軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

ノーベル平和賞

10日の異様な夕焼けと地震雲を心配したが、台風19号も足早に通り過ぎ、地震も青森・東通で震度3 M4・1程度で終わったから安心した。
 台風の大雨で各地に水害が起きているが、どうも人為的なものが原因のように思う。たとえば市内各地で急激に水位が増して浸水した市街地や住宅地などの映像からは、排水溝が詰まっていて水はけが悪かったところもあったらしい。
昔から「治山治水」は為政者の基本事業だといわれ、加藤清正公がその模範だと教えられたものだ。
当時と違う大規模な集中豪雨だとはいえ、排水施設が不備だと当然水害は起きる。昔は定期的に町内会で下水などの大掃除に汗を流したものだが、今の住民はすべてが行政の責任だ!と決め付けて賠償だけをうんぬんするようになったから、日本人の劣化はとどまるところを知らないようだ…。


我が家周辺では町内そろって時たま大掃除をするが、坂道が多いので側溝内を水は勢いよく流れ下る。以前は、タヌキと野良猫、ハクビシンなどが、時折溝掃除?をしていてくれたものだ。


気になった地震については「14日午前6時25分ごろ、青森県東通で震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は同県東方沖で、震源の深さは約80キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4・1と推定される」とあり、やはり連携はしていたようだ。まだまだ油断はできない…


ところで、今年のノーベル平和賞パキスタンのマララ・ユスフザイさん(17)とインドのカイラシュ・サトヤルティさんに決まった。

その昔、キン・キン会談というでっち上げ行事だけで受賞した金大中という韓国大統領がいたし、核廃絶を唱えただけでもらった大統領もいたから、平和賞の権威は地に落ちていたが、今回の選定は正しかったように思う。
少女時代に女子教育の必要性を説いていたマララさんは、下校途中に非常識な無学テロリストに銃撃されて瀕死の重傷を負ったが、奇跡的に助かった過去を持つ。
彼女は回復後に国連で見事な演説をして≪大の大人たち≫をうならせた。

≪抱き合っただけで“平和賞”とは!=裏で韓国民の血税が流れていたのだが…産経から≫


≪「将来は国家を正しい道に導き、国民に正直で、国民の痛みがわかる指導者になりたい」。
ノーベル平和賞受賞が決まったパキスタンのマララ・ユスフザイさん(17)は、2012年2月に取材した時、大きな目を輝かせてこう語った。女子教育や女性の権利の重要さを熱く訴える姿は14歳(当時)とは思えないほど大人び、何事にも屈しない意志の強さを秘めていた。
人権活動家で女子学校を設立し、校長を務める父親のジアウディンさんは、小さい頃からマララさんに本を与え、政治についても議論を戦わせた。マララさんが「(女性の教育の権利という)当たり前のことをいって何が悪いの?」と、毅然(きぜん)と言えるのも父親の教育方針の影響が大きい≫
と産経の田北真樹子記者は書いたが、【将来は国家を正しい道に導き、国民に正直で、国民の痛みがわかる指導者になりたい】という17歳の少女の決意を我が国の“老”政治家どもに聞かせてやりたい。

≪2012年7月、国連で堂々たる演説をしたマララさん。後ろには老害たちの顔が見える!=産経から≫



アメリカの無名の作詩家サミエル・ウルマンは、
≪青春とは人生のある期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心,こう言う様相を青春と言うのだ。年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。
…人は信念と共に若く、人は自信と共に若く、希望ある限り若く、疑惑と共に老ゆる、恐怖と共に老ゆる、失望と共に老い朽ちる≫と書いた。


マララさんはこの世で17年間生きてきたに過ぎないが、その心も情熱も60年以上も生きている“老人ども”以上に輝いていて、その精神性は彼らをはるかに凌駕している。彼女は「神」(と言っては語弊があろうが)「天界」からの申し子なのであろう。70億の人類を善導する使命を帯びてこの世に出現しているのだ。


これに対して、人生を無駄に生きているパキスタンイスラム武装勢力は、マララ・ユスフザイさんのノーベル平和賞受賞が決まったことに嫉妬して、「イスラムの敵には鋭いナイフを用意している」と警告、グループの報道担当者は、短文投稿サイト「ツイッター」で「マララのような人物は、われわれが不信心者のプロパガンダに阻まれることはないと知るべきだ」と主張したというが、神をも畏れぬ彼らの行動の方が、やがて「天罰」を受けるに違いない。
すでに書いてきたことだが、今や『光と闇』の勢力争いが頂点に達しつつあるのだ。


