軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

間もなく師走

早いもので今年もいよいよ残り1月となった。天地は怒り、人は乱れた今年がどう収拾できるか気になるところだが、書斎整理で出てくる過去の資料に目を通していると、人間ってさほど進化しないということを改めて思い知らされる。…というか、書籍編集者の手順が進化していない?のか、同じような事故事例、主張が繰り返されていることに愕然とする。編集担当者が次々代わるからかもしれない。PCなどの驚異的な発達に比べて、人間の脳、というより行動はなかなか進化しないものらしい。


沖縄県知事選挙で、普天間問題がまた振り出しにもどったかのように見えるが、“傲慢かませる”わけではないが、1997年7月に、沖縄で退官した私に「沖縄問題がさっぱり見えないので解説してほしい」と依頼があり、現地にいた私の個人的見方と、得ていた情報(報道とは全く正反対の)をまとめて送ったところ、さっそく取り上げられて雑誌「諸君」(1998年4月号)に掲載されたことがあった。

タイトルが「前自衛隊沖縄連絡調整官が初めて明かす、沖縄の本音は『基地存続』=海上ヘリポートなど机上の空論!橋本総理よ基地と共生してきた沖縄県民の本当の声を聞け」という刺激的なものだったからその後物議をかもしたらしく、まさか後輩の幕僚長から≪基地立ち入り禁止命令≫が出されるとは思わなかった。それとも知らず、発売初日にたまたま米空軍嘉手納基地司令との約束を果たすために沖縄を再訪したのだが、部隊の雰囲気は微妙だった。
旧部下たちに気を使わせないように配慮したつもりだったが、平然と案内してくれたのは、退官したての准尉と田母神幕僚長だけだった。


その後都内のあるパーティで事務次官が傍に来たので「ご迷惑をかけたようで」というと、「いや〜退官後一年未満だったものですから…」といいかけたから、「1年たっていたら問題なかったわけですね」と言い返すと、「いや〜そういうわけでもないのですが…」と頭を掻いた。
「首相(橋本)が怒ったそうですが何と言って怒ったのですか?」と聞くと、「なぜこんな重要なこと(沖縄の水不足など、官邸が知らない現地情報など)を報告しなかったのだ!」というもので、いわゆる「シビルがユニホームの口を封じているのじゃないか?」という防衛庁内の摩擦に対してだったらしい。
それほどUとCは対立していなかったと思うのだが、総理はこれ見よがしに制服をはべらせていたから、Cにとってはこの中の誰かが告げ口か?と疑心暗鬼になったのだろう。
「ならば最高指揮官たる総理自身が、私を直接呼べばよかったのに」といって会話は終わったのだが、いずれにせよ沖縄情報は官邸に正確には届いていないようだった。
普天間基地返還』を唐突に宣言した橋本総理は、なんとなく得意げだったが、自民党が得意とする“根回し”を忘れ、肝心要の「軍用地地主会」に事前に通知していなかったことが、致命的な誤算でありその後こじれた原因だと思っているが、それを反戦左翼グループとメディアが実にうまく活用した。
この総理による“独断専行”が、未だにこの問題を決着できない原因の一つであり、沖縄の自民党がこれ以降、本土の自民党本部に対して反発を強める結果を招いたのだと私は思っている。


今回の選挙もそうだが、現地自民党本部は「ヤマトンチューに裏切られた!」と怨念にも似た感情を抱いたのであり、薩摩藩と明治時代の本州政府のやり方は変わっていない!と怒らせてしまったのである。
現に橋本総理が最優先にしていた鉄の箱を海上に浮かべる≪海上ヘリポート≫案に対して、現地ではどうせ「総理の地元(選挙区)造船所とつながっていて、台風で損傷しても直せるのは本土の会社でウチナンチューはせいぜいペンキ塗りさ!」と池田外務大臣来訪歓迎パーティで自虐的な言葉をかけられたものだ。
しかも記者会見で40分以上も待たされた参加者は「いい加減にしろ!」と息巻いていたから、そこに現れた外務大臣の長ったらしい「沖縄戦に対する見え見えの哀悼の言葉」なんぞ全く聞く耳を持たず、「いくら出す(金目)のか早く言えよ!ナア司令官」と私に向かって言ったものだ。つまり「最後は金目」だったのだ。
私と陸自の村田混成団長は、この席でたっぷりと太田昌秀知事と会話できたのだから成果大だったが、他の参集者、特に地主方はほろ酔い?気分だったから言いたい放題だった。この状況を見て、次の選挙では自民党は大敗する、と私は読んだ。
こうして沖縄県民は、本心とは違いつつも、ことごとく政府に反対行動をとり始めた。地代凍結になって困惑した99%以上の契約地主が一番困っていたのである。そんなことを理解もせずに、この20年間、沖縄の左翼を非難し続けてきたから、その隙にシナの諜報員がほぼ全島を制圧してしまった。
何でこのような動きになるのかは、沖縄の伝統であり良き風習でもある「門中制度」を理解する必要がある。
私は普天間返還は幻に過ぎない、と当時から語ってきたが、本土では一向に理解されなかった。基本的理解に欠けていた上、中にはこれで一稼ぎ…などというやましい魂胆を持っていた政治屋がいたからだろう。

