仕事をしない政府 - 軍事評論家=佐藤守のブログ日記

　振って沸いた「移設問題」で徳之島がゆれている。鳩山首相が“裏で”奇妙な工作をしているという噂があったが、とうとう火がついてしまったようだ。住民は「白紙撤回」を叫んでいるが、当の首相は「･･･民意を重く受け止める必要がある」とLoopy発言をして記者団を煙に巻いた。島の一部では沖縄のように多額の“援助”を求めて動いている者がいるようだが、地政学上、安全保障力学上、「島に追い出される米海兵隊」は「ノーサンキュー」だろう。
　女房役の官房長官は、党内に噴出する迷走発言に“不快感”を示すだけ、外務大臣は竹島を「不法占拠」とは言わず、防衛大臣は地元に戻って次の参院選挙運動中だという。
　肝心要の“幹事長”は、“仏様”を使って時期はずれの「大法要」を営み、身内「引き締めの儀式」に夢中らしい。この政党はよくもここまでして「仕事をサボる」党だ。おそらく罰が当たるだろう。
　一票入れた有権者にとっては期待はずれ、「正体見たり枯れ尾花」とばかりにどんどん支持者が離れていっている。しかし民主政治の下では彼らを簡単には交代させられないから困ったものである。

　その間に、周辺諸国が土台固めに邁進している。哨戒艇が“なぞの轟沈”した韓国は、その一方で着々と「不法占拠した竹島」を自分のものにしようとしているし、中国海軍は、“日本の庭”に無断で侵入して、調査や演習をこれ見よがしに実施している。

　昔だったら、海自と第７艦隊の目が怖くて引っ込んでいたのだが、今や第７艦隊が出てくる気配はないし、日本の最高指揮官が“Loopy”だと分かった以上、その指揮下にある海自が出てくるはずもない。出てきてもせいぜい“見学”程度、「正当な行動」をとれば、正当な「トラストミー」発言をした陸自連隊長のように、艦長も飛ばされるだろうから、韓国にとっても中国海軍にとっても痛くもかゆくもないからだろう。つまり、自衛隊を指揮監督しているのは、自衛隊の“敵”であり、自分たちの“味方”なのだから!

　その上、下手すると７月ごろにはこの「友情あふれる鳩山政権」が交代するかも知れないから、その前に確固たる地歩を築いておこう、というのが彼らの戦略かもしれない。
　２７００年の光輝ある歴史と伝統を持つわが国も「後進国」並みに舐められたものだ！１億２千万人のわが同胞は、こんな有様を悔しく思わないのだろうか？

　昨年の政権交代以降、イライラが募った私はとうとう十二指腸潰瘍が再発して、年明け早々２週間の点滴攻撃に曝されたから、今後は極力Loopyは相手にしないよう心がけてきたが、軍事的に彼らに舐められている事態にだけは腹が立つ。３４年間勤めてきた戦闘機乗りの血が騒ぐのである。
　焼きそばパーティも、雨の中の園遊会も、別に仕事さえきちんと果たしてくれてさえいれば文句はないが、国内的には自分は仕事をしないで「国民の仕事を増やし」、いたずらに「国民を怒らせ互いに闘わせ」、「世の中を暗くして不安定」にし、国際的には責任を果たさず「同盟国の怒りを買い」、「敵対国に舐められる」のではたまったものじゃない。昔だったら○○･･･でチェンジできたが、民主主義？のルールの下では選挙しかないから精神衛生上非常に悪い！

　今夜は、チャンネル桜で一緒の友人が立ち上がるので「頑張れ、げんきを応援する会」に出かけるが、彼の名のとおりにこの国を「元気」にしてほしいと思う。

　ところで、昨年暮れ産経新聞の記事を見て、早速購入した本に「新京･長春の記憶」がある。日本長春会創立６０周年を記念して編纂された記録文集だが、生々しい体験談に不法なソ連参戦に対して悔しさと憤りがわく。
　先日、その長春会から「会報」が届いた。関心ある方々にご一読をお勧めする意味でここにご紹介する。

　仕事しない内閣の皆さん方にぜひ読んでほしいが、まったく期待できそうにない。この方々にはこの手の近代史に関しては「知らないことが多すぎる」のではないか？

　ついでに紹介しておくが、沖縄にも「いととせ」という非売品の記録集がある。涙なくしては読めない記録集である。せめて沖縄問題をぶり返し、沖縄県民にいたずらに無駄なエネルギーを消耗させ、内部対立を深めた民主党政権主要幹部の方々には、懺悔の意味からもぜひ読んで認識を新たにしてほしいと思うが、この方々のやることはどこかピントがずれているから全く期待できないだろう。おそらく読書する時間もあるまいから･･･
　せめて仕事だけはしてほしいと思うが、これまた「ピンとはずれ」の仕事だから、国民が迷惑する。結局仕事をしないまま、早く交代してくれるのが国民にとって一番幸せなのかも･･･