投をあきらめた。思いもかけず、割を食ったのは小沢幹事長だろう。うまく彼だけを放逐したかったのに、最後に鳩が“反抗”した!おそらく予想していなかったに違いない。とうとう落城か、それとも反撃か?

≪お二人揃って辞任!(産経新聞から)≫

 ところで私はこのブログの4月16日付で「5月退陣が決まった!」と題して、≪普天間基地移設問題で「5月に必ず結論を出す」と言い切っていた鳩山首相≫だったが、≪物理的に不可能になったから≫五月退陣が決まった”!と断定したのだが、そのとき平野官房長官が≪「合意の解釈には幅がある・・・」とか何とか、5月の最終決着を事実上断念する考えを示した≫のは、≪退陣ともなれば自ら「リストラ」されることになるのだから・・・。肩書き取れれば“ただの人”に過ぎない!≫と書いたがご記憶の方も居るだろう。退陣は5月中ではなく6月に入ってしまったが、2日だから誤差のうち!


 4日、予想通りというべきか、人材不足だからというべきか、民主党TVコマーシャルの「難破船3人組」の最後の一人がやっと首相の座に着いた。しかし彼も韓国の哨戒艦のように、やがて国民から“撃沈”されるだろう。

 菅氏は橋本内閣時代の厚生大臣として、薬害エイズ問題で謝罪したという点が一部に評価されているようだが、私は彼が日本人拉致事件に深く関与した、北朝鮮工作員辛光洙死刑囚の助命嘆願したことが絶対に許せない。勿論千葉法務大臣も同罪である。
 彼らは同胞の血を吐く苦しみに耳を傾ける気はさらさらないのである。畜産農家に対する赤松大臣の態度を見れば一目瞭然ではないか。
 わが国の国民の生命と主権にかかわる根本的な問題に対する理解が、この政権、また新首相には出来ていないのだから、この国の舵取りを任せるのは問題だと私は考えているからである。


 今朝の産経一面の「くにのあとさき」欄に、湯浅記者が面白いことを書いている。
 4日に釜山で開幕した主要20カ国・地域(G20)の財務相中央銀行総裁会議に、菅財務相だけが欠席していたことをあげて、1945年のポツダム会談に、総選挙を捨て置いて出席した英国のチャーチル首相と比較し、「やはり、日英の国家意識の違い」であり、「国益より党益を優先しては、日本そのものが劣化する」と書いた。
 これまた重要な評価基準なのだが、多くのメディアは問題視していない。
 とっくの昔にこの国は“劣化”し始めていて、それに磨きをかけているのが昨年夏「政権交代した民主党」なのだが、メディアが伝えないから、国民も気がついていない。

 北海道の選挙民の中には、「鳩山さんはいい人だったからもう少し長く務めてほしかった」とか「短すぎる。もう少し長くやらせてみるべきだった」などと言う有権者が居たのには愕然とした。そしてメディアはこんな意見を大きく取り上げるから、国民は判断を誤るのであり、その意図的報道の成果どおり彼ら、彼女らには国の“劣化”が見えていないのである。

 ところが湯浅記者は「自浄作用などハナからない民主党」だが、「議員が持つ生存本能が覚醒されると、メガトン級の力が噴出」し、特に「日教組出身の輿石東参院議員会長と自治労出身の高嶋良充参院幹事長が先陣を切ったのは、さすが」で、「労組のプロだけに職を失う怖さを知っている」と分析、彼らの「動機は憂国ではなく雇用だから、政権公約への反省がない」というのであるが、全く同感である。

 いつだったかここに書いたはずだが、「労働組合が国を滅ぼす」と私は見てきた。彼らには「国家観」だとか「憂国」などという感覚は微塵もない。
 赤松“脳衰大臣”の口蹄疫対処時の発言を見ればよく分かる。「ちまちま」しているのは彼らの方なのである。

 労組出身者たちの特徴は、経営(文部省)側に向かって「賃上げを要求する」癖がついているから、“金金金”と普段から金の亡者に成り下がっていて、人相にそれが現れるほど身に染み付いてしまっている。だから、北海道教組の小林議員陣営のあの常識を疑う資金集めがおきるのであり、それが悪いことだという意識さえないのである。鳩山氏が「うそ」という意味を知らなかったように・・

 今中国大陸で起きている「賃上げ闘争」を見るが良い。ホンダの部品工場が組織的ストライキにやられたが、これは氷山の一角、次々に賃上げ要求が続いて、大陸に進出した企業はやがて身動きが取れなくなるだろう。何がそれを助長しているのか? これこそ戦後日本に占領軍から持ち込まれて拡散した「労働争議」に酷似していて、やがて大陸では収拾がつかなくなるのではないか?

 その根底にあるのは、知識はもとより、教育を受けていない、受けていたとしても自分のものになっていない「無教養さ」が組織を支配しているからである。彼らは「ストライキすれば賃金が上がる」と学習するだろうから、やがて北京政府も困るときが来るだろう。
 しかし中国の政治体制は日本とは違うから、天安門のように力で屈服させる手段が残っている。ただ、今度使えば政府は崩壊するだろうが・・・

 さて、湯浅記者の記事にヒントを得てこの新内閣に名前をつけるとすれば、さしあたって「民主雇用確保政権」と言っても良いだろう。

 自分の給料確保が主眼であって、国のことなど無関心な“議員さん”たち、しかし次の選挙でバッジが取れれば「ただのおじさんおばさん」に過ぎなくなる。
 7月の選挙で国民が、昨年の「政権交代」をどう評価するか大いに見ものだが、新首相の「民主党代表」の期間は9月まで、7月25日の選挙結果如何では、難破が確実になるかもしれない。メディアもメディア、“LOOPY”首相にたぶらかされて、政局を見誤ったメディアだが、さて、夏の選挙報道で“挽回”が出来るか、これまた興味津々である・・・

 そうなれば、新首相は再びこんな行脚をされるのかどうか知らないが、有権者は今度こそ厳しい眼で監視しておかねばなるまい。

≪このお姿はもう見られない?(産経新聞から)≫

 

やばいぞ日本

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民主党政権では日本が持たない

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田母神大学校

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自衛隊風雲録

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