それに反してわが日本国のいい大人たちの行動にはあきれ返る。
日本国憲法」を「ノーベル平和賞」に推挙した35万人ほどの日本人がいたらしいが、そのノー天気さをアルカイーダや「イスラム国」の連中はどう見るだろう?
平和憲法≫などという用語が通じるのは国内だけであって、世界中が小ばかにしていることにも気が付かぬほど、彼ら、彼女らは無知蒙昧なのだと思う。
誰だって戦争は反対だ。台風も集中豪雨もできるだけ回避したい。
何時も被害を出す沖縄や九州地方の首長たちがこぞって「台風否定憲章」を作れば台風は回避してくれるとでも思っているのか?


いくら懇切丁寧に説明しても、馬鹿な首相らが基金を集めてお詫びしても、韓国などが主張する虚構の“従軍”慰安婦問題は解決しなかったではないか!
宮崎正弘の世界早読みメルマガに「最近の日本人は、他国に平定された安穏状態を『平和』と言っているのではないかと思ってしまいます。まさに、GHQの日本人弱体化政策が大成功を納めたということでしょうか」という意見が寄せられていたが、すべからく『朝日新聞症候群』のなせる技というべきだろう。
これに対して宮崎正弘氏は、「平和憲法ノーベル賞というのも、深い意味も分からずに反原発運動に熱中している人も、背後にある国際謀略とは無縁な、善良であっても馬鹿なたぐいの人々です。『平和』のいう強迫観念が先行した結果、脳幹の発達が止まってしまったのでしょうね」とコメントしているが、同感である。こんな連中でも“平和”に生きられる現在の偽善まみれの日本社会の方が私にはいかがわしく思われる。
彼らは幼稚園の学芸会から少しも脱皮しないで体だけが老化した連中だといいたい・・・、とここまで書いていたら、
≪「憲法9条」落選…でも賛意示した改憲党是の自民幹部 冷静だった官邸と温度差」≫という見出しの記事が目に留まった。 

≪今年のノーベル平和賞候補だった「憲法9条を保持してきた日本国民」が10日の発表で落選した。護憲が旗印の共産党社民党からは「受賞待望論」がわいていたが、憲法改正が党是の自民党谷垣禎一幹事長まで「誇りに思う」と候補段階で称賛。「単なる噂」(菅義偉官房長官)と冷静な官邸側との温度差は大きく、「ノーベル平和賞騒動」は自民党改憲の本気度をうかがうリトマス紙となった。


「結構、政治的ですよね」。安倍晋三首相は10日の閣議前、隣席の石破茂地方創生担当相から「9条が平和賞を受賞したら誰がもらうのか、政治的ですね」と水を向けられると、そう応じた。改憲論者の首相や石破氏は、平和賞の意義自体に懐疑的のようで、菅氏も発表前の記者会見で「9条受賞への期待感」を問われると、「注目されているんですか?」とけむに巻いた。

「9条」のノミネートは神奈川県の主婦が発案。賛同者には9条堅持を求めるリベラル系や政権に批判的な学者らが目立つ。官邸側が冷めていたのは、9条が受賞すれば「改憲は平和に逆行する」と受け止められる可能性もあったからだ。

そんな中で、谷垣氏は10日の記者会見で「9条受賞待望論」に関し「戦後の日本の歩み全体への評価だ。誇りに思う」と断言し、官邸側との温度差が鮮明になっていた。佐藤勉国対委員長も7日、「(受賞が)おかしいと思う人はいない」と語っていた≫というのだが、この際、一主婦が発案したことはどうでもよい。現実の政治を預かる政府首脳がこの体たらくだ!
地震・台風が襲ってくるはずだ。次回の台風20号には、ぜひとも永田町を襲って、こんな老害を拭き清めてほしいものだ。

憲法9条を誇りに思っている自民党幹部=産経から≫


さて、そんなノー天気国・日本の周辺では、とてつもない事態が進行しつつあることを紹介しておこう。大紀元日本10月13日号はこう伝えた。
朝鮮労働党創建記念日だった10日、金正恩第1書記は依然として姿をみせなかった。「危篤状態」や「クーデター」などのうわさが飛び交う中、最新情報によると、金正恩第1書記はここ数カ月、体調を崩して危篤状態になり、死の兆候さえも表れた。中国から派遣された治療専門家らは、なすすべもなかったのが現状だという。

