軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

いよいよ“決戦”

参院選挙もいよいよ明日に迫った。メディアはすでに結果が出たかのように書きなぐっているが、国家の命運を担う選挙、以前の選挙では「2大政党制」などという美辞麗句に踊らされた有権者は、今回こそしっかりと意思を表明すべきだろう。
今朝の産経は一面トップで「与党、圧勝の勢い維持」と書いたが、民主が没落するのは当然だとしても、まだまだ油断はできまい。
菅元首相などは、自民党に投票しないように比例区での「落選運動」を呼びかけていて、とうとう熱射病にかかったか?と思わざるを得ない。
巷では「単なる市民活動家に逆戻りしただけ」と冷ややかだが、そんな方々でも日本国の総理になれるのだからこの国は“平和”だといえよう!
大東亜戦争では、国を廃墟にした責任者を、相手国が処刑したが、福島原発事故はじめ、その後の復興も見捨てた「犯人ども」は、イケシャーシャーと甘い汁を吸っている!
エジプトやシナでさえも、そうはいかなくなりつつあるのに、何とも“平和”な国だ。

≪完成間近の集合住宅は欠陥だらけ、入居予定者が万人規模の抗議=四川省大紀元日本から≫
≪【大紀元日本7月19日】四川省成都市では16日、欠陥住宅である新築アパートに入居する予定の市民らが大規模な抗議を展開した。

問題の住宅は完成間近の団地「嘉業花園」。16日昼頃、数百人の入居予定者は「ひび割れだらけ、壁はもろくて指先で削り落とせる」「品質を守れ、アパートを建て直せ」などの抗議文言を書いた横断幕を掲げて、同団地の前までデモ行進し、周辺の道路を封鎖するなどの抗議を行った。

参加者の話によると、当局の保安員と闇組織のメンバーが出動し、一行に暴力を振って退散させたが、当日夜になって抗議が再開され、多くの市民も加わった。目撃者は、「多いときは1万人はいたはず」とRFAに情報を寄せた≫という。


少なくともそんな事態が起きないだけでも我が国は“平和”な国だが、そろそろ、菅元首相のような輩をはびこらせる“無責任な自由?”は考え直したらどうだ?

明日の選挙は、自覚した有権者が行列をなしてくれることを期待したい。


ところで月曜日は土用丑の日、日本人ならばウナギのお世話にならない人はいないくらいのウナギにとっては厄日である!
ところが中国ウォッチャーは「日本人はウナギ好きね〜」とあきれている。
シナ人はウナギが嫌いだから、もっぱら儲けの対象に過ぎない。そこでどうせ小日本人向けに輸出するもので自分らには無関係だから、養殖池には“各種の死骸”が投げ込まれ、ウナギは巨大な玉状になってむさぼっているという。
しかも身を柔らかくし、肉厚を増やすために「ホルモン剤」を過剰に投与しているから、養殖池のある村では幼児にひげが生え、幼女の乳房が膨らんでいるというから恐ろしい。
私はウナギ養殖場は目撃していないが、2005年に上海ガニを食べた時、漁師が重金属で池が汚染されているとこぼしていたし、桂林の農地では、上半身裸の農夫が農薬をまるで≪花咲じじい≫のように撒いていたから、想像に難くない。
各々方、週刊文春やSAPIOの警告にご注目あれ!

≪ウナギの輸入で大多忙な成田空港=産経から≫


≪河川の水質汚染で脊椎がらせん状に曲がった魚。中国第三の大河・淮河 奇形の魚にがん村「あと10年は続く=大紀元日本から==本文とは関係ありません!≫


さて、世界第2の経済大国も経済危機があらわになってきたが、彼らに利用され続けてきた「チョーニチ新聞」も、拒否され始めたようだ。
貢いでも貢いでも「唯の人」、気が付かない方がおかしいのだが…

≪地球上に存在しない、というのがまた何とも…利用されて捨てられて。中国版ツイッター朝日新聞アカウントを閉鎖=大紀元日本から≫


詳しい分析とその対処法については、経済専門家やメディア論教授らに譲るとして、ご質問があったお隣の韓国・アシアナ機の事故についてフォローしておこう。


米国TVが放映した乗員名簿は、いかにもそれらしい発音の“いたずら”だったようだが、それに輪をかけて自己責任を転嫁しようとするこの国の“正体”がバレたことの方が面白かった。
記者会見の場で“尾てい骨骨折”のアテンダントにヒロイン的談話を語らせたのはまだいいとしても、彼女は事故調の聴取を無視してTVに出たらしく、事故調は怒っている。何よりも、自己責任をオートスロットル不作動にして、ボーイング社から落とし前?を取ろうとした行動が、いわゆる“従軍慰安婦”問題につながるこの国のやり方だということが世界中に広まったことはいいことだった。歴史認識もこの程度、シナと同じくすべてが「わいろ」で片づけられる国がら、米国人も少しは見直した?のじゃなかろうか。

