軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

バイデン”新”政権誕生。国防力の充実を図れ

報道によると、バイデン“新”大統領は、「政治的過激主義に勝つ」「真実を守り嘘を打ち倒す」(産経)と就任演説したという。しかしちょっと待ってほしい。

「真実を守り嘘を打ち倒す」べきは今回の選挙で、数々の不正が暴露されているバイデン氏本人じゃないのか?この選挙に関わる情報を整理すれば、「政治的過激主義」に走ったのはバイデン氏を取り巻く民主党の方だったといえる。

 そんなルールを無視した「カンニング受験生(A・T氏の指摘)」が”堂々と?”当選して『私たちが立ち向かい、打ち勝たねばならないものに、政治的過激主義の台頭や白人至上 主義、国内テロがある。こうした挑戦を克服し、魂を取り戻し、米国の未来を守るには、言 葉以上のものが必要だ。それは、民主主義の中でも最も手に入れにくいもの、つまり結束、 結束だ』と発言するのだから、本人の「厚顔無恥さ?」とメディアの情報操作はすさまじいと言わねばなるまい。

これが世界の指導者を自認する今の米国政治の実態だとは恐れ入った。このような行為を昔の日本人は「盗人猛々しい!」と軽蔑したものだ。

 就任式をTVで見ていて私が痛感したのは変わり映えしないあの!オバマ政権の復活ということである。彼じゃあ恐らく世の中は好転するまい。

 

 しかしそんなことはあくまでも他国の選挙だから口出しはすまい。問題は自分の国の在り方である。”こんな政権”には頼ってはおれない。

 コロナコロナで明け暮れる我が国のお粗末さには言葉もないが、とりわけ与野党を含めて、と言っても野党の実力?は証明済みだが、政治に活力がないのは大きな課題だろう。

 とにかく何でもかんでも最後は「自衛隊」に依存する政府の癖はやめてほしいものだ。先日も防衛大臣がワクチン接種に自衛隊を活用するとのたまった。 

 もとより鳥インフルでも、豚コレラでも始末に駆り出されるのは自衛隊員であり、今回の大雪でも出動し、閉じ込められた運転手たちに食料配布までやらされたから「最後の砦は自衛隊」であることは国民の知るところだが、世界情勢を見てみると、混乱している米国はじめ、ロシアも不穏であり、北朝鮮もおかしい。

 とりわけ不穏なのは中共の指導部内に反乱?が起きていて、4派による権力争いが熾烈になっているという情報がある

 習主席は昨年末に脳腫瘍で手術したらしいが、今年は姿を見せていないので何か異変があるのでは?と世界中が注目している。米国もそうだったが、この国のメディアは常に米国に輪をかけて隠蔽する体質が強く、真相を公表しないから、更に不安を煽られる。

 情報では、この権力争いから人民の目をそらすために、台湾攻撃に踏み切ろうとする動きがあるそうだが、肝心の人民解放軍内には反対論が強いという。その理由は政治家四派の対立同様、軍内にも派閥が台頭していて混乱しているのだそうだ。しかし、いずれにせよ巨大?な戦力を持つことになった人民解放軍内の指導者の動きには注目しておく必要があろう。

 そこで我が国では、コロナの影響で産業構造が大きく変動していて一部で再編中だとされるが、とりわけ若者たちが職を失い苦労している。そこでこれらの労働力を自衛隊に吸収して、若者たちに職を与え人生の気力充実に活用したらどうだろう。若者教育にも適している。

 勿論厭戦ムードの強い野党は反対だろうから「コロナ問題が解決するまでの”暫定的”採用だ」と言えば、特定アジア諸国も文句は言うまい。

 国家基本問題研究所の田久保忠衛副理事長は、バイデン“新”大統領の就任演説は同盟関係の修復に触れているとする一方【トランプ政権の 4 年間の日米関係は良好だったが、むしろ修復が必要なのは日本側だろう。警察、消防の担当分野を自衛隊が過度にカバー する例が増えている。これでは自衛隊は災害救助隊になってしまう。自衛隊に国軍の名誉を 与えることが最良の日米関係を生む時代に入っているのだ】と喝破している。

 国民の生命と財産を守る自衛隊の充実こそ、これからの不穏な国際情勢に対処できる「最後の砦」になるはずだから、菅政権がまずやるべきことは、今後の世界的なミリタリー・バランスの変動に備えた国防力の充実を図ることだと思うが、政治家ならぬ〝性事家″には理解できないことかもしれない。

 ロシアも不穏だし、中共も、インドも、中近東も不穏である。菅首相には今こそ国民の負託にこたえてほしいと思う。

 

届いた書籍のご紹介

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特別企画「無人機での災害支援を目指すTERRA LABO」は「戦場もリゾートも飛ばない社会的存在のUAV」特集だが一読に値する。

 

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第2特集は「ファントム退役」に関する記事。貴重な写真が多く読みやすい。

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