軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

報道しない“自由?”

今朝の産経抄を見て、確かにそういわれればそうだ!とTVを見ていて合点がいった。

以前よりも様変わりしたとはいえ、メディアの本音は相変わらず「自衛隊たたき」なのだろう。今頃そんなことをしていれば、メディア“産業”は確実に衰退することが分かっていないらしい。「日本軍」の精強さを、どうしても否定したい「外国勢力」にマインドコントロールされているとしか思えない。メディアの経営者自体が、多分そうなのだろう。

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現役時代、A社の否定的報道に、防衛庁自体が“ビビりアンコントロール」だった時があったが、それは“臭いものに蓋”的態度をとる役所自体が生み出したものでもあった。

 

憶えておられるだろうが、政府専用機で、欧州御旅行から帰国された両陛下をお迎えするため「空幕長」が羽田に向かった際、制服を“控えさせられ”私服であったことがあった。

どうも宮内庁筋から指導?された、というのが真相らしいが、防衛庁も実は「ほっと」したのである。波風を立てられたくないからだ。

しかしこれらは「高度?」な政治判断だとされたから、自衛官は憤った。

 これは平成8年に九州大分の山岳地帯で、遭難した親子を「自衛隊員」が発見し救助した時のものだが、朝日は「自衛隊」という文字がよほど嫌いらしく、「捜索隊員」と書き換えて報じた。それほど朝日は「自衛隊が功績をあげること」が嫌いなのだ。

1999年に北京を訪問した時、案内?してくれていたシナの外交官が「お宅のチョー日新聞…」と発言したので驚いたことがあったが、彼らはそう見ていたのであろう。どうしても自衛隊を国民の「敵」にしておきたいためか、事故は針小棒大に書くが、善行はほとんど報じない。

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次は東京新聞の‟本家”である中日新聞だが、平成7年に橋から落ちた児童を救出した「元自衛官」が表彰されたのだが、記事には「会社員」とか「男性」としてあった。

彼は平成5年に松島基地で退官して愛知の会社に再就職していたのだが、仲間が気づいて「彼だ!」と教えてくれたものである。

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他方メディアには、加害者が新聞記者の場合にも名前を隠す癖がある。これは当時の週刊新潮だが、そのオリジナルになった記事が次の記事である。夕刊の記事に紛れるようにべた記事でうまく工夫してある。しかも主語は「はねられた医師」であり、加害者には「さん」付けである。

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如何にメディアが勝手気ままであるかが判ろうというもの。

5月13日の産経「極限御免」欄に阿比留記者が「報道しない自由と朝日」を批判しているが、朝日は世のなかは自分らの思い通りになる!と過信しているからだろう。

 

コロナ禍を通じて、とにかくダイアモンド号以来、要所要所に自衛隊が‟出動”するので、国民はやはり「最後の砦は自衛隊だ!」と認識している。

とまれ、高齢者の集団接種報道ぐらいで、取り上げられようがあげられまいが、自衛隊は与えられた使命に邁進するだけであるから、国民の多くは心から信頼してくれていると思う。信頼されていないのはTVと新聞だろう! 

後輩たちよ、気にすることなかれ!

 

届いた書籍のご紹介

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Hanada7月号

今月号はあまり変わり映えしない内容に感じる。いつも見慣れた(見飽きた?)顔写真が並んでいるせいだろうか?

 

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「丸」7月号

99式艦爆も、カラーで見ると新鮮に感じる。

長編戦記「呉大空襲」は世界最初の空母として建造された「鳳翔」に終戦間近に乗艦させられた通信兵の回想記だが、95歳にして未だご夫人ともに健在だという。やはり鍛え方が違う!と感心したが、その終戦直前の体験記は貴重だろう。皮肉?にも、創設期に建造された小型空母は、終戦時にも健在で、昭和21年に日立造船で解体され、連合艦隊の最後を見届けている。そのころの若者たちの立派さに感動する。ご一読あれ。

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航空情報7月号

印度の航空力特集は珍しい。退官直後にインドを旅したが、空港には軍用のソ連製のANが並んでいて老朽化していたので驚いた経験がある。今じゃ、それ相応に近代化されているが、当時は古いソ連機の展示場であった。

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WILL7月号

中国人は”人類の敵”はいい企画だ。”経済大国”になったと豪語しているが、所詮は心の貧しい人間の集まり。「実るほど首を垂れる」こともなく、「金と女」に入れあげるところは、まさに”人類の敵”であり、地球を滅亡させようとしている”輩”だと言える。

「もう黙っていられない中国の人権弾圧」という一文を書いている”お方”は、さしづめ国民の敵!とでもいうべきか。よく言うよ、と読む気がしない!