軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

被災地は必ず復興する!

震災から1週間たった。懸命の救出活動が続けられているが、90時間以上たって救出された方が出たという。奇跡である。がれきの山の中での救出は続くが、被災者救援活動が活発化してきた。案の定、首相や防衛大臣は「責任のなすりあい」という醜態を見せているが、自衛隊は構うことはない。危険を顧みず国民のために組織的活動を継続し実力を発揮してもらいたい。最後は実力を持った“軍隊”しか頼れないのである。米軍も懸命に活動してくれている。やはり頼りになる同盟国だった。

≪救出活動=産経から≫

現在の行動目的は「復興」、「目標」は被災者救援である。国土交通省も動き出したし、何よりも民間企業が動き出した。急ぐべきは避難所に収容されている被災者の手当と住宅の整備である。
“政治指導”は有名無実、官庁、民間主導が復活しつつあるのは頼もしい限りである。被災しなかった地域でできるのは、これら救援物資輸送などに協力することである。我慢我慢、わが家の周辺では、ガソリンスタンドで行列が続いているが、これは「無計画停電」によって生活の足が奪われたためである。とにかく「やるのかやらぬのか」、停電の覚悟はできているのにやったりやらなかったりだから東電と政府に対する不信感が先立っていることによる。
担当大臣は一段落後全責任を取るべきだろう。近所のご婦人方は、スーパーを見て回る人気取り大臣?の「顔も見たくない!」と怒っている方々が多い。
海江田大臣の「全面停電発言」も影響が大きかった。こんなことを繰り返していると「オオカミ少年」的雰囲気が巷間に流れることが怖い。


原発事故では[爆弾3勇士たち]が身の危険を顧みず奮闘している。多分予備電源駆動に成功して冷却水が循環し始め、事態はいい方向に動くだろう。決死のプロたちに任せたい。それまでは、焼け石に水とわかっていても、現場は与えられた“武器”で戦う以外にない。放水活動も継続すべきだろう。
戦場で進撃してくるM4戦車に火炎瓶で抵抗した陸兵たちが思い出される。
必ず天は味方する。あと少しの努力である。英雄的活動を天が見放さないことを老兵は信じている。


多くの被災者たちが分散疎開するようである。日本の指導者たちの指導力と能力は最低だが、国民の素晴らしさは世界中の注目の的になっている。

今まで世界に発信される情報は「ノー天気な一部日本人」であり、そんな輩にしかライトが当たらなかった。だからテレビ画面に登場する“おぞましいほど”自己顕示欲満々の方々、これが日本人全ての実像だと世界は誤解し軽蔑していた。その昔「エコノミック・アニマル」とさげすまれたように。
日本には「強請り集りが多い」と思っていた米軍人たちも、基地が存在しない東北地域に住む日本人たちの気高さに驚愕している。
それは、表面だけを見せつけられてきた世界の人々が、勤勉で実直な隠れていた日本人達を見たからである。日の当たり方が悲劇ではあったし、犠牲となられた方々には申し訳ないが、悲しいかな、今回の震災で犠牲になった方々のおかげで、日本人精神が世界に認められつつあると思う。


欧米人も「ヒューマンビーイング」の真髄を見た気がしたであろう。宗教にとらわれずおおらかな包容力を見せる日本人の姿に、カダフィのように「自国民」を虐殺してまで政権にしがみつく愚かさを知ったであろう。日本人は自ら犠牲になって、世界人類に人の道を示したのだと思う。国際連盟で「人種差別撤廃」を主張したのも大日本帝国だった。
今回のこの尊い犠牲に感謝し、その魂を復興に生かさねばならないと思う。

残念なことは一般国民の気高さに反比例して、政府要人たちの未熟さが知れ渡ったことだが、これは事後交代させれば済む事である。
昨日“エステ”を終えてインドネシアから帰国した恥ずべき女性外務政務官などは「逆さづりして八つ裂きにしてやりたい!」などとは、私は思っても決して口には出さないが、新潟県の選挙民が再選しないだろうと思っている。


15年前に退役して、戦力にもならない私は、切歯扼腕しつつ救出美談に涙を流すだけである。とりわけ給食室での卒業式で堂々たる謝辞を述べた小学6年生と、アドリブで先生方に謝辞を述べたお母さんの言葉に、うつろな目で内容のない記者会見をする首相にはない真実味と人間性を見てとり涙が止まらなかった。家内には“花粉症だ”と言い訳しているが…


昭和20年8月、日本人は歴史始まって以来の屈辱と惨害を体験した。しかし、昭和天皇を核心として見事に立ち上がった。

終戦=日録20世紀・講談社から≫

≪広島:被爆の翌日=同上≫

≪国会議事堂前のいも畑=同上≫

≪大陸からの復員と疎開先から上野についた児童たち:この年齢の方々が今回犠牲になったのが悲しい=同上≫


≪焼け野が原の東京=週刊20世紀から≫

≪焼け野が原の大阪(下)=同上≫

≪被災したみなさん希望を捨てないで、必ず復興できる!=産経から≫

今回の東北震災からも必ず復興できる。多くの英霊方のご加護がある。全国民一致団結して、大和民族の真価を発揮しようじゃないか。

案の定、外資系企業は脱出しているという。いい機会である。ついでに通名を使用したり、帰化もせずに議員を務めている「外資民主党政府」にも脱出してほしいと思う。