軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

歴史は繰り返す?!

土曜日、兵法研究会で講演したが、靖国は結構にぎわっていて、若い人が目立ったのが嬉しかった。
好天に恵まれた土曜日の午後にもかかわらず、狭い会議室にほぼいっぱいの70人ほどが集まってくれた。
沖縄時代の尖閣“防空作戦”を解説したのだが、質疑でご老人が「憲法を変えてほしい」とマイクも使わず“絶叫?”されたのには感激した。
かなりのお年だったがお元気なので安心、次に立った学生が、「自分らの時代で必ず変えます」といったので拍手が起きた!
早速夜に参加した方から次のようなメールがきた。

≪あの学生には先ず日本の正しい歴史を知りなさいと言って推薦図書をメールにて知らせてやることにしました。ああいう世代の人間が育ってくれることを祈るばかりです≫


元戦闘機のりの漫談に過ぎないのに、彼は「中国を封じ込めるにはインド、ロシア…などと手を組むべきだ」といい、メルカトル症候群ではないことを証明してくれた。
終わってしばらく話したのだが、東大法学部4年生だという。こんな青年が外交官になるか、政治家を志して修行してくれたら…と思った。
そんなことから帰りは足が軽かった!


ところで民主党は10日、福岡市内で有権者と「政策進捗報告会」を開いたが、総動員がかかった割には参加者は少なく、民主党の凋落ぶりははっきりしてきた。

≪両田中大臣も、前の閣僚方もこれじゃ〜政党も持つまい=週刊文春から≫



≪肝心の野田首相、博多ラーメンの味は?…=産経から≫


面白かったのは次の記事。
≪「不倫はダメ!」 女性が“前科”の細野氏にクギ
 参加者の女性から、その場にいない細野豪志政調会長が要職に起用されたことを批判する声が飛び出した。

 福岡県久留米市の女性は細野氏について「30代、40代の女性は、不倫をしたような人が表に出ることを良く思っていない」と発言。野田佳彦首相が細野氏を起用したことについても「党内でどうであっても、一般の皆はそうは思っていない」と批判した。

 細野氏は平成18年、女性キャスターとの「路上キス」の様子を写真週刊誌で報じられた。民主党の「切り札」として広告塔の役割を期待されている細野氏だが、女性の目は依然として厳しいようだ≫


路上キス、略して≪路駐≫はハマグリさんの方が老舗では?

もっとも、秋の叙勲の勲一等にも、週刊文春で有名になった元閣僚がいるのだから、「英雄」は色を好むということらしい…


≪CIA長官が不倫で辞任。米軍の「英雄」政権に打撃。彼は“本物の”英雄だったが…=産経から≫


≪米メディアによると、不倫相手はペトレイアス長官の伝記を執筆した女性。情報当局や米軍高官は、敵国の情報当局による脅迫や懐柔の材料になることもあるため、不倫が内規で禁じられている。連邦捜査局FBI)が不適切な情報漏洩(ろうえい)の有無を調べている。

 共和党の大統領候補や再選したオバマ大統領の重要閣僚候補に名が挙がるなど、米国の「英雄」として国民の敬意を集めてきたペトレイアス長官の不倫発覚に衝撃が広がっている。

 ペトレイアス長官はCIA職員宛ての声明で、不倫を理由にオバマ大統領に辞表を提出。不倫は「夫としても組織のリーダーとしても容認されない」とした(産経)≫

「情報当局や米軍高官は、敵国の情報当局による脅迫や懐柔の材料になることもあるため、不倫が内規で禁じられている」そうだが、わが国では野放しのようだ…


ところでいよいよ政権交代の詰めに入っているお隣でも、民心の離脱はとどまらないため、こんなことをして取り締まっているという。

≪陳情者摘発に「報奨金」 ボランティア140万人投入

中国共産党大会が開かれている北京の人民大会堂近くで警察官らに連行される陳情者(左)=9日(共同)≫


中国共産党大会が開会中の北京で、治安当局が約140万人ものボランティア部隊を使って“不審者”や地方からの陳情者の摘発に全力を挙げている。…
 地元の役人や司法の不正を中央政府に直訴しようと多数の陳情者が北京に押し掛けるため、当局は党大会や全国人民代表大会のたびに大規模な治安部隊を投入して抑え込んでいる。

