軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

習近平就任前夜祭?

昨日17日、敬老の日、朝8時に国旗を掲げたが、住宅街には依然として日の丸は掲げられていない。上の方の自衛隊OB宅と我が家だけだったろう…。
バーゴラには、我が家のキジバト君のひなが孵化していた!
寒くなる前に間に合いそうでよかった!

さらにこの日は10年前の日朝交渉の日であった。小泉首相がもうひと押ししていれば、拉致問題も前進しただろうに、“なぜか”腰砕けでとうとう10年過ぎてしまった。もっとも官房長官がこの問題に乗り気でなかったから、閣内がまとまりそうになかったのだが、その一部は「金正日〜(講談社)」に書いてあるから興味がある方はどうぞ。これからぞろぞろ【内緒話】が出てくるだろう…


ところで、今回の≪中国・反日デモの損害、全て石原都知事に請求すべき≫で≪尖閣で中国怒らせてほくそ笑んでる売国奴≫は石原知事だ、とブログに書いている大学教授がいると読者に教えられたので一読してあきれた。
こんな連中が「大学教授」なのだから、学生が立派に育つはずはなかろう。
ついでに言うと、そろばん勘定を基本にしている経済評論家などが、TVに顔を出して、奇妙な予想をするものだから、視聴者は混乱するばかりである。


シナの問題になると登場するジャーナリスト?の中にも、さりげなく「中国政府の代弁」をして専門家ぶっているものがいるようだが、彼らこそ≪尖閣で中国怒らせてほくそ笑んでる売国奴だ≫というべきだろう。


ところで1000隻の漁船が尖閣に向かいつつあるという。
過去の体験から推察すれば、漁民は「いやいやながら」出漁していると思われる。
2007年だったか、上海でコンテナ基地が建設されたため、漁ができなくなった漁民の妻たちが、座り込みしている現場に行き合わせ、取り囲まれた体験があるが、脱出した後、海軍大佐や、上海市の役人などから聞いたところでは、漁民のほとんどが強引な政府のやり方に反対していて、生活苦で怒っていると知った。
つまり、座り込んでいるのが全員(200名?)ご婦人だったからそのわけを聞いたのだが、夫は漁に出ないと食えないからだというのである。夫は漁場、妻は座り込みという分業?だったのである。

今回も、おそらく尖閣まで出漁する燃料は軍が補給し、金品を与えて出させているに違いない。


16年前の私の体験では、彼らは魚が取れればいいだけで、日本官憲に逮捕され、抑留?されたら家族が食い上げになると恐れていたのであった。

だから【恐る恐る】侵犯してみたが、日本官憲は丁寧で、水死しかかった活動家を救助までして送り届けてくれたから、中国政府の言うことが正しいと思うようになった。

それに輪をかけたのが「SENGOKU31事件?」で、船長は英雄として帰国したし、今回の8月15日の場合もそうだったから、中国官憲の言うことを信じ始めた。


ところが今回はそうばかりでもないらしい。
国共内戦まがいの3派がそれぞれ出漁を要求するから、漁民保護上監視船を出すのかどうか質しているらしい。もちろん政府は出すといい、後方について行くようだが、それじゃ有名な「督戦隊」じゃないか。

だから漁民は先頭を行って「弾除け」になりたくない。万一捕まったらどうする?
政府は日本を脅して帰国させる!というが、それでも「先頭」はいきたくない。日本の戦国時代は「先陣を切る」というのが武士の誉れだったが、この国は逆である。
彼ら漁民は魚か現金が手に入ればいいのである。捕まれば家族は干乾しになる…


そこで無理やり「督戦隊」並みに追い出すところまで来たというから、多分先頭の漁船には、海軍兵士が乗船して指揮するのじゃなかろうか?
そうなると次は日本側の出方である。民間人の服装であっても、北朝鮮のようにプロである。


どんなことがあっても今度こそ野田首相が言う『毅然とした』対応をしなければ、まるで台所のゴキブリみたいに我もわれもと後続部隊が出てくるだろう。


海保は少ない戦力で“粛々と”対応するそうだが、県内の問題なのに【見て見ぬふりしている沖縄県】も少しは協力して、漁船団でピケでもはったら?

