軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

疫病神は去ったか?

参院選挙はメディアの“予測”通りの結果になったが、投票率が伸び悩んだのはどう解釈すべきか?
確かに候補者たちを見ていると、とても“選良”とは言えないし、「旧貴族院」には比べようもないほど稚拙な参議院議員が増えた。だから「ばかばかしくて投票所に行く時間が惜しい…」とか、「大勢は決まっているから」などと、弁解している有権者がいるが、ならば今後は「政治に口出ししないでほしい」といいたくなる。
しかし、確かに立候補者に対して≪知能検査≫と≪高校生並みの学力調査≫を義務付ける必要はありそうである…


今回の結果を見ると、“投票した有権者”は健全だな〜と思わざるを得ない。共産党議席を増やしたのはともかく、泡沫政党が乱立した怪現象にも惑わされていない。なかなか冷静、水面を流れる塵芥にだまされず、本流を見る目が残っている。この国にはまだまだ望みはある!と思う。
しかし、それでも有権者に完全否定された「ゲバ集団指導部」には反省どころか責任感さえうかがえない。
今朝の産経抄はこの現象を分かりやすく解説しているから添付しておきたい。


産経抄
≪長年の研究開発の苦労が実り、新製品が大ヒット、わが世の春を謳歌する企業があった。ところが、その製品に重大な欠陥が見つかってしまう。消費者にそっぽを向かれ、業績は悪化するばかりだ。

▼その企業には、もうひとつの悩みがある。3人のかつての経営者の存在だ。直属の部下を連れて飛び出したAさんは、別の会社を立ち上げた。といってもかつての「剛腕」のイメージは失われ、経営は苦しそうだ。社長時代から常識はずれの言動が多かったBさんは、今もマスコミの格好の標的となって、会社の信用低下に一役買っている。今も会社に籍を置くCさんは、現経営陣の方針に逆らって、やりたい放題だ。

民主党をモデルに、こんな筋書きの経済小説が書けるかもしれない。A、B、Cが、小沢一郎鳩山由紀夫菅直人の3氏であることはいうまでもない。とりわけ参院選で喫した大敗について、菅元首相の責任は重いといえるのではないか。

▼東京選挙区で党から公認をはずされた現職候補は、元首相と同じく「脱原発」を主張してきた。だからといって公然と支援するのは、まさしく「反党行為」だ。公認候補と共倒れという、悪夢のような結果を招いてしまった。

▼「不可欠意識」という言葉を、加藤秀俊さんの『隠居学』(講談社)から教わった。自分が組織にとって「不可欠」である、と思う気持ちは誰にもある。ただ社長や会長というエラい人たちに、その意識が強すぎると始末に負えない、と加藤さんはいう。

▼まして、首相や大政党の党首を務めた人たちの妄想は、「おれがいなきゃ、日本はダメになる」などとどこまでも大きくなる。そろそろ「可欠のひと」として、「隠居学」の勉強を始めてはいかがか≫


ただし私は文中の「不可欠」を「疫病神!」に置き換えて読んだ。「だれからも信用されていない」という自覚がなく、「蔭では疫病神扱い」されていることにさえ気が付かない。こんな輩が日本政府の代表だから、世界中から軽くあしらわれ、領土も拉致された同胞も戻してもらえないのだ。
民主党時代のTV・PRに3人揃って登場し、難破船上で粋がっていたが、それが“現実”になっただけ。
このコマーシャルを作った会社のプロデューサーは、彼らをよく見抜いていたな〜と感心する。
そしてその難破船からは、ネズミがぞろぞろ避難していた…。かわいそうに、逃げそこなったねずみたちには明日はないだろう!

恥も外部も感じない彼らのような“疫病神”が、隠居するはずはなかろうから、引き続き“監視”しておく必要がある。メディアには是非とも彼らの行動を引き続いて報じてほしいと思う。週刊誌でよくやる「あの有名人のその後」的手法で…


ところでメディアは自民圧勝を「ねじれ現象解消」と書いているが、それよりも≪安倍新自民政権≫が圧倒的な支持を得たことの方を強調すべきだろう。

国民は、幼児じみた永田町での“お遊戯ごっこ”に飽き飽きしているのである。“新生”自民党にはその辺を取り違えないでほしいと思う。


さて、世界はどんどん動いている。落日迫るシナ大陸で、突如江沢民氏とキッシンジャー氏が宴会を開いたという。俺はまだ健在だ!というところだろうが、驚いたのはキッシンジャー氏が大陸でうろうろしていることの方だ。
宮崎正弘氏はこれをとらえて、「…米中関係は元の鞘に納まり、その後、徐々に中国が経済力をつけて、周辺諸国に軍事威嚇を含めながらアジアに覇権を打ち立てる強圧外交にギア・チェンジした。
キッシンジャーは、これを批判したことはなく、基本スタンスは反日である。
ふたりが会見したという報道は、幾重にも政治的意味が籠もっていると考えるべきであろう」と警告している。


経済危機、人民の暴動、江沢民の出現、大陸の政治的混乱は救い難いところまで来ているとみるのは「希望的観測」か?