 報奨金は「100元(約1200円)、500元、千元」。通報や拘束など“活躍”の度合いに応じて額を決めているようだ≫


しかし、周辺では、圧政に苦しむ人民がとうとう自爆し始めたという。
≪香港の人権団体、中国人権民主化運動ニュースセンターは10日、中国で11月に入ってから9日間で3件の自爆が起き、計2人が死亡し12人が負傷したと伝えた。相次ぐ自爆の背景として同センターは、炭鉱で採掘に使われる爆発物が低価格で手に入るほか、政治改革が行われず社会矛盾が深刻化していると指摘している。

 同センターによると、河南省南陽市で4日、頻繁に当局に陳情を行っていた障害者が自爆して1人が死亡、9人が負傷した。浙江省嘉興市では1日、建物の立ち退きに不満を持っていた男が、地元の役所に車で突っ込み自爆、3人が負傷した。

 四川省楽山市でも9日、巨額の債務を抱えていたとされる男が自爆して死亡したという。(共同)≫

香港メディアによると、中国広東省広州市の中心部で8日、バスが突然爆発し炎上、負傷者の有無や爆発の原因など詳細は不明という。今月4日以降、中国で起きた爆発事案は4件目だという。

また、4日には陝西省のカラオケ店で爆弾が爆発、
≪3人が死亡して20人が負傷。6日には浙江省杭州市でバスが突然爆発、数十人の乗客が逃げ出した後に全焼した。8日には江蘇省鎮江市の化学工場で爆発を伴う大規模な火災が発生、5000人が避難したが、けが人などの詳細は不明という。(共同)≫


まるでアフガンかイラクのようだ。そのうちに自爆テロが組織的に起きるかもしれない。北京が厳戒態勢を敷いていることに納得がいく。


そして9日、宗教の自由を求めている中国青海省黄南チベット族自治州同仁県でも数千人のチベット人学生らが街頭で抗議デモを行い、中国政府による抑圧的な少数民族政策の見直しや言語の自由などを求めたという。
同時に中国政府に抗議して芸術家の男性(25)が焼身自殺。7日には女性(23)が、8日には10代の男性が同様に自殺した(産経)


書斎を整理していたらこんな記事が出てきた。
≪平成元年6月5日、天安門広場事件を報じる朝日新聞


≪同・読売≫


≪同、朝日≫


こんなに各地で騒動が頻発するのでは、新指導者、習近平氏も気が気じゃなかろうと同情する。産経はこう書いている。


≪胡氏は「和諧社会(調和社会)」を掲げ、格差是正や持続的成長の実現に取り組む姿勢を示してきた。しかし、実際には格差が拡大、環境破壊が進んだ。官僚の腐敗に庶民は敵意さえ覚えている。各地では住民による抗議活動が頻発している。インターネットの普及に伴い、絶対的な権力を維持してきた中国共産党も、ネット世論を無視できなくなっている。

 共産党の正当性を保ち、民意をつなぎとめるためには、国民にすり寄ることも一層必要になりそうだ。胡氏は「反腐敗闘争は依然として厳しい状況にある」と汚職がはびこる現状を認め、腐敗根絶を約束。2020年までの国内総生産(GDP)倍増計画を打ち上げたのも、国民の生活改善を重視している姿勢を繕う狙いがうかがえる。

 しかし、実際に難題に取り組むのは習氏を中心とする新指導部。胡氏が突きつけた“注文”は、重い足かせに他ならない≫


北京や上海で討論した時、中国側の出席者は、当時は誇らしげに胡錦濤主席が掲げる「和諧社会(調和社会)」を強調していた。

しかし、成都を視察してきた直後に上海での会議に参加した要人は私に「地方政府の腐敗堕落はその極に達している」と顔をしかめ、「傲岸で中央政府の言うことを全く聞かない」といったから、会議の席で「貴国は7つの州に分割し、北京で中央政府が米国のワシントンのような方式をとれば…」といいかけると、前の席にいた若い女性の政治学博士がいきなり「それはできません!」と言い放ったことがあった。
「どうして?」と問うと、「いろいろ研究したが不可能だ」といい、先の要人も「無理です」といったものだ。

今になって思うと、薄キライ事件を密かに“調査?”に行ったのでは?と思われる。


人民解放軍海軍は、これ見よがしに“離島上陸作戦”などする余裕があるようだが陸軍はそうはいくまい。
内乱、そして国共内戦?やがて分裂?の予感がするが…


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