今朝の産経新聞21面に、口蹄疫対処に奮闘した九鬼東一・陸自第43普通科連隊長が、今回の出動は『災害派遣と異なり、救助ではなく殺すための現場だった』と語っていたのでドキッとしたが、「『大きな意味での国民の生命・財産を守るために』との思いだった。部隊の7割は宮崎県出身。隊員は郷土愛をよりどころにしたと思う。周囲からの『有難う』の言葉が嬉しかった」と謙虚に語っているが、そう、今回の出動は救助ではなく生きている牛や豚を殺すための出動だったのである。
軍隊は本来国家国民を守るために『敵を殺す』のが使命である。たまたま三島由紀夫の「激」を読んでいた私がドキッとしただけである・・・。
記事を貼り付けるのでご一読あれ。心からご苦労様と申し上げる。
資料どころか書斎の“死料”を整理していて悲しくなった。
政治評論家の『理念なき策謀家・小沢一郎の終焉』という一文があったので目を通すと、平成12年6月のもの。
2000年6月の産経抄には『有権者は自公保三党に苦いクスリを飲ませ、森首相に熱いおきゅうをすえた。それが見えざる“神の手”かと思えばほとほと感服するばかりなのだ』とあったが、10年後の今は“神の手”は本当に見えざる存在。
『・・・首相が靖国参拝』とある読売新聞を広げたら、2001年8月14日の小泉首相の参拝記事。朝日は参拝前倒しを「内外の状況受け止め決断」「中韓と協議の意向」と見出しに書き、東京新聞は「中韓に配慮、15日回避」「アジア侵略『反省と哀悼』談話」と書いている。今年も「日韓併合100年」とかで、民主党は「謝罪」を計画中だというから、毎度毎度この調子で8月15日は過ぎていく。この国は「後ろに向かって全力疾走中」である!
資料(“死霊”と出たので驚いた!)中に『辻元氏辞任劇』「この『幼児性』何なのか」という切抜きが目に留まったので広げると、平成14年3月30日の産経新聞記事。
今回の彼女の社民党離脱劇にダブったが、こう見てくると彼女はどんどん幼児性が進んでいるのかもしれない。次は民主党に入ってスポットライトを期待しているというから何をかいわんや・・・
古い資料を読んだ感想を概括すると、保守派論壇は毎度毎度同じ論評を繰り返しているようで進歩が見られないように見えるが、これも“幼児性漂う”こんな政治屋たちを相手にして取り上げてきたのだから、自らの進歩が遅れたのかもしれない?
それに反してその裏では左翼活動家たちの謀略は見事に結実しつつある。
陸自幹部の教養誌「修親」昭和41年1月号のコピーを見つけたが、今村均・元陸軍大将が「現時における吾等の心構え」という一文を寄稿しておられる。
「月刊日本9月号」に紹介する予定だが、毛沢東は「用兵の上は敵国人の心を伐つにあり、その下は城を攻むるにある」を実践しているというもので、それに対するに、教育勅語を廃止された環境下で育っている自衛隊幹部は、「他国人の信念としている、自由、民主の主義そのままで導いたのでは、それこそ直接及び間接侵略に対する国家の防衛、及び必要に応じて当たる公共の秩序維持に対し完全に活躍せしめえないことにもなろうかと案じられる」と警告しておられるが、三島由紀夫の“激”と、口蹄疫作戦に出動させられ奮闘した九鬼東一・陸自第43普通科連隊長の記事とが私にはダブって見える。
最後の砦は「軍」であることを後輩たちには忘れないで居てほしいと思う。
さて、ばかばかしい山岳遭難のニュースが続く。自分の趣味で登山するのは一向に構わないが、判断ミスで危険に陥るとすぐに自衛隊、警察、消防・・・と国家機関などを頼りにする気配が濃厚な社会になってしまった。携帯電話が発達したからか・・・
日本テレビの記者とカメラマンの行動は暴挙である。事故調査中の現場に「特ネタ」でも探すつもりで入ろうとしたのか?これを天罰という。
昭和60年8月12日に、御巣鷹山に整備不良のジャンボ機が墜落して520名もの死者が出たとき、自衛隊は要請もないうちから救助捜索に当たった。
しかし、一部の評論家や記者から、夜間ヘリは飛べないのか!穀つぶしと非難ごうごうであった。たまたま翌日生存者が発見され、川上慶子さん救出場面を撮影することに成功したフジテレビのカメラマンは一躍この世界でヒーローになったという。しかし今回の場合は納得がいかない。このとき広報室長として接した私は、一部記者らの傲慢さを知っているからか、今回もそれにダブルのだが、そうでないことを期待したい。
いずれにせよ、万一の時には警察が助けてくれる・・・という安易な考えで登山するものではない。万一の事態に陥って救助された場合は、かかった費用は全額支払うべきである。趣味に生きる登山同好会メンバーに、どうして貴重な税金を使う必要があろうか。
今朝の産経抄子も同様な意見を書いている。趣味やレジャーを専門にする中高年の娯楽団体に、猛省を促したいと思う。
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