軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

周永興の罪状は?

大紀元日本は、2月12日に「失脚した元最高指導部メンバー周永康氏と深いつながりを持つとされる四川省の富豪・劉漢死刑囚の死刑が9日に執行された。習近平政権の汚職撲滅運動で初の死刑執行になった・・・」と報じた。

愈々次は周永興が処刑される番だろう、というのがウォッチャーらの見方である。で、その罪状だが、国家安全部公安部長だった周永興が国家機密を漏らしたとする「国家機密漏えい罪」だろうといわれている。

≪周永興=大紀元日本から≫


北朝鮮のNO2であった張成沢は、2012年8月13日に訪中したが、17日に極秘裏に胡錦濤らと会談して、北朝鮮の首領に金正男を推挙し、中国と共に正男を担ごうと提案した。もちろん中国側に異論があるはずはない。うまくいけば北朝鮮を自由に操れるから。
しかし、無口な胡錦濤は明確な回答を控えたようだったが、本心は賛成だったから「黙認した」のである。
ところがこの重要な国家秘密が北朝鮮に漏れたから、怒り狂った金正恩はただちに張を処刑し、自分の周辺にいた親中派を一掃した。その時1〜2人が中国に亡命したといわれている。
この情報が北側に漏れたことを知った周永興は危険を感じて逆に北朝鮮に亡命しようとしたらしいが、発覚して拘束された。
従って周永興に適用される罪名は「国家機密漏えい罪」となる。勿論死刑だろう。これがこの事件の顛末のようだが、今年シナが行う『対日戦勝記念パレード』に金正恩が参加すると一部で報じられている。

その理由は現主席の習近平は、この事件当時埒外にあったため、この重大な機密を知らなかったからだという。
しかし江沢民一派の悪行が世界中にばれ、これで虎退治できるのだからこの手を有効に使わない手はない。

そこで今年1月、習近平金正恩に石油数万トンを供給したらしい。
勿論、金正恩は習に感謝しているから誘いには応じるだろう。
今年に入ってから、北の空軍機の訓練が活発化しているという情報があるのはそのせいだろう。金正恩自身も空軍を視察して、操縦かんを握って喜んだいたというニュースもあった。
習近平も空軍基地を訪問して、轟6の操縦席に乗って喜んでいたことは昨日紹介したが、独裁者二人が航空機をもてあそぶ姿は、なんとなくヒトラー時代を彷彿とする…。


つまり、これで習近平は、冷え切っていた北との関係を復活させ、北を自分の陣営に引っ張り込もうとして、一応成功しているのである。
ある意味、昔の中朝関係に戻ったといえそうだが、そうなると困ったのは韓国の女性大統領だ。
反日を強調して中国ににじり寄っては見たものの、中国の関心は北にあったのであり、それに利用されただけだ。それに国内では目立った業績はなく、韓国民の人気も下落している。こんな事態だから、恐らく彼女は「パレード」に招待されまい。観閲台に金正恩と並んで立ったら、韓国の保守派が黙ってはいないだろうから…。しかし日本の政治家とメディアは興奮するかもしれない…


このように大陸と朝鮮半島の今年の情勢は面白くなってきたが、加えて我が国の南の守りもようやく強化されつつある。
昨日行われた与那国島の「島民投票」は、反対派がなりふり構わず「中学生41人」と「外国人5人」を加えたものの、187票差で賛成派が勝利した。これが何を意味するか、政府はよく分析してほしい。


反対派は、やることに事欠いてなりふり構わず【憲法違反行為】を行ったのだ。これを見過ごしていては日本の司法界は「舐められ続ける」ことになるだろうから、彼らは厳しく断罪されなければならない。
「在住外国人に住民投票資格を与えた行為は、選挙権を“国民固有の権利”と定めた憲法15条と、「地方自治は住民の直接選挙によって行われる」と定めた93条の主旨に違反することをお忘れか? 最高裁も「住民」は「日本国民」としていて“永住外国人”は含まれないのだ。
弁護士さんが多い割には、抜けているな〜〜と専ら評判だ。

大体、自衛隊が設置するレーダーの電磁波が危険だ!と常識はずれの話題を持ち出した時点で勝負はついていたと私は思っている。

誰が言い出したか知らないが、与那国島の主たる産業は漁業であり、漁船は電磁波を出す近代装備をしているが、誰一人として「電磁波障害」を自覚した者はいないはずだ。
それよりも、スマホや携帯電話などの方が、よほど危険な値を出しているのだから、それを知らない「程度が低い連中の話」を島民が信用するはずはないのだ。

原発事故の、非常識だと思われるほどの放射能騒ぎを島でも利用しようとしたのだろうが、自らの無知をさらけ出していて、既に彼らのなりふり構わぬ反戦活動に限界が来ていることを示している。
今回は島民を小ばかにした結果、島民から見放されたのだから「〇マー見ろ!」と言いたくなる。

与那国強化に並行して、今年の夏にはF−15部隊が沖縄に移駐する計画だが、如何に那覇基地の滑走路が2本になったとはいえ、航空管制業務に変わりはなく、混雑は目に見えている。そこで防衛大臣にお願いしたい。
混雑が予期される那覇基地よりも、航空戦力発揮に適した基地が遊んでいる。下地島である。移駐する第304飛行隊は、下地島に進出すべきであり、宮古、与那国と連携して、立体的な作戦環境を整備すべきである。


国会で、懸命に安倍政権の足を引っ張ろうとしている、恐ろしくレベルが低かった前々政権関係者の、さらに低レベルな論争に乗ることなく、首相には毅然とした国家防衛策を推進してほしい。


余談だが、今朝の産経で、東京マラソンで多勢のランナーたちが、思い思いの服装で自由気ままに都心部を駆け抜けている写真を見た時、スタート地点の都庁、折り返し?の銀座には、春節で買い出しに来ている支那人が大勢、大量に購入した荷物を引っ張りながら、見ていたに違いない。

彼ら人民にはこんな自由がないから羨望のまなざしだったに違いない。日本人たちが何をしているかわからなかった人民もいるのじゃなかろうか?
春節が終わったら、天安門広場で「天安マラソン大会」でも計画したらよかろうにと思ったのだが、忘れていた!
PM2・5がひどいので、北京じゃとても無理だということを……お気の毒に。

戦闘機パイロットという人生

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