11日付米華字ニュースサイト博訊網はイランメディアの報道を引用し、在北朝鮮イラン大使館の管轄下にあるイラン軍事協力部門の情報筋によると、金正恩第1書記が重病で全身不随になったため、北朝鮮の情勢は内部の派閥闘争が激化を極め、予測がつかない混迷状態が続いていると報じた。そのため、イラン政府はすでに軍事や経済における両国間の協力事業を中止し、近く関連工作員を帰国させる方針を立てたという。

金正恩氏は過度の肥満が原因で今年7月に目まいなどの症状が現れ、8月には心臓疾患や脳梗塞の症状を見せた。9月になると脳内出血を起こし、尿便失禁や言語障害を伴い、活動力を失い、ベッドに寝たきりになって平壌市内の入院先で24時間介護を受けている。

現在、病状が悪化し、死の兆候も表れている。中国側は治療専門家を派遣したが、明らかな改善がみられない。同時に日本やロシアからの専門医師の治療を受けているという。

金正恩第1書記は9月3日以降公の場に姿を表していない。9月25日の最高人民会議(日本の国会に相当)を欠席し、10月7日の父である故金正日氏の朝鮮労働党総書記選出17年を記念する会合や10日の労働党の創立69年記念日などの重要な記念日にも姿を見せず、様々な憶測が飛び交っている。

金正恩氏は7月以降、足を引きずって歩く様子が北朝鮮メディアで放映されていた。北朝鮮の国営テレビが9月25日放映した記録映画では「不自由な体で指導を続けられている」と述べ、金正恩氏には健康上の異常が起きていることを示唆した。

≪足を引きずって歩く金正恩第一書記=産経から≫

金第1書記の健康不安説をめぐっては、韓国主要紙、中央日報が13日、「金第1書記は9月中旬、平壌でフランスの医師から両足首の関節の手術と、足の裏の腫れや水ぶくれの治療を受けた」と報道。その後、「平壌北部にある専用別荘で療養中」と伝えていたから、多分第1書記は手術後の静養中で、政権維持に支障はないといわれている。しかし、第1書記の専用機が北京空港で見られたこともさらに輪をかけており、依然として親中派親日派?との政争などもうわさされている。



北朝鮮の専用機。8日北京空港で=大紀元日本から≫


他方シナ大陸では、香港の民主化デモは継続中だが、梁振英行政長官は日本企業の株を公費で買い占めている、といううわさが流れていて、首になるのも近そうだ。さらに貴州省三穂県で数万人の暴動が発生している。
 
「10月13日、貴州省三穂県で農地の不法買い占めに抗議する農民、学生らが怒りのデモ行進を行い、政府庁舎前広場で地方政府に改善をもとめる集会を開催した。デモは香港の学生たちのセントラル(中環)座り込みに影響されたのか、平穏裡に行われていた。
農地が強制的に取り上げられ、三稲県の80ムーの土地が「開発」と称して政府に召し上げられたのだ」というのだが、集会が数万人の規模に膨らみ、学生、労働者も加わったため、警察が特殊車両、装甲車18台、くわえて警察犬数十匹を動員し、突如デモ隊に襲いかかった。
そのため負傷者が続出「三穂医院はけが人で超満員となり、とくに学生のなかに重傷者が多く、二名が死亡した」という。

中国の奥地の農村で起きたものだが、スマホとネットによってこの惨事は写真入りで世界のメディアにすぐさま報じられた。
在日のシナ人、約100万も香港や貴州での暴動を知っているが、肝心要のシナ大陸では情報が遮断されているため、人民のほとんどが知らないという。
しかし、徐々に浸透しつつあるらしいから、金正恩同様、習近平の周辺にも大きな影が忍び寄りつつあるといえる。そこで今入った情報。

瀋陽軍区には43万の軍が駐屯しているが、その中でも最も精鋭部隊だといわれている機械化第39軍と16軍から、合計15万の部隊が北朝鮮国境地帯に移動したらしい。半島が全射程に入るミサイル部隊も移動中だというから穏やかではない。正恩の静養中を狙って、一気に正男を担ぐシナの勢力が動き出したとすれば、ことは重大である。
専守防衛を旨とするわが自衛隊も、当然情報はつかんでいることだろうから安心しているが、拉致被害者救出問題を抱えている安倍首相は大変だろう。

朝日新聞記者出身の松島法務大臣失言問題などにとらわれている場合じゃないことは自明である。

大東亞戦争は昭和50年4月30日に終結した

大東亞戦争は昭和50年4月30日に終結した

金正日は日本人だった

金正日は日本人だった

日本を守るには何が必要か

日本を守るには何が必要か

ある駐米海軍武官の回想

ある駐米海軍武官の回想