軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

悪しき古き人間達!

日大アメフット事件も解決していないのに、今度は「国内のアマチュアボクシングを統括する日本ボクシング連盟山根明会長)が、日本スポーツ振興センター(JSC)からオリンピック強化選手ら個人に支給される助成金を不適切に使っていたこと」が分かった。
テレビは連日、日大問題と“山根事件”で大忙しだが、聞いていると呆れかえって、私とほぼ同年代の連中の薄汚さが伝わってきて身の置き所もない。


終戦直後の“戦災孤児”達が一気に噴き出してきて、当時の苦しい食糧事情や、日本の警察に替わって大手を振るってやりたい放題だった「MP」等の“権力”を思い出させる。恐らく知らず知らず?の内に戦勝国のおごり高ぶる姿にあこがれを抱いて成長してきたのだろう。

そして初老を迎えた今、ようやくその実権を手に入れたんだから、今度は絶対に離すまい!と死に物狂いなのだ。
そこには「恥も外聞も」無い。


日大の方は「人の噂も75日」方式を採用して、慎重に“タコツボ”に入って時の過ぎるのを待とうとしている。

さて今回のボクシングの「終身会長」の方はどうするか?
お二人は昵懇の仲らしいから、同じ手を使う気か?
しかしそうは問屋が卸すまい。

地上波TVの活動の場も、この手の事件が多発するので、各会社が競って情報入手にいそしんでいるから、今までの様に二人は逃げられないだろう。


中でも非常に不愉快なのは、自衛隊出身の成松選手に対して“差別的言辞”を弄していたという点である。
告発状とともに提出された文書によると助成金を配分させられた成松選手は「自分以外に分けるのはおかしいと思いましたが、山根会長は『自衛隊は勝たせないぞ』や『代表から外すぞ』などとコーチに言っているという話を聞いたことがあるので、自分が勝てなくなると思い、選手生命の恐怖から断ることができませんでした」と証言している。


そもそも山根会長とはどんな人物か?
ボクシング経験者でもなく、20年ほどは出自不明で記録もないそうだ。
奈良県出身だと言うが、それも気にかかる。いずれインターネット上に細かく曝け出されることだろうが、それにしてもこの二人の人相には共通した特徴がある。


処で、ミドル級王者の村田諒太選手が、自身のフェイスブックに「そろそろ潔く辞めましょう、悪しき古き人間達、もうそういう時代じゃありません。新しい世代に交代して、これ以上、自分達の顔に泥を塗り続けることは避けるべきです」と日本連盟の対応を暗に批判したという。


“悪しき古き人間たち”とはまったく鋭い指摘で、感服する。
こんなところにも、世代交代の波が押し寄せていることを痛感する。
そう、仮に彼らが「人格形成期に十分な教育が受けられず、ストリートチルドレン的生活」に明け暮れていたとしても、戦後の日本復興に大きく貢献した方々も極めて多いのも事実だ。
だから村田選手は「古き人間たち」と言う言葉の前に「悪しき」を付けたのだろう。天晴れである。いわば、年とった“悪(ワル)”の無様さを適切に表現している。

確かに今や我が国には、「悪しき古き人間」達が目立ちすぎる。
永田町に集まっている者の中は言わずもがな、高級官僚も、大企業のトップらにも、何か共通している物がある。それは「“悪相”と身の程知らぬ異常な権力欲」である。その悪を放置し従う者も同類だが・・・


終身会長になれば、試合の結果まで左右できるとは恐れ入った。あきれてものも言えないが、日本国民が大人しいことをいいことに、いい気になっていると天罰が下ると忠告しておきたい。


一昨年だったか、東京都議会に「新風」が吹いて、今まで都民の前に姿を現すことがなかった都議会のドンが、正体を暴かれて都民の顰蹙を買った。
彼が今どうしているか知らないが、先日は「日大のドン」が取り上げられ、国民をあきれさせている。恐らく大学には入学希望者が激減するのじゃないか?
そして今回は「アマチュアボクシング界のドン」が告発された。


「都議会のドン」「日大のドン」そして「アマチュアボクシング界のドン」と、次々にうまい汁を吸って生き延びてきた「ドン」が、“ドンドン”始末されていくことは大いに喜ばしい。
その点からは、地上波TVの活動を支持したい。


処で目を外に向けると、台湾の蔡総統が遂に「現状維持」から「独立」へと動き出したようだ。
「台湾の蔡英文総統は6月26日、フランス通信社AFPの取材を受け、台湾の直面する諸問題について語った。このインタビューの中で、蔡英文総統は最近の中台関係、中国の対外政策、台湾人意識などについて、これまで以上に踏み込んで明瞭な定義づけを行っている」と言う。

その裏には、トランプ大統領が、軍事的にも台湾を支えることに舵を切ったことと無縁ではなかろう。
既に台湾には、精強な米海兵隊が8000人以上も派遣されていると言われている。
米国大使館の建設は、そのための布石だったのだ。

ただ日本人が間違っているのは、台湾=国民党政府、と言う図式である。何度も書いてきたが、台湾は台湾であり、大戦後、大陸内で国共内戦に敗れた蒋介石一派が、島に流れ込んで来て、武器で台湾国民を威圧して占領したにすぎないのだ。つまり彼らは「亡命政権」なのだ。

従って次は国民党政府の「青天白日旗」が次々に消されていくことだろう。
つまり、今台湾で起きていることは、台湾国内で抑圧されてきた台湾人の独立闘争であり、大陸からの“逃亡者たち”を一掃する戦いなのだ。
しかしこれには大陸の共産党の支援がある。犬猿の仲だった中国共産党と、国民党だったが、今や双方とも背に腹は代えられぬところに来ているからだ。

それに気づいた米国は、まず、国民党の勢力を台湾から取り払おうとしていると言える。

やがて台湾は、独立するだろうが、それを北京が見過ごすのかどうかが分かれ目である。トランプ大統領の間は心配なかろうが・・・


その北京だが、習近平主席には逆風が吹き始めている。彼も終身主席になったという点では山根会長に似ていないともいえないが、先ほど届いた情報によれば、中近東・アフリカを歴訪中だった習主席には、再婚した彭麗媛夫人との間に出来た一人娘で、アメリカのハーバード大学ケネディスクールに留学中の習明沢(1992年生浙江大学国語学院卒業)が同行していたと言う。

今まで主席の外遊に娘が同行したことはないそうで、これは外遊中にクーデターが起き、失脚に備えて家族を同行させたのでは?と言う解説がなされていると言う。

いずれにせよ、「驕る平家は久しからず」と言うことか?

国内外で淘汰が進んでいる証拠は、“想定外”である「台風の西進」と「火星大接近」があると言うのだが、何となくうなずける。宇宙も大変動しつつあるのだ。世の中、科学ですべてが割り切れると思ったら大間違いなのだ、と思う。


さて、我が家で孵化したキジバトの子らも元気に成長して、今では親がかわるがわる餌を運ぶだけになった。

親が餌を運んでくるまでの間は、2羽で互いに羽を伸ばし合っているから、巣立ちも近かろう。

変らぬ自然界の動きに癒されている毎日である!

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