そこで昨日の大紀元日本に出ていた面白い記事を紹介しよう。
反日デモの愛国ヒーロー 自宅の強制取り壊しで直訴者に一変≫



反日活動で有名だった時代=大紀元から≫



≪今やホームレスの反政府活動家・・・・=大紀元から≫

≪【大紀元日本7月20日】昨年の反日デモで「愛国のヒーロー」として注目されていた中国人男性の近況を語る写真が、現在、インターネットで話題を呼んでいる。この男性は広西チワン族自治区に在住の田永海さん。当局に強制的に自宅を取り壊され、街頭で自分の境遇を訴える姿を撮らえたものだ。反日デモの勇ましい姿から一変した田さんを、ユーザーたちは冷ややかな目線で眺めている。

あるユーザーは、ネット上で田さんの写真を数枚集めた。反日デモに参加する時の写真では、ワゴン車の車体と身体に「命をかけて、釣魚島(尖閣諸島の中国名)を守ろう」と書かれた横断幕が掲げられている。対照的に、他の数枚は街頭で直訴する田さんが写っている。同じワゴン車とみられるが、愛国スローガンの横断幕が、当局からのひどい扱いを綴る大きな看板と貼り紙に変わっている。
一連の写真はネットで熱い議論となった。主に、田さんのような愛国者を風刺する論調だ。その一部を紹介しよう。

「釣魚島はやはり日本に返そう。日本は強制的な取り壊しを行わないようだ。(笑)国家を守ろうと奮闘したのに、すぐに国家に裏切られたじゃないか」

「自分の住宅、自分の土地、自分の両親を守ることすらできないのに、釣魚島を奪還するなんて、馬鹿の集まりだ」

「自分が国を愛しても、国は自分を愛したことがあるのか。勘違いにもほどがある」

「その歳で幼なすぎる。人生の大半にわたり、洗脳されてきた証だ。いい教訓だ」

「いまになってやっと目が覚めたのか。共産党を擁護するから、自業自得だ」 ≫



≪先日はシナに極めて親しい朝日新聞のアカウントが削除された。何かが似ている。やがて彼らに「今になってやっと目が覚めたのか。自業自得だ」といわれるのかな〜≫



ところで、同盟国・米国内情勢もおかしくなりつつある。デトロイト市の破産もさることながら、人種問題で白人と黒人間に亀裂が入りだしているという。
事の発端は、フロリダ州の自警員ジンマーマンが黒人青年トレイボン・マーチンを射殺した事件である。
わが国でもメディアは、米国に根付く「人種偏見・差別問題」として取り扱っているが、台湾のAndy Chang氏によれば、真相は不審尋問を受けたトレイボンがジンマーマン自警員を殴り倒し、馬乗りになって頭をコンクリートに打ちつけたため、彼は自衛のためマーチンを射殺したのだという。
そこで当然彼は無罪となったのだが、黒人の抗議デモがアメリカ各地で起きた。
そしてこともあろうにオバマ大統領は「これは35年前の私自身だったかもしれない」と黒人びいき的な発言をしてしまい、裁判が適切だったことを無視し、「正当防衛法の見直し」発言をしたのである。
この発言に力を得た抗議デモは、全国百以上の都市にエスカレートした。
人気取りに気を使う、現代「民主主義下の政治家たち」の典型というべきか宿痾というべきか。
彼は「被差別感情」に訴えるよりも大統領として米国の司法制度を擁護すべきであった。
我が国もこれに酷似しているから、政治家は猛省すべきじゃないのか?


さらに厄介なのは、NBCは「白人」ジンマーマンが「12歳の黒人」(実は17歳)トレイボンを射殺したと報道したという。
「ジンマーマンは白人とペルー人母親の混血だった。するとメディアはすぐにジンマーマンのことを『ホワイト・ヒスパニック』と名付けたのである。こんな用語はこれまでになかった。たとえばオバマの母親は白人だが、誰もオバマを『ブラック・ホワイト』と言わない。明らかにメディアはどうしてもこれを黒人差別として報道したかったのだ。

オバマが黒人の個人体験発言をした後、各地のデモは『無辜の黒人』が『拳銃を持った白人』に射殺され、裁判で白人が無罪になったとして抗議をしている」

Andy Chang氏はオバマにいう。「黒人たるよりも大統領たれ」と。


我が国の近代史を紐解くと、日米開戦時のルーズベルトがそうであったし、今でも特に我が国をめぐる“特ア諸国”の論法がこうである。
≪差別、差別…≫と喧しいが、自ら≪区別≫されるような行動をとっていると思われても仕方あるまい。

