軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

いまシナ大陸で何が起きているのか?

先週まで、かなり取り込み事が多く、更新がすっかり遅れてしまった。岡山の講演会では、熱気あふれる聴衆の表情に、ついつい3時間ぶっ通しでお話しし、10分休憩の後質疑応答。これまた突っ込んだ意見だったので新幹線発車時刻ぎりぎりまで頑張り、列車内では「講談社プラスα新書」用ゲラに目を通し、夜11時に帰宅した。

23日には、UFO読者の一人の米国青年から面談を申し込まれ、近所の喫茶店で3時間大いに会話が弾んだ。彼はETIとのコンタクターであり、米国から帰国(福岡に定住)後、改めて話を聞くことにした。
24日は「高齢者講習」で近所のドライビングスクールで半日講習。
結果は“青年将校”だったから安心した!
26日は靖国会館で「国防講座=航空作戦」を講義したが、60人ほどの皆さんは航空自衛隊幹部学校高級課程学生並みに真剣に聞いてくださったので恐縮した。後段は一般教育?として専門的解説から、身近な問題に触れ、大昔の私の「ハリネズミ論」を紹介したうえで、今後の近未来予測を放談したのだが、未確認飛行物体について述べたところ、若者の目が真剣になったからついつい深入りしてしまった。


1尉のころに「弾道ミサイルには戦闘機のスクランブルでは対処できない」として、「専守防衛が国是なら、列島をミサイルでカバーすべきだ」とする「ハリネズミ論」を提出して笑われたものだが、今やペトリオットが主流?になりつつある。当時は「SAMーD」と呼称されていた。
そんな発想から、今後は「超科学的近代兵器」つまり、「存在がほぼ認められたUFOに対処するにはどうするか?」と問いかけたのだが、少し飛躍しすぎたと思う。
今やステルス戦闘機が出現し、やがて無人機が主流になるだろうが(ハリネズミ論でもそう予言していた)、わが国の政治家たちは「票集めに熱心で」国防なんぞ考えてこなかったから、国民も防空なんぞ考えることもなかった。しかし今回はみな熱心で感心した。
いずれETIとコンタクトできた暁には、ここで改めてご報告することにするから乞うご期待!!


ところで、今、大陸では日本人が想像もできない“陰惨な”政権争いが継続していて、第3次国共内戦中なのだが、わが国では中国「毒食品」の話題で驚いている段階だ。あんな衛生観念が欠如したシナ人が作る食品に、日本の衛生基準が適用できると考えている政府や商売人の程度の低さには≪笑うほかない≫。
大陸で相当長期間生活した日本人も多いはずなのに、そんな不衛生な状況を伝えようとしないのは、何か“不自然な情報”を握られているからだと考えて間違いあるまい。その昔、総理大臣でさえ女の子を生まされたほどあの国は謀略主義の国なのなのだから…

そんな程度の情報しか見ていないと情勢判断を大きく間違えることになる。
たとえば、次のニュースから皆さんは現地情勢をどう考えるだろうか?
私はこう推測する。


≪中国が29日から実弾演習 民間機への影響は否定(2014.7.27 17:25)

『中国国防省は27日、同国東南の沿海部で実弾の軍事演習を29日から実施すると明らかにした。例年実施している演習で、民間航空機遅延の主な原因にはならないと強調した。

 中国メディアは22日、軍事演習の影響のため8月15日まで大規模な航空便の遅延が発生すると伝えていたが、国防省はこれを否定した形だ。

 一方、27日付の中国紙、新京報は、中国海軍が今月25日から8月2日にかけて、東シナ海など四つの海域で実弾演習を含めた「軍事的任務」を遂行していると伝えた。海軍が四つの海域で演習をするのは異例。25日は日清戦争開戦120年に当たるため、中国メディアでは日本を意識した演習との観測も出ている。(共同)』


多分、民間機を使用した中南海への自爆攻撃(9・11)防止のためか、あるいは軍の高官逮捕が近いので、その反乱を防ぐ目的だろう。
8月の重大会議を控えた今、徹底的に抑え込まれつつある江沢民派の高級軍人らは、戦々恐々としているだろうが「窮鼠猫を噛む」の例えもある。
8月15日〜近辺までは、“民間空港”の使用制限は続くに違いない。つまり平易に言えば≪習近平政権転覆計画≫を防ぐためではないか?