それにしてもこの問題は沖縄県民自身に降りかかってくる問題であることを“善良な”県民も自覚する必要がある。現地で「南北戦争」といわれていた南部と北部の決定的な経済格差もさることながら、このままこじれた状態が続けば、気が付いたらシナの占領下になりかねない。
その時に沖縄がフィリピンのようになっては困るだろう。
アキノ政権時代に「ヤンキーゴーホーム!」と熱病に浮かされたような運動が起きて、米海軍と空軍は一斉に引き上げたが、その結果南シナ海はシナに占領されていざこざが絶えなくなったではないか。


やっと気がついて、今度は「シェーン、カムバック!」と映画もどきに米国に哀願しているが、こんなお粗末な政治・外交をするのは3流国であって、沖縄がそうであってはならないのだ。
あれからすでに20年、私が退官して既に18年余が過ぎたが、未だに『普天間普天間』と○○の一つ覚えのようにうわごとを叫び続けていた県民に、その後、民主党という恐るべき亡国政権が誕生して、ルーピー総理が「すべてを白紙に戻す県外移設宣言」でとどめを刺してしまった。
やはり唐突な普天間返還は大失敗だったのだ。誰が橋本総理に知恵をつけたか知らないが、いずれにせよ無責任な[戦犯]であることに間違いない。

この間、県民が騒げば騒ぐほど国民の税金は沖縄に流れ、潜伏中のシナがその汁を吸うという図式は変わるまい。
「馬鹿な大将敵より怖い」という所以である。


ところで話は変わるが、それよりもある意味恐ろしいことが起きている。
食糧安保…などと大騒ぎした時代があったが、国際化、流通の発達を信じて、わが国はコメの生産まで捨てて、外国から食料を輸入する傾向を強めた。その結果、国内農業は絶滅寸前にまで落ち込み、代わりに輸入する食糧には、毒が仕込まれるようになった。今やその反省からかスーパーでも食堂でも≪国産野菜≫とか、≪国産≫表示がいやに目につく。

福田総理時代に起きた「メタミドホス入りギョーザ」事件はまだ記憶に残っていることだろうが、大臣方がスーパーで、中国製冷凍餃子を買うはずがない。
だから「よきに計らえ」とばかり、“友好”最優先で問題解決には気がすすまなかった。自分が食わない食品何ぞ、どうでもいいのだ。どうせ死ぬのは貧乏人ばかりだから。


しかし次の情報をよく読んでいただきたい。
ウォッチャーから「同じシナ人として、この記事には肝をつぶした!食事の前に読んではダメ!」という条件付きで送られてきたものだが、この情報自体がすでに8月頃のもので、その後これらの処分されたはずの豚肉が密かに加工されて出回っている可能性が高いというのである。

「今年8月頃、広西省の西林、隆林、貴州省の興義、安龍、広東省湖南省の東蘭、長楽などという広大な地域で『鈎虫(12指腸虫)』が見つかった。
この発生地は広西省で、国内に蔓延したから政府は9月頃には豚肉食用を禁止した。そして国境沿いに公安部隊が巨大な穴を掘って、トラックで次々に病気の豚を運んできては、生きたまま穴に捨てて埋めた、という。
このような穴のことを昔シナ人が伝染病で死ぬと集団で埋めたのを「万人抗」といったように「万豚抗」といい、昨年は長江に数万頭の豚が捨てられたと報じられたが、今年は生きたまま埋めているという」


当然そこから肉を持ち出して流通させているグループがあるのはシナの特徴だから、中国国内に住んでいる15万人の日本人は大丈夫ですか?と心配してくれたけれども私には「関係ない!」
むしろ国内に、先だってのハンバーガー屋のように腐敗鶏肉のような加工肉となって入ってきていることの方が恐ろしい。
ウォッチャーからは、日本のスーパーの冷凍食品のほとんどは中国製だから、先生、餃子、肉饅頭、お好み焼きなどを食べないでね」といわれた。
幸い今日は、国産品を取りそろえた夕食だったから、ひとまず安心だが…

