軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

中国の権力闘争に巻き込まれるな!

辛亥革命を祝っている中国だが、国内闘争は暴発寸前だという分析がある。
その“対策”のためのターゲットはやはり台湾のようだが、日本も油断できない。
「暴かれた中国の極秘戦略」の著者・袁紅冰氏によると、中国のアジア侵略計画は、
1、2012年秋、台湾を統一する。…そのために2012年の台湾総統選挙で馬英九総統再選を支援する。
2、2015年、インドに侵攻する。その理由は「チベット問題は核心的利益」であり、「チベット民族浄化計画の遂行」のため「インド、ネパール共産党を活用」する。
3、20??年、日本併合を推進する。
というものである。


そして中国共産党の「対日外交策略計画」の結論は、≪戦後半世紀の日本外交の相対的特徴を分析すると、日本はイデオロギー方面の問題について重きを置か≫ず、≪重きをおくのは日本自身の生存と発展に関係する問題のみであり、これを自己の外交方針の出発点としている。これ以外に、日本外交のもう一つの特徴は十分理性的であり、既成事実は受け入れるという傾向がある。それ故、我々は、その他の方面で、日本に十分な譲歩をし、日本に対して、何かしら利益的要求を満足させると同時に、効果的な方法で台湾問題において我々を敵にすれば、日本の国益に重大な損害が生じることをわからせさえすれば、台湾問題において、日中両国どちらも有利となる理性的選択をするように促すことができるのである≫というものであり、冷静に分析していくと、最近の中国の対日、台湾外交はその線に沿っていることが伺える。
つまり、南西方面で軍事的に強攻策をとっている中国軍が、ある時点で日本に譲歩?する姿勢を示し、日本人を懐柔することもあり得るだろう。


ところでその中国国内では深刻な権力闘争が続いており、いずれ起きるであろう混乱を予期してか、経済問題も国際的常識の域を逸脱しつつある様に見える。
昨日の「大紀元時報」は「影の銀行と化す国有企業」として、
≪巨額の資金が消えているが「その謎を解く鍵として、中国の巨大な「影の金融システム」(shadow banking system)の存在が指摘されている。これはいわゆる、一部の銀行機能を働きながらも、当局による監督管理を受けない、あるいは緩んだ管理しか受けない非銀行金融機関のことだ。目下、中国では国有企業、民間担保会社、個人といった多様な影の銀行形態が存在しており、かつこれらの企業や個人の多くは政府との関連を有しており……現在、多くの国有企業は影の銀行と化している。当局の金融引き締め政策により、正規銀行からの融資が難しくなった中小企業に対し、これらの影の銀行は高利貸しを始めている。8月31日までに、受託貸付を公表した広告数は117件、うち上場企業は64社にのぼっている。そのうち、年間貸付金利が同期間の正規銀行を超えたものが35社もあり、最高金利は24.5%に達している。これらの企業による貸付金額は計169.35億元で、前年同期比38.2%増えている。影の銀行となる企業らはこれにより莫大な利益を獲得している≫と報じている。


宮崎正弘氏もメルマガで、
≪始まっていた企業倒産と夜逃げブーム、高利貸しのトイチは常識の温州:地下銀行猖獗、海外不動産をたたき売り。やってきた本物の不況≫として「温州商人が香港で手持ちの不動産のたたき売りを始めた」ことを取り上げている。
≪夏頃から浙江省温州では企業の倒産が夥しく、地元の新聞も「100社が倒産し、夜逃げした」と報じた。夜逃げするのは高利貸しに手を出したからである。マフィアと組んだ高利貸しはトイチが常識、返済しないと容赦なく経営者を襲撃する。他の債務者への見せしめのため、死体を河に浮かべたりもする……手元資金、運転資金欠乏のため高利に手を出す経営者が続出し、高利貸し、やくざがらみの地下銀行の猖獗がみられるとウォールストリートジャーナル(10月13日付け)も事態の悪化を報じている。もはやただ事ではない。
――こんな状況下、まだ中国へ進出しようとする日本企業は、よほどの度胸があるんですねぇ≫とわが経済人に警告している。


さて、このような大混乱を前に、党の高位高官たちの生き残り策は激しくなりつつあるようで、昨日入った情報では7月中旬に「チベット解放60周年」式典を指揮するためチベットを訪問した習近平は、完全に封鎖されて一人のチベット人もいないラサの会場の壇上で大勢のの制服・私服警官に守られていたが、厳重な警戒はそれだけではなく「毒を入れられるのが怖くて、飲料水や料理だけではなく、風呂の水まで自分専用のものを持ち込んだ」と現地メディアが報じているらしい。

他方、彼と対立する李克強には訪日する予定があるが、その際習近平に負けじと天皇陛下と会談できるよう、仲が良い小沢氏に依頼しているという。


ところが別の情報によると、彼は若いにもかかわらず体が弱く、「一種の血液病を患って」いるらしく、「過労になると全身汗まみれになり、緊張すると血液成分の指数が異常になり、休息を必要とする」のだという。香港の彼の事務所にもベッドが常備されているらしい。
例の301病院で検診したが原因不明だったらしく、ドイツで開発された新薬を飲んで現状維持している状態だという。
真偽のほどは定かではないが、「中共政治局常務委員の健康状態は国家秘密」の国である。

中国共産党の首脳陣:そういえば李克強氏の顔色は冴えない…=インターネットから≫


ただでさえもかの地には、原因不明の疫病が蔓延しているという情報が絶えない。ご高齢の陛下には、万一のことがあってはならないから、「天皇の政治的利用」に巻き込まれないよう野田首相には厳重に注意してほしいと思う。

そのほか、かの地での混乱ぶりを示す情報が多々届いているが、いずれ明らかになるものもあるだろうから、その時点でご紹介する予定。


ところで昨日も65件の“KJコメント”が届いていてつまらぬ作業に時間を浪費した。とんだ“ウイルス”に気に入られたもの…そんなわけでいちいち「承認待ち」状態のコメントを「承認」する作業を続けざるを得ないことをお許し頂きたい。


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改めてご紹介するまでもないが、あまりにもお若い写真なので見間違えそうになった!
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