軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

金の切れ目が縁の切れ目。沈みゆく船からネズミは脱出する!

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「今朝の産経から」

ロシアの国営テレビで14日、反戦を訴えたマリーナ・オフシャンニコワさんは事前にビデオメッセージを収録していた。発言の全文を産経電子版が報じている。

『今ウクライナで起きていることは犯罪だ。そしてロシアは侵略国家だ。その侵略の責任は、プーチン大統領にある。私の父はウクライナ人で、母はロシア人だ。これまで一度も敵対したことはない。(ロシアとウクライナの国旗の色があしらわれた)私の首にかかるネックレスは、ロシアが今すぐに、同胞を殺す戦争を止めねばならないという象徴だ。私たち兄弟国は、まだ和解ができるはずだ。

残念ながら、私は過去何年もの間「第1チャンネル」で働き、クレムリンプロパガンダを広めてきた。今は、それを本当に恥ずかしいと思っている。テレビ画面を通じ、ウソを伝えることを許してきたことを恥じている。国民を、何も考えないようにすることを許してきたことを恥じている。

すべてが始まった2014年、私たちはただ黙っていた。クレムリンがナワリヌイ氏を毒殺しかけたとき、私たちは抗議集会に行かなかった。この非人間的な政権をただ黙って見ていた。

そして今、世界中が私たちに背を向けてしまった。私たちの子孫は今後10世代にわたり、この兄弟殺しの戦争の恥を洗い流すことはできないだろう。

私たちロシア人は思考力があり、賢い。私たちの力だけが、この暴挙を止めることができる。抗議集会に参加してほしい。何も問題はない。彼らは私たち全員を拘束することなどできないのだから。』(下線筆者)

プーチン氏の支持基盤は、

1,軍、諜報機関、警察などシロビキと言われる国家権力機関。

2,オリガルヒと言われる主としてユダヤ系の新興財団。

3,それに「マリーナ・オフシャンニコワさん」自身が告白した国営報道機関によって洗脳されている国民。

の3本柱からなっているという。その中の重要な機関であった「報道」の中から反逆者?が出たわけだが、振興財団の中からも次々に「反逆者」が出ているという。とりわけユダヤ系振興財団は、プーチン政権を見限っているらしい。

格好つけて斧を振り下ろしたプーチン氏自身が、意外な事態に驚き、何とシリアの民兵という金目当ての「殺人集団」や、こともあろうに生来の犬猿の仲である、中共政府にまで支援の要請をしたというから、相当困っているのだろう。

考えてみるがよい。ウクライナ中共は、以前核による保護協定を結んでいるのだから、ロシアが核で脅かせば、中共は核でウクライナを保護しなければならぬことになる。なんとも早、三つ巴もいいところだろう。

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スターリンが言ったように「条約とは破るためにある」を信条とするロシアだから、中共も破ると信じているだろうし、中共自体も平気でうそをつき約束を破る国柄だから、お互いの約束はあってなきがごとし!

これが「国際関係の真実」というものだが、お人よし日本人は武士道の国?だから、約束は信じているのだろうな~

ロシアからどんどん逃げ出す他国企業に対して、プーチン氏は「撤退した外国企業の資産没収」の手に出た。

これで思い出したことがある。平成15年秋、2回目の樺太訪問時に、ロシア人に誘われて食堂を出した日本人が、やがて次々に消されていき、最後のオーナーまでも不審死を遂げ、残された店はロシア人が営業していた。

ガイドの韓国女性(旧日本国民)は「ロシアには代々殺人を生業にする家系があるようで、非常に物騒だ」と話してくれたことがあった。勿論これはシナ人にも当てはまる。

平成10年夏、北京訪問時に既に倒産している「ヤオハン」の看板を掲げた大きなデパートが営業中だったので、ガイドの「