読者の方々は、この時間だとほぼ夕食がお済だろうから写真を添付するので、よくご覧いただきたい。


「巨大な穴に、生きたまま豚を投げ込む公安部隊」


「生きたまま捨てられた万豚抗、南京虐殺もこの方法じゃないかったのか?。
 下の写真は肉から出てくる鈎虫」


「鈎虫!と肉にくらいついて穴から出てくる鈎虫」


「肉に食い込んでいる鈎虫を取りだそうとしている男とそれを見る夫人。買い物客じゃないだろうか?マア、取ってしまえば大したことはないか〜〜≫


参考までにインターネットの解説をつけておくが、便など不衛生な環境下で発生するもののようだ。冷凍した鈎虫は死滅するのならまだ安全だが……
●病名は≪鉤虫症のほかに、十二指腸虫症、若菜病、肥まけ、肥かぶれなどともよばれる。症状は「感染時にかゆみを伴う皮膚炎を起こす。幼虫の刺激により咳・咽頭炎を起こす。 重症の場合、寄生虫の吸血により軽症〜重症の鉄欠乏性貧血を起こす」≫
疫学上は、≪亜熱帯から熱帯にひろく分布する。 戦前までは日本中で症例が多数みられ、埼玉県では「埼玉病」と呼ばれており、大正期に罹病率の高かった地域は水田の多い北葛飾郡南埼玉郡北埼玉郡の三郡であったとされる。これは近世中期以降、この地域が江戸からの下肥需要圏であり、河川を利用した肥船による下肥移入が多かったためとされる≫

伝播形式は≪ヒト−ヒト感染はない。糞便とともに排出された虫卵が適切な条件の土壌中で孵化し幼虫となる。通常裸足の皮膚から浸入し、肺、気管支、喉頭を経て消化管に入り、小腸粘膜で成虫となり、排卵を開始する。生野菜、浅漬けから経口感染することもある≫
というからいかにシナ大陸の環境が悪化しているかの証明だろう。戦前の日本並みだといったほうが彼らに対して失礼じゃないか…


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「終韓論=黄文雄著:KKベストセラーズ¥1150+税」
黄文雄氏は今台湾にいて、選挙の行方を見守っている。勿論1票投じる有権者である。加油台湾!選挙で勝って、笑顔で無事に戻ってほしい!
ところで解説書には「日本人よ!歪曲された歴史を捨てよ!古代の日韓史および日韓近現代史を中心に解説しながら、韓国が抱える問題を浮き彫りにする!台湾で育った著者だから書ける、第3者視点の韓国」とある。

先人方が、なぜこんな遅れた国を併合したのか?と伊藤博文公の慎重論が採用されなかったことを悔む。ロシアやシナに併合されて、惨憺たる苦しみを味わったほうがこの民族にとってはよかったのではないか?と無責任に思いたくなる。
そういえば退官直後のある勉強会で、韓国の著名な政治評論家が「日韓友好なんぞ絶対にありません!」と強調したことが思い出される。
韓国人のDNAには「せいぜい日帝の支配は36年、米帝の支配は50年、しかし我々の血の中にはシナの支配1000年の恐怖がしみ込んでいるから」だそうで、この民族はそれが本音なのだ。


「シオミパイヤの苦闘=たった一人だけの帰還者:中島満・記:個人出版

シオミパイヤとは、ソロモン諸島ブーゲンビル島の地名である。ガダルカナル争奪作戦に参加した、元歩兵第八十一連隊第五中隊、第六師団歩兵第四五連隊、通信中退無線分隊・暗号班・分隊長であった中島氏の手記である。
西村眞吾議員から頂戴して昨夜読了したが感無量である。淡々と記述されてる文章がまた胸に迫る。食糧なし、弾薬ごくわずか、医療品なし、被服なし、援軍なしという地獄の戦場で、米豪軍の大部隊を相手に終戦まで戦い抜いているその精神力のものすごさには言葉もない。

今私は大東亜戦争について、別途メルマガに手当たり次第に史料を書き並べているところだが、大東亜戦争における南洋方面の凄惨な戦いは、いつに連合艦隊の無謀な計画と途中で生じたミッドウェー敗戦によるものだといっても過言ではなく、この点では陸軍は海軍の弾除けにされたとしか考えられない。
特に連合艦隊の作戦計画のずさんさと無責任さは、今後の解明に待たれると思う。私書版だから、市販されていないが、二〇〇七年九月発行、二〇一二年四月一日増刷とあるから、戦友の皆さんか、西村代議士のような有志が求めているらしい。発行者は奥様で、協力者二人の名前も書かれているが価格は表示されていない。住所を書くのは控えるが、印刷所の電話番号だけならいいだろうと思い書いておく。
関心のある若い方が、先人がどんな戦いをしたのか、率直で感情を抑えた文体から何を読み取るか、口先だけの評論家や有識者の著書とは一味もふた味も違った現実の戦場を理解してくれればいいと思う。
文明堂印刷所「078-575-1915」



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