軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

自然界は春、人間界は冬!

満開の梅、鶯のさえずりの中、ウッドデッキや小さな畑の整備に時間を取られたが、結構大雪の被害があったので驚いた。
しかし、木々には芽が膨らみ、クマンバチの子供らも元気に木々を飛び回っていて春の訪れ待っている!自然界の移ろいは偉大だとつくづく思う。
それに比べて人間界は依然として冬景色のままだ!
地殻変動で最初に絶滅する“種”じゃないか?と不安になる。


さて、軍事力を背景にしたロシアの傲慢な行動は、列強の反発を買ったが、“制裁”といっても“国際化”が進んでいる以上、互いに利害が絡んでいるから効き目はあるまい。
米ロの板挟みになった我が国は、どちらつかずの対応しか取れないだろうが、ロシアの行動を非難することは理にかなっている。
思い出すがいい。当時のソ連と不可侵条約を締結していたにもかかわらず、敗戦色濃き昭和20年、手のひら返しに遭って条約を破られ、満州樺太に侵攻された。その挙句、国際法違反で60万人以上の日本人がシベリアに送られ、言語に絶する屈辱を受けたことを。
クリミヤ併合何ぞ序の口に過ぎない。ロシアにとっては“当たり前”の行動であって、文句があれば実力で取り返してみろ!というところだろう。

腰が引けた領土交渉じゃラチが明かない。当時のソ連の不法行動をこの際公にして、強硬に返還を迫るべきだが、そんな勇気は感じられない。せいぜい駄々っ子姉さん?の機嫌を取る程度だ。

≪日米韓・3首脳会談=ハーグにて:産経から≫


日本外交の弱点は、どちらからもいい子にみられたいという「事なかれ主義」に尽きるように思う。いや、お公家さんぶった外交とでも言ったほうが適切か? 和を持って尊しとなす、などという語は、国際間には通用しないものなのだ。さらに戦後外交が弱い根源には、国としての軍事力軽視がある。負けたりとはいえ、昭和20年以前の日本人には骨があった。
さて、欧州から中近東、中央アジア方面、それに加えて北朝鮮と台湾で起きている情勢にどう対処するか、谷内局長の手腕が見ものである。

連休中は、マレーシア機のミステリー問題で取材を受けたが、航空機運航という特殊事例だからやむを得ないにしても、軍事レーダーなどの性能や警戒態勢について、あたかも航空自衛隊など我が国の練度などと同じと考えている向きがあり、同一レベルでものを見るといい結果は出ないと忠告しておいた。

あの周辺諸国の防空組織が、どの程度の性能で兵士たちの練度はどうかということは「国家機密」だろうから公にできないにしても、空自のレベルと同一視されると説明に苦慮する。
第一、あの周辺で緊迫した航空情勢下にある国は少ない。
軍事力を拡大しつつある中国は脅威ではあるが、マレーシアの防空監視態勢がどの程度のものか、考えればすぐわかることだ。
24時間、まじめに警戒監視を継続しスクランブル態勢をとっている我が国とは違うということを知ってほしい。

≪24時間休みなく続けられるレーダー監視:防衛白書から≫


民間航空にしても、ベトナム航空機の乗員たちが“料金無料”をいいことに、海外に出ておこずかい稼ぎをしているし、中には“ヤク”の運搬をしている乗員もいる国がら、記者さん方にはしっかりした物差しで世界を見てほしいと思う。


ところで奇妙な情報が届いた。
徐才厚・中国党中央軍事委員会副主席(上将)が前立腺癌で301病院に入院しているそうだが、常万全国防部長も癌らしいという。
≪それっじゃ中国軍トップは健康上ガタガタじゃない?≫と聞くと、習近平主席は未公表にしているらしい。


以前、日中安保対話でシナの研究者たちと意見交換していたころ、江沢民元主席は「睾丸癌」で入院中だと聞いたので、「それにしては元気に大会に顔を出すじゃない」というと、「抗がん剤が効いているからだ」と返された。
既に切除したというから「宦官」らしいが、その江沢民のツケが胡錦濤習近平両政権下でも大きく影響していて大陸はなかなかまとまらない。
「兎に角シナの要人は癌にかかりやすいネ。空気と水が悪いから?」と聞くと、驚くべき答が返って来た。
中国では古来から≪毒殺手段≫が発達していて、今もそれは使われているというのである。もちろん「ボルジア家の毒薬」とは違って、現在は徐々に長期間かけて相手を癌にする薬で、化学食品から抽出した毒で、透明で無味無臭だという。日本で言えば【トリカブト】の様なものか。
政治犯にもこの処方?は適用されているから、2〜3年後に死に至るというから、スパイ容疑で捕まり、長期間拘束された教授がいたが、大丈夫かな〜。


驚いたのは、昨年暮れに帰国した米国系中国人3世のゲイリー・フェイ・ロック(駱家輝)駐中国米大使もその被害者で、帰国後3月1日に入院したという。彼は機密情報を持って領事館に逃げ込んだ王立軍を匿ったから、共産党にとっては敵だった。我が国の丹羽前大使は大丈夫だろうが…。
ロック元大使が癌だとすれば、情報の確度が高いことが証明される。
一説によれば、親中派の代表格?わが龍太郎先生も被害者らしく、「まさか」というとウォッチャー氏は「彼を司法解剖したか?」と聞く。そういえば…私は詳細は知らない。確かすい臓がんだと聞いた覚えがあるが…

唯でさえ、汚染空気と放射性気化物、毒水に毒食品などを世界中にばらまいている国だから、政敵に毒物を投与することくらいは平気なのだろう。

北京市街には、やがて“死骸”が転がるかも:産経から≫

西安市街の兵馬俑博物館では「オバマ夫人来訪」に備えて観光客を追い払った警官が、ガイドを殴って気絶させた。米要人のために自国民を殴るのか!と意見沸騰らしい=大紀元日本から≫


お隣にこんな前近代的な大国があり、その上ミサイル発射が好きな若い独裁者、わがまま姉さんが指導する国家が乱立しているのだから、今年の“アジアの春”は中々来そうにない。

エサを求めて飛んできたヒヨドリが、玄関先の枝に刺しておいてある輪切りのみかんを嬉しそうに食べている姿を眺めながら、人間界の殺伐とした風景に気が重くなる毎日である。


届いた本のPR:溜まりすぎたので解説省略
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