軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

徹底的非武装諭を信じるマスコミが「国」を滅ぼしている!

トランプ大統領が「フェイクニュース」と言ったので有名になったが、情報操作で食いつないでいるメディアは枚挙にいとまがない。活字とTV画面に”弱い”民衆は、それが”嘘”だとは感じていないからなお恐ろしい。支那事変のころも、大東亜戦争のころも、従軍記者は活動してはいたが、大半の記事は「個人的見解」が多かったように思う。戦後そのことを批判されると責任を「軍の発表=大本営発表」にすり替えて彼らは生き延びた。

今、トランプ大統領が選挙を控えて苦戦しているのは”民主党”の選挙戦に加担して、あることないことをあげつらうメディア情報だろう。

我が国ではそれに輪をかけているのが現場記者らの素養の低さであろう。腕章やバッジを特権と勘違いしてふりかざす、やくざのような記者には辟易させられるが、公的機関であればあるほど彼らに「反論」できないから一方的に被害者になりやすい。

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先日の産経抄氏が、ジャーナリストの櫻井よしこ氏が「記者たちの非礼ぶりは言語道断」だと指摘していたが、非礼は今に始まったことではない。

JL機墜落事故時に間違っている報道にクレームをつけた私は広報室に乗り込んできた編集委員から「貴様はアホだ。1佐なんか飛ばすのは簡単だ!どこかに飛ばしてやろうか!」と面前で罵倒されたことがあるから非礼なのは昔からだったのだ。

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こうしてあることないこと記事にされて、市民は知らないうちに”ぼけて”行く。特に男は〇抜きになってしまったからぼけやすい。

なぜ戦後日本人は”ぼけやすいのか?」については27日の楊海英氏の寄稿文に明らかである。つまり、日本人は”戦わない”からである。憲法で「武力行使」を禁じられたと思いこんでいるからだが、そんな国が独立国と言える筈はない。氏は言う。

「日本の『戦争絶対悪』論という呪縛は、正義対非正義の戦争観を敗戦国として受け入れた結果に過ぎないのだが、それが徹底的非武装諭という次なる呪縛の温床となった。(以下略)」

そんな呪縛にかかっている事に気が付かない非礼な記者らを「指導」できない大人の方が情けない。

前首相は「それを解く」と宣告していた筈だが、やらなかった。

こうしている間にも、この国はどんどん破滅の道へと突き進んでいくのだろう。

 

届いた書籍のご紹介

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「維新秘話・福岡:浦辺登著・花乱社¥1800+税」

友人の歴史研究家、浦辺登氏の新作である。

明治維新は、山口、佐賀、鹿児島が主役になり、九州の重鎮たる福岡が取り残されたことに私は疑問を持ってきたが、天下分け目の関ケ原の戦いで、黒田長政は家康に加担したことから豊前領主から筑前領主へ出世した経緯があるので、佐幕組の縁が何らかのきっかけだったのではないか?程度の理解だった。それで維新に乗り遅れてしまったのだと単純に考えていたのだが、浦辺氏の記述によるとなかなか複雑な理由があったことが分かる。

近代史を学ぶ学徒にぜひとも一読願いたいと思う。

 

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「WⅰLL11月号」

保守派物書きの”賛辞”は止まらない。日本政治が『惨事』にならねばいいが・・・・・

 

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「『丸』11月号」

相変わらず、戦時中の貴重な写真が掲載されている。

日本の「敵基地攻撃用長射程ミサイル」大研究は時期にかなってはいるが肝心な政治家らは本気かどうかわからない。この国の”ネック”である。

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「航空情報11月号」

次期戦闘機:日・米・欧・各国の現状は参考になる。これも政治家の意思が左右するから水ものだが…