現在の情報では≪民間航空≫の80%が軍に専用されていて不定期離発着を余儀なくされているそうだが、外国便でさえも3〜4時間の遅れは当たり前だという。日本の航空会社は影響を受けていないのか、さっぱり不平を言っていないようだ。
民間機制限=軍用機最優先の背景には、尖閣攻撃に直結するかのような一部報道もあるが、目的は習近平保護と見て差し支えあるまい。

しかし軍内も分裂しているから予断を許さない。次に逮捕される軍高官は江沢民に引き上げられた郭伯雄大将だといわれていて、一部には、彼は長髪の女性用アデランスで変装して逃亡中だとも言われている。この国には何でもありなのだ。習を支持しているのが葉剣英一族であり、軍上層部の80%は葉が握っているというから、自信を持って虎退治を進めているのかもしれない。
入院した郭の親分である江沢民は、足が相当不自由になっているらしいから逃げられまい。まさに栄耀栄華を誇った≪江沢民収賄一派≫に落日が迫っているのだ。

郭伯雄大将・・・いくら日本製鬘でも“女装”は無理だと思うが…=インターネットから≫

次は、国外に脱出している高級軍人の子弟を追跡するだろう。同時に多額の資金を持ち出した富裕層(亡命組)にも手が回り、持ち出した金を取り戻すだろう。これがシナ人の用いる常とう手段であって、驚くにはあたらない。
蒋介石も戦後長期間にわたって≪特務≫を海外に派遣して、反対派を処刑(暗殺)してきた。

有名な西安事件を知る日本人は多かろうが、第2次西安事件はほとんど知るまい。
一九三六年十二月十二日に中華民国西安で起きた、張学良・楊虎城らによる蒋介石拉致監禁事件に参加した部下の将軍たちはボーイが逃げだした西安賓館の広間の、アメリカタバコの吸殻の山と“ナポレオン”の空き瓶が何百本も転がっている中で、論争と沈黙を繰り返していた。叛乱に成功すれば一財産が作れるし出世もするが、失敗すれば処刑死が待っているからである。
そこに南京から空輸された蒋介石の身代金壱千萬元が届く。紙幣の山に興奮した彼らは蒋と同行して南京に飛んだ学良のことなど忘れてしまい「この金さえあれば上海、香港に逃げても一生を豪奢に暮らせる」と怒号と笑声の中で金の分配を終えた。
この時、支那青年将校たちが怒ったのは、“上司”の浅ましさに対してではなく、金の分配がされないことに対してだったが、さすがに「将軍達の貪欲さと、身柄を抑えられている頭領、張学良上将を奪い返すために蹶起しない不満が爆発し」特務団長孫銘九ら熱血漢三十六名は将軍達を襲撃した。
これを第二次西安事件というが、実は金を持っていない青年将校たちに落胆した兵達は彼らに従わずに逃亡した。中国の「兵変」は上官も部下も逃げるのに忙しいらしい。これが当時の支那軍の実態であり、愛国心と忠誠心溢れるわが“皇軍将兵には全く理解できない“雑軍”であった。そんな「夜盗」の末裔が21世紀の近代的人民解放軍のトップだと知れば、この国との戦には、まともな戦略・戦術は通用しないと知るべきだろう。


GDP世界第2位だと自慢しているが、中身はこの当時とほとんど変わっていないのだ。身なりがよくなったからといて騙されてはならない!


先ほど入った情報では、広東省の空港では1000機以上が飛べなくなっているので、空港で暴動が起きているという。上海もそうらしい。大陸南部はほとんどそうらしいが、日本の航空会社は知っているのじゃないか?
広東省のTVが伝えることろでは、シンセン空港では2〜3時間の遅れが常態化しているので、空港警備員(もともと武警・軍関係者ら)と乗客らが激しく対立して相当過激な暴動が起きているらしい。その上この猛暑である。人民は頭に来ている!どう収拾されることか…

更に注意すべきは、上海で徹底的に江沢民一派の汚職調査をしていた習近平直卒の特別調査組が急きょ北京に戻り、人民解放軍総政治部に集合したという。現地ではたぶん軍の大物の逮捕が近いとうわさされているらしい。とすると捕まるのは郭伯雄か?
共産党の7人の大物中、江沢民派の終焉も近そうで、いよいよ≪虎退治≫が始まったようだが、軍の腐敗堕落は頂点に達しつつあり、こんな腐りきった指揮官の命令で、東シナ海などに“出撃”させられて海の藻屑と消える兵士らはたまったものじゃあるまい。
習近平の取り締まり目標は、当人である軍人本人だけではなく、家族にも及んでいるから凄まじい。胡錦濤の腹心も多分やられるだろう。

紅衛兵上がり…というよりも、文革で人間の心を失ったこの世代が考えるのは「権力以外は信じない」という鉄則だ。
その最先頭を突っ走る習近平主席は、13〜23歳のころ文革に遭い、15歳から刑務所に入っていた体験がある。彼が信じるのは「暴力行為」であり、権力を握った今は、過去のリベンジしか頭にないのは当然だといえるだろう。

彼らがどんな非人間的行動を起こそうと勝手だが、少なくとも周辺諸国に害毒を流させないことだ。一番近いのは我が国だから、政府は「しっかりと!」対策を講じておいて欲しい。