海上ピケはゲバ学生が最も得意とする戦法じゃなかったか?
佐世保や横須賀などで米艦船入港時には、いつもそうしたじゃないか!それとも相手が民主主義軍の米軍だから、とでも考えたのか?
少しは日本人魂を見せたらどうだ!


ある大陸の友人は、ぜひとも今回は逮捕してほしい。日本政府が逮捕すると国内デモが燃え盛る。
やがてデモの矛先は反日から≪反政府≫になる。もう一度天安門事件を起こし、共産党政権を崩壊させなければ、人民は疲弊し未来永劫この種の騒乱は続き、日本はじめ周辺は気が気じゃなかろう、という。

全く同感。
ただしそれには「大陸内にいる、例えば上海の6万人の邦人を保護しなければならないがそれを政府はしないだろう」というと、今回の騒動は想定外に長くなりそうだから、人民は米と水の買い出しに走っているという。
日本人はできたら早く帰国した方がいいとまで言う。下手するとSSENGOKU事件時のフジタ社員のように、人質になるよ!とまで言ってくれるのだが、さて日本政府は「お手てつないだ候補者たち」がタレント気取りで国内巡業ときた!
あれを≪極楽とんぼ≫というのだ。


今入ったところでは、西安シンガポール人の楽器店が襲われ、高価なピアノが破壊されたという。

広州では、イタリア領事館の車がひっくり返され、暴動がエスカレートしつつある、という。暴動は見境なくなりつつあり、“国際的”になってきた。

日本、イタリア…とくると次はドイツ??、まるで三国同盟じゃないか!


シナの動乱は歴史上いつもこうなるから、日本軍は直ちに反撃して収束させたのだが、先の大学教授らは近現代史を見直してみたらどうだ。相手にゴマばっかり擦っていれば、彼らに軽蔑されるだろうに…


今また情報が入ったが、中国政府が「918を日本製品不買の日」とし、一切の日本製品日本食堂に入らぬよう、裏で指示したという。
それも国内だけではなく、全世界の5000万人に及ぶ中国人に指示したらしい。
はっきり言ってこれは過去にもあった≪日本人排斥運動≫であり、日本製品ボイコット運動である。
今回破壊されたトヨタの販売店が、公安を呼んでも全く来ないといい、日本製品破壊活動は野放しらしい。つまり、軍隊が出る直前の「戦争状態」なのだ。


こんな状況だから日本人が殺害されても、中国公安は見て見ぬふりだろう。通州事件のように死体を凌辱される前に早く帰国した方がいいと思うが、こんな状況を予測できなかった儲け至上主義の経済人と≪経済評論家≫に伺いたいものだ。


さて何でそこまでするか?というのが日本人的疑問だろうが、かの国の権力闘争は、お手てつないだ日本の政治屋の街宣とは全く異質だということを知らないからである。

そこで元戦闘機のりの「推察」だが、今現在の指導者は胡錦濤温家宝である。いくら事件を起こしても、その責任は彼らがとらねばならない。10月10日の政権移譲後は習近平の責任になるから、やるとすれば今以外にない。つまり、この騒ぎは、追い詰められた上海派による、習近平主席就任前の「前夜祭」じゃないのか?
その相談で姿をくらましていたのか!


こんな状態だから、今の中国国内は何が起きてもおかしくない。
そこで常識的国家ならば、陸戦隊が邦人保護に出向くのだが、オスプレイも間に合わないから、自己責任で「満州引き上げ」する以外にはない。それとも「大陸抑留」に甘んじるか?
つまり、軍隊が出る直前の「戦争」だ。


まるでサイゴン陥落を彷彿とする。あの時も、反米記事を書いていた無責任な新聞記者たちが、我先に、と米軍ヘリに殺到して国外に逃げた。


今また大陸から情報が入ったが、上海、長沙、広東省などの高速道路に、軍車(軍事車両・砲車を含む)が列をなして走行していて、高速道の給油所は列をなしているという。
いよいよクーデターか、それともその阻止のための軍事行動か?
日本のODAで建設された高速道路が役に立っている!!とは皮肉である。北京政府は日本製の道路はボイコットしないらしい。


こんな事態は12月頃か?と私は推察していたが、事実だとすれば3カ月早まりそうだ。

いよいよ2012年危機、天下大乱の秋となりそうだ。

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