≪人為的ミスで高価な機体がおしゃかになって…もったいない=産経から≫


≪脱出した乗員たち:ご記憶がおありだろう。昔、福岡空港で離陸に失敗したガルーダ航空機で、乗客をほったらかして逃げた乗員たちに似ている…産経から≫


ところで、9日のブログに書いたJAL機墜落時の件でT.Kajikawa氏が「私見ですが、生存本能としてパイロットは緊急時本能的に操縦桿を握るものではと思っています」とコメントされたが、本件については事故調査報告書のヴォイスレコーダー記録で十分推定できる。


自衛隊でも複座機(練習機・ファントム・F−15DJなど)においては、操縦かんをどちらが持つか、明確にするよう規定されている。交代する際には「ユウハブ・コントロール」と呼びかけて操縦桿を少しゆする。受ける側は「アイハブ・コントロール」と復唱して、軽く操縦かんをゆすって確実に握ったことを示す。
それでも下手をすると、双方が勘違いして“無人操縦状態”だったこともある!

123便のヴォイスレコーダーには、18時24分35秒頃に何らかの衝撃音が録音された直後に高濱機長は「なんか爆発したぞ」と言い、直後にオートパイロットが解除されて機体(エンジン、ランディング・ギア等の表示)の点検が行われている。
その後、福田航空機関士が「ハイドロプレッシャー(油圧機器の作動油の圧力)を見ませんか」と提案するが、高濱機長はスコーク77(緊急状態)を発信して東京航空交通管制部に羽田へ引き返すことを要求している。
ここまではほぼ正常な行動だと推定できるが、無線交信の後に、機長は佐々木副操縦士に対して「バンクそんなにとるなマニュアル(手動操縦)だから」「(バンクを)戻せ」とどなる声が記録されているから、機長自ら操縦していないことを証明している。
しかし、佐々木副操縦士は「戻らない」と返答、同時に航空機関士が異常発生からわずか3分足らずで全ての油圧の喪失を示す「ハイドロプレッシャーオールロス」と発声している。
このころ、客室では気圧減少を示す警報音が鳴っているため低空へ降下しようとしたが、コントロール不能状態のためダッチロールが生じ、ピッチングとヨーイング、ローリングを繰り返している。
この間、墜落の瞬間まで機長は頻繁に「あたま(機首)下げろ」「上げろ」と指示し、ついには「これはだめかもしれんな〜」といっている。
この一連の記録を見たとき、私は機長も低酸素症になっていたのでは?と感じたくらいであった。


その他、この事件に関する記録は、でたらめ本も含めて多く出ているが、航空事故そのものについては、アシアナ航空社同様、社内の安全文化を克明に表している「墜落の背景==日航機はなぜ落ちたか(山本善明著:講談社:1999年10月初版)が非常によくその「背景」を表していると思っている。
事故は、機材もさることながら、それに携わる組織の人間関係が絡んでいるものであり、一般的にそれを「安全文化(黒田勲元空将の造語!)」と呼び、私も航空安全管理隊司令時代に大いに参考にさせてもらったものである。所詮生身の人間のやること、政治も経済も、文化もスポーツも、へそ曲がりの私はいつもそれを下敷きにみているのだが、そこでさて、明日の選挙で、この国の「人間関係」も少しはまっとうな姿に近づくのか否か?
それが気がかりな点である。


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「われ、重篤文春病(佐々木章著:文春企画出版部:¥1600税込)」
著者は私が松島基地司令時代に知り合った友人の一人である。非常な読者家で、特に文春にのめりこんで?いたから、着任後すぐに「広報室事件?」(空飛ぶ広報室ではない!)で有名な…といわれて驚いた経験がある。
岩手県遠野出身で、ライオンズクラブ終身会員。「大酒飲み?の熱狂的阪神ファン」と自称している方の、いわば私的なエッセイ風交流禄というべき書だが、前半を占める3・11体験談は貴重な記録だろう。

墜落の背景―日航機はなぜ落ちたか〈上〉

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