そんなこんなで、しばらく更新まで手が回らなかったが、自宅周辺の草花の手入れもおろそかになっていた。

そんなさなか、驚いたことに今度は裏のぶどう棚にキジバトが巣を作って雛を抱いていた。観察していると今度の夫婦はオスがえさを運んできていないように見える。まさかオスが育児放棄して「パチンコ」に通っているのじゃあるまいと思うが・・・。
小柄なメスが懸命に2羽のひなを育てているのはけなげである。今度は蛇に襲われないよう注意するつもりだが、猛暑の中、雌はひたすら雛をかばい、夕方には雛から離れて風通しを良くするなど愛情たっぷりだ。




≪一生懸命雛を育てる小さなメス。呼びかけると産毛だらけの雛が二羽、小さな頭をもたげるのだが、見えていますか?≫


人間界で同級生を殺してバラバラにした15歳の少女は、キジバト以下の生物であり、蛇に食わせてやりたいほどの衝動に駆られる。
人間は万物の霊長だなどとうぬぼれてはならない!こんな殺人鬼は人間社会から“消去”すべきなのだが六法全書がすべてだと思っている裁判官らには理解できないだろうし、決断できまい。浮世離れした生活をしている老人方にも消えてほしいものだ!
ある大学教授がその昔、そんな大人らのことを「生○器ぶら下げた皮袋」といっていたが、言い得て妙な気がする。


届いていた近刊書などのPR
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≪これだけは伝えておきたい武士道の心:名越二荒之助・拳骨拓史著:普遊社¥一〇〇〇+税≫
今は亡き名越先生とその愛弟子である拳骨氏の共著である。
第三国人”とその末裔らに席巻されたかの感がある今の日本の姿は、武士道精神から程遠くなったことは、東京都知事訪韓を見ればよくわかる。我が国に駐留する米軍人とその家族らは、日本人に「武士」の姿を期待しているのだが今や絶滅種である。子供らは「忍者」にあこがれているが、士農工商が逆転し、商農工士になった現在、悪徳商人らが儲け第一で運び込んでくるシナの廃物食品を押し頂いで、徐々に絶滅するのを待つだけになりつつある。
日本人から「武士の魂」を除いたら何がこの国に残るか、指導者に一考してほしいものである。


≪マスコミ堕落論西村幸祐著:青林堂¥1200+税≫
日本人が世界から侮辱されつつあるのは、堕落した日本のマスコミの責任が非常に大きいことは皆承知しているのに、例えば新聞でも「ついつい惰性で」取り続けている無知な読者が多い。
空幕広報室長時代、現代マスコミの堕落を目の当たりにしてきた私は、彼の論に全幅同意する。もちろんメディア界にも尊敬に値する人物は多いが、組織人である以上、長いものにまかれて生活せざるを得ない。情報の受け手(読者)のみならず送り手にも読んでほしい一冊である。


≪軍事力が中国経済を殺す:相沢光悦著:講談社+α新書¥840+税≫
著者は埼玉学園大学教授である。私も断片的ながらここで中国経済のでたらめぶりを書いてきたが、本書では軍事力増強に焦点を当ててその無謀さを暴いている。冷戦時代のソ連は、レーガンの見事な作戦に引っかかって軍事力増強に力を入れたが、ついに経済が破たんして国は分解した。やがて中国も近いうちに4つに分裂するだろう。第2の“共産主義国”崩壊は近づいているのだ。


≪領土喪失の悪夢=尖閣・沖縄を売り渡すのはだれか:小川聡・大木聖馬共著:新潮新書¥700+税≫
本書は[政治の現場シリーズ]を担当していた読売新聞政治部の両記者が政治面に連載していた「『日中韓』外交戦争」で取り上げたものを取りまとめたものである。
20年前に現場で戦っていた私の目から見れば、その答えは「無為無策な我が国歴代政府」の責任だと証拠を上げてこたえられる。
帯には≪日本人が知らない尖閣・沖縄問題の〜≫とあるが、「今頃・・・・」と思わぬでもないが、公になるのはいいことだ。
マ、しっかりと現場を取材して、広く国民に知らしめるメディアの使命を忘れないでほしいといっておきたい。


≪軍事研究8月号≫
今月の市ヶ谷レーダーサイトは「言霊の幸ふ国に立ち返る外に道なし」として、集団的自衛権問題について次のように論評している。
「▼憲法改正をして自衛隊に軍隊としての法的地位を与え、個別的自衛権を全うに行使できる体制を整えることを等閑にして、姑息な解釈改憲によって集団的自衛権行使への道を開くのは、例えて言えば、自分の家の戸締りもままならない状態なのに、町の夜警に率先して駆り出されるのと同じである。政治家は、今後自衛隊に手棚足指を付けたままで死地に追い遣ることになりかねない決断をした責任を自覚せねばならない。北郷源太郎」
戦後の歴代政府は、勇気なき人士が政権に群がってきて、謝罪外交を繰り返してきたため、今やそのツケで身動きできなくなっている。
「バッジをつけていれば、あらゆる訴追は免れる」と憲法に規定されていないはずだ。遡って彼らの罪を追求すべきじゃないか?それが「民主主義」というものだろうに…


大東亞戦争は昭和50年4月30日に終結した

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