人気を気にする「政治屋たち」と、販売部数、視聴率を気にするメディアが、この世に相互不信と紛争を引き起こしている!というのは言いすぎか?
これまた「自業自得」にならねばいいが…

有権者の洗礼で揺るがぬ支持を受けた安倍新政権が公約通り「日本を取り戻してくれる」ことを強く期待したい。


★兵法研究会・公開講座のお知らせ
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第13回 軍事評論家・佐藤守の国防講座 概要
演題  英霊の声が聞こえる ― 本来の日本人精神を取り戻せ!―
 本会顧問 軍事評論家・元空将 佐藤 守
日時  平成25年7月28日(日) 13:00開演(15:30終了予定)
会場  靖国会館 2階 田安の間
会費  1,000円(会員500円、高校生以下無料)
連絡先  info@heiho-ken.sakura.ne.jp
  件名に「国防講座」とご記入下さい。なお、事前申込みがなくても当日、受付けます。


届いた本のPR
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1、

桜林美佐著:並木書房¥1500+税≫
女性ジャーナリスト、桜林君の防衛産業編第2弾である。女性らしい緻密な取材もさることながら、「武器輸出ができれば日本の防衛産業の技術基盤は復活する」という、巷の安易な考え方に疑問を呈している。
防衛産業が衰退したのは、過去のメディアの「産軍癒着」というフレーズに、政府も産業界も委縮したからだと私は思っていて、現役時代から「癒着ではなく密着だ!」と反論していたが、だれも見向きもしなかった。
桜林君に言わせてもらうならば、タイトルも主語は「防衛産業」ではなく「政府」であるべきで、「…守れない」ではなく「振興すべし!」であってほしかった。
言いすぎかな〜


2、

黄文雄著:徳間書店¥952+税≫
黄文雄氏の人気が高い“反韓書籍!”
これだけ歴史の真相を列挙されても、カエルの顔に何とやら…の民族は“偉大”である!
残念ながら一部の日本人もそうだが…
この国が世界中から嫌われるわけがよくわかる。我々もあまり本気で相手をしないに限ると思うのだが!


3、

黄文雄著:ヒカルランド¥1800+税≫
読者はきっと「目からうろこ」だろう。宮崎正弘氏の書評をご紹介するが、食事中の方は後にされたい!
「中国人作家でノーベル賞を獲得した莫言より、鄭義のほうが一時期は有名だった。天安門事件の指導者のひとりとして手配され、中国各地に潜伏したのち、1993年に米国に亡命した小説家である。
その鄭義のもっとも評判を取った作品は、ある村の百年の歴史を描いたもので、要するに飢饉のたびに村人は人を食った。大江健三郎は、鄭義の作品群を「グロテスク・リアリズム」と評した。
黄文雄さんの新作は、まさに人を食ってきた中国の歴史の本質をえぐり出したグロテスク・リアリズムの文明論である。
中国の歴史は平均すると、十八年ごとに戦争、内乱による飢饉が発生したため、共食いが起こった。
人肉市場があり、それは闇市ではなく公認市場だった。人肉の値段は豚や犬肉より安く、また人間を食肉として飼育し、屠殺する養人場があった。処刑された罪人の肉も払い下げられたうえ、平穏な時代でも食人の習慣は絶えなかった。味方同士の共食いもあり、最大の好物は子供の肉だった。軍隊は補食として人肉を食べた。
三国志演義でも劉備玄徳を厚くもてなすため、山奥に潜伏していた嘗ての部下が妻を殺して馳走する場面がある。日本人は卒倒するか、吐瀉するかだろうが、しかし劉備玄徳は部下のその忠節ぶりに感傷に浸るのである。
水滸伝には人肉饅頭がでてくる。数え上げればきりがないのでこの辺で止めるが、最近も胎児のスープをグルメで味わう闇のレストランが広東省にあることを写真入りで多くのメディアが暴露した」
そしてその昔、菅原道真遣唐使中止を求めた原因の一つがこの人肉食の風習にあったとしている。


4、

黄文雄著:ヒカルランド¥1400+税≫
南京大虐殺」「従軍慰安婦」「強制連行」などはねつ造された神話であり、大陸、半島独自のねつ造文化であることがよくわかる。
これを見抜けない我が国の“進歩的文化人”の能力の低さ…というより、むしろマインドコントロールされているのだといったほうがよかろう。「あなたも知らないうちに反日日本人になっていないか!?」という問いかけにはぐさりと来る。だまされてはいけない!


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