軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

コロナウイルスの”正体”は?

連日連夜、我が国は「コロナ、コロナ」と新車宣伝会のように喧しいが、今日も厚労相が記者会見して、基本方針などを語った。これだけ「クラスター」が拡散している現在「基本方針」を示されても、国民の不安は収まらないだろう。

何となく「よきに計らえ!」と言っているにすぎないから、専門家が記者会見を開いて「補足する」ことになる。しかし、コロナか何か不明な症状で通院する患者、とりわけ高齢者は、どうしていいかわかるまい。

「先手」とは名ばかりの「後手後手」に回った今回の対策は、菌の正体が不明なだけあって、大臣が会見するたびに、疑心暗鬼に陥りやすい。その例が、小学校などの全校休校である。進学直前の受験生とその親御さんにとっては気が気ではないだろう。

すべては隣国の「共産党専制国家」から始まった“災厄”だが、この国と自由民主主義国の我が国とでは勝手が違いすぎている。詳細な情報が伝えられていないと自由主義諸国は非難するが、この国にとっては「情報の統制と管理」こそが最大の任務なのであり、一歩間違えば人民の不満を招き、政権の崩壊につながるからである。その辺が理解できていないわが政府、実業界はいつもこの国に「良いようにあしらわれ」て損をしてきた。

以前米軍関係者が早い段階で日本の対応は甘すぎる、と語ったことを紹介したが、彼は「医療のレベルや衛生面での意識が高い日本で、新型肺炎が中国のように猛威をふるい死者が増えることはないだろう」前置きしつつも、「日本は米国と違い人口密度が高い国だ。感染が広がってしまうと、その確率は高くなる。感染拡大、パンデミック対策に必要なのは最悪のケースを想定することで、段階的に警戒レベルを上げるような計画ではない」と忠告した。

これを軍事的表現に置き換えれば「戦力の逐次投入」といい、ガダルカナル戦で旧陸軍が行った劣悪な戦法だ、と教科書では教えている。

(その後文科省は、教科書検定で削除したのかな~。)

私はこの菌の製造には、人の手が加えられているようだから、実験?中の一種の「生物剤」が拡散したのではないか?と疑っている。

あるネット上に「武漢生物兵器感染症研究所において高いレベルのsecurity clearanceを持つ中国の専門家から、ある記者が『あなたは科学者じゃないからそのような説を奉じるのかもしれないが、プライドにかけて中国による仕業ではない』と注意されたらしい。しかし、同時に「次々とコロナウイルスが形を変え、その都度進化していることについては驚きを隠せず、大変大きな恐怖を感じる」とも話していたという。

更に、武漢市での感染発覚から約1か月以上経たった現在、この菌はインフルエンザや風邪とは異なり「一度感染して治癒した“未発症者”であっても、二度目の感染をする患者数が増えて来ているが、その場合、仮に一度目に発症しなかった人でも、症状が重症化するケースが多く、それは多臓器不全や循環器系疾患の重篤化、そして心不全を引き起こしている」という報告がWHOに報告されているらしい。

そうみてくると「感染者数は増えているが、増加のペースは落ちている」という中国当局の情報は信用できないということになるだろう。

菌が、何らかの条件で“成長”している恐れがあるから、9/11同時多発テロ事件直後に描かれた大規模なバイオテロを描いた作品に酷似しているところがある。

「日本人」は戦後“平和憲法”を信じ切ってきたため、まさかバイオテロ、細菌戦争が今時起きるとは思っていないが、平成7(1995)年3月20日地下鉄サリン事件が起きたことをよもや忘れてはいるまい。

この時私は松島基地司令であったが、友人の超能力者から事前にこのことを予言されていた。しかしさすがに「こんな田舎のおじさん」が、サリンや、タブン、VXガスなどについて語るのが信じられなかったから半信半疑であった。

しかし、その半月後に“地下鉄サリン事件”が起きたので驚愕したことを覚えている。

有事に備えることをしていない近代国家は、我が国ぐらいなものだろう。最悪の事態を想定して、それに備えることが「国民の生命と財産」を守ることなのだが、多くの大臣方は、口先だけで喚くものの、実行は伴っていないことが今回の事件でも明瞭に確認された。

備え無ければかくの如し」と講演会で訴え続けてきたが、何の役にも立っていなかったのだ。虚しいこと限りない…

最も”憲法上”で存在を認められていない身分だったのだから、視聴者に無視されるのが関の山だったのだろう。

 

届いた書籍のご紹介

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Hanada4月号

今月号は、さすがに「コロナウイルス総力特集号」だ。著者に専門家がそろっているので中国の情勢がよくわかる。特に遠藤誉女史の一文は、この事件の特質をついている。

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航空情報4月号

次の50年に向けてのエアバスの躍進は、大量輸送時代を象徴している。こんな機体で”ウイルス”を散布されたのじゃWHOも口あんぐりだろう。そんな中、三菱重工の「大江時計台航空資料室」開設記事は貴重だろう。ダイアモンド・プリンセス号の汚名?挽回を期待したい!ものだ。しかし次ページの「トルコ空軍」博物館は、歴史的期待がそろっている。このあたりに「軍事」を歴史に取り込む国とそうでない国の差が出ているように思う。

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「丸」4月号

潮書房光人社には貴重な写真などが集まるようだ。今月号の「屠龍&月光」も非常に興味深い。手前みそだが、私の体験談は、沖縄時代の忘れ難い「尖閣防空作戦」に突入した。この時の総理も”支那のハニートラップに引っかかったといわれた平和主義者?でスクランブル対処しようとする我々に「武器を使うな!」と、まるで敵と味方を取り違えたような指示をした方だ。あきれてものも言えなかったが「防空作戦」は次号に続く!乞うご期待。