軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

何をくよくよ川端柳…

都都逸「何をくよくよ川端柳 水の流れを見て暮らす」は坂本龍馬の作だといわれるが、古希を過ぎると自然にそんな感じになるものである!

今朝の産経は読みどころが多かった。「シェア」を取り上げた産経抄子も秀逸だったが、戦後の日本人は「自分だけよければ…」と他人を顧みない守銭奴が増えた。
産経抄子が締めくくったように、「選良」と言われる地方(国もそうだが)の首長は選挙でリストラされないよう、名前も名乗らない「市民団体」のFAXメール大攻勢に戦々恐々、自己「主張」すべき信念もなく、頭の中は有権者対策で一杯、今やそれは「線量」に「占領」されている。「黙れ!」と一括できるほどの肝はない「選良」である。


考えさせられたのは石原氏の「日本よ」で、チリーのチャナントール高原で天空を眺めたカメラマンの「こうしていると僕は空を仰ぐなどというよりも、この地球という星にへばりついて、じかに宇宙に接しているという気分です」という言葉に感動した一文である。
特に「年齢を重ね自分の死についての実感といおうか、予感をようやく信じられるようになると、誰しも自らの人生に重ねて『存在』と『時間』の幻妖な不思議について感じられるようにはなる」という一説だが、「我々の存在の貴重な背景である、このちっぽけな地球を救うために妥当な抑制を自らに強いることもできるに違いない」と石原氏は言うのである。
ホーキング博士は「地球並みの文明を持った惑星は宇宙全体に二、三百万あるだろう」。ところが「その文明なるもののために循環が狂い極めて不安定となり、宇宙時間でいえばほとんど一瞬に、地球時間でいえばせいぜい百年ほどで滅びてしまう」という。
そこで石原氏は「人間は必ず死ぬ。その人間がまたこの地球を自らの手で殺そうとしているのだが」と結ぶのだが、般若心経には「一切が空」と示してある。

百里の飛行隊長時代、スクランブル待機中に装具をつけたまま、蒸し暑い待機所を出て誘導路上にあおむけになって天を仰いでいた時、突然星が瞬く天空に≪落ちて行く≫ような錯覚に捉われて思わず誘導路のコンクリートにしがみついた体験があった。
高高度要撃訓練で、六〇〇〇〇フィートの上空を飛んだ時は、飛行というよりも「漂っている感覚」だった。
これが石原氏の言う「『存在』と『時間』の幻妖な不思議」なのかどうかわからないが、地球という星にも限界があって不思議ではないと思ったものである。

≪宇宙の神秘=インターネットから≫


ところで、産経の一面トップは、六割の人が「首都圏で巨大地震」の不安でストレス慢性化だという。

他にも「少子化よりも放射能」への不安があり、大学教授が「ストレスは長期化するかもしれない」とコメントしている。

まあ、次代を担う若者には気の毒?だが、我々高齢者がそんなにストレスを感じることはなかろう。私など良くてあと十年だと予定し、人生の整理段階を意識して生活している。生まれた以上必ず死を迎えるのだから、それに抵抗しても始まらない。


そんな現代、後継ぎたちの元気な活躍に嬉しくなっている。体操で優勝した内村航平選手は二十二歳、床運動では中学生が彼に次いで二位だった。名前を失念したが、明るく利口そうな彼の笑顔に拍手!今後を期待したい。


十代の子供たちが、ストレスを気にする老人たちよりも、生き生きと生きている姿が、何よりもうれしくなる。こんな若者たちに、夢と希望を与える政治ができないものか?と情けなく思うのだが、しかし確実に時代を担う健全な子供たちが育っていると気が強くなる。


それに比べて気が重くなるのはお隣の国の子供たち。一人っ子政策の弊害も大きいが、何よりも弱者いじめの風潮は収まりそうにない。“南京大虐殺”の国であるにしても、その残虐性には言葉もない。
中国にはこんな生活をしている子供たちが多いのだが…

≪毎日この道を通って水汲みする少女達=インターネットから≫


この夏にインターネットなどで話題になったのが、「男児を集団でいじめる中国人の大人たち / 執拗に暴力をふるって手を踏み潰す」という事件で、この動画には「複数の中国人に囲まれた小学生くらいの男児が映されており、執拗に暴力を受けているシーンが収録されている」がいじめているのはすべて大人である。しかも周囲を取り囲む大人たちは笑い声さえあげて、これを見ているだけ。この騒動の原因は「男児が婦人にぶつかり、何発も殴られる事態に発展した」という。
この記事には「子どもならばハシャギすぎて人にぶつかることもあるかもしれないし、それは怒られて当然かもしれない。しかし、殴る蹴るなどの暴力行為で男児を痛めつける必要があるのだろうか? 動画を観てみると、男児は中国人男性と思われる人物に、思いっきり素手を踏み潰されているのがわかる。また、複数の男性から頭に蹴りを入れられ、まさにリンチ状態となっている」と解説されている。
動画を見ながら私はこの子の気持ちが痛いほど伝わり、哀れを通り越して怒りがわいてきた。参照元は「liveleak.」とあるから、気の強い方は一度ご覧あれ。

10月21日に中国広東省佛山市で起きた女児ひき逃げ事件の被害者・悦悦ちゃんはわずか2歳でこの世を去ったが、いい大人たちが少なくとも十八人、彼女を見殺しにして恥じなかった。


「中日友好協会は対日工作の重要な窓口」だが、其の会長に“知日派”の唐家璇氏が内定したという。
田中真紀子当時の外相に、靖国参拝について「やめなさいとゲンメイした」彼である。

こんな非人道的な国に“友好”を求める日本人の心情がわからない。

こんな記事を読んでいると「ストレス」がたまるから、宇宙の本でも読んで、坂本竜馬の教えに従うことにする…。

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訳者は知人の元早大教授である。南北戦争勃発150周年となる今年、アメリカでは各種の催しが計画されているが、20世紀アメリカ文学界を代表する一人である著者の作である。詳細な解説と豊富な写真・図版、それに年表や索引が充実していて、アメリカ研究に必須の著書だと思う。

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