軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

アマビエ:日本の民間信仰「神話」について考える

連日続く「コロナ感染者数」「各国の現状」「To Goによる経済支援」など、耳にタコができる話でうんざりしているが、今朝の産経にこんな写真が出た。疫病を収めるといわれる妖怪・アマビエのアートである。

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そこでいささか旧聞に属するが、「アマビエ信仰」に関する6月7日の毎日新聞記事などを紹介しておこう。

記事は【アマビエに続け 疫病封じる「予言獣」SNSで話題 鳥や鬼…姿や形さまざま】と題してこんな事が紹介されている。

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肥後国海中の怪」に描かれた「アマビエ」=京都大学付属図書館提供

新型コロナウイルスの感染拡大で一躍有名になった妖怪「アマビエ」。姿を描き写すと「感染封じ」につながるとされ、多くの人がインターネットの交流サイト(SNS)に独自のアマビエの絵を投稿するなど話題を呼んだ。一方、全国には他にも、疫病を予言して自分の姿を描くよう告げる「予言獣」がいて注目を集めている。 

 

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福井市豪農・坪川家に伝わる「アマビコ」=福井県立図書館提供

 アマビエは、長い髪とくちばし、うろこに覆われた胴体が特徴。1846(弘化3)年の瓦版に登場した。肥後国(現在の熊本県)の海に現れ、「当年より6年は諸国は豊作なり。だが病がはやる。早々に私を写し人々に見せよ」と言って消えたとされる。

 由来については諸説あるが、予言獣を研究する福井県文書館職員の長野栄俊さんは、福井市などに伝わる3本足の猿のような妖怪「アマビコ」が、人魚伝説の影響を受けて、魚のような姿になったとみている。 

 

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日記に描かれた「ヨゲンノトリ」=山梨県立博物館提供

静岡県沼津市の「神池(かみいけ)姫」は、アマビエに影響を与えた「人魚」の一種とみられる。体は魚、顔は女性で角が生えており、長崎の海に出現してコレラで死にたくなければ自分の姿を写すように」と伝えて去ったという。もともと「神社姫」として伝わった妖怪が、地元に実在する「神池」と結びついて名を変えた可能性が高いという。 

 これに対し、山梨県には「ヨゲンノトリ」という予言獣が伝わる。1858(安政5)年に市川村(現在の山梨市)の名主が書き残した日記によれば、黒と白の二つの頭を持つ鳥で、加賀国(現在の石川県)に現れた。「世の中の人が9割方死ぬ難が起こるが、私たちの姿を朝夕に拝めば難から逃れることができる」とコレラの大流行を予言したとされる。

 ヨゲンノトリは、山梨県立博物館(同県笛吹市)の学芸員がアマビエと伝承が似ていることに気づいて公開した。反響は大きく、ツイッターでは1万件以上の「いいね」を集めたという。

 

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神田明神に現れた「きたいの童子」が記された「悪病除之事」=東京大学総合図書館提供

 一方、東京大学総合図書館所蔵の史料には、江戸の神田明神に現れたという予言獣「きたいの童子」が描かれていた。はかまをはいた小鬼のような姿で、コレラとみられる「不思議の悪気」から逃れる方法として「我が姿を描き、家のうちへ貼り置くべし」と伝えたとされる。他の予言獣に比べると、かなり人間の姿に近い

 他に、胸にうろこがあり女性のような姿をした「光り物」(新潟県)、3本足で木の葉をまとったような「神霊(しんれい)」(山口県)なども予言獣として伝わっている。

 長野さんは「日本では、災いへの不安から、さまざまなバリエーションの予言獣が生まれてきた。アマビエの流行で、こうした妖怪たちの新たな分析が進むことを期待したい」と話している。【岩間理紀】    

 

四宮政治文化研究所の四宮正貴氏は「政治文化情報」誌に「祭祀と現代の救済」と題して神話についてこう書いている。

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記事本文は旧仮名遣いだが、現代訳文を掲載する。

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松島基地司令時代に数々のご加護をいただいた石巻にある天津神大竜神宮の神主さんは「やがて禊が始まります。これからは自給自足ですよ」と2年前に私に言った。

禊とは「罪や穢れを落とし自らを清らかにすることを目的とした、神道における水浴行為で、不浄を取り除く行為である祓の一種」とされる。

今一番お払いが必要なのは永田町じゃないか?

世界中にばらまかれた人造コロナウイルス初め、数々の天変地異は驕り高ぶった地球人の姿を見れば納得できる。

まさに現代版「ノアの洪水」の再現だが、現代医学もさほど頼りにならず、そんなさなかにおいてさえも利権争いや私利私欲を意図する企業が後を絶たない以上、一平民の身ではあるが人類の”連帯責任”として、災いに甘んじるほかはないのだろう。

アマビエはそんな庶民の救いを求める切実な声を聞き届けてくれるのだろうか?

今日は息詰まるマスク生活から解放されるため、ストレス解消の一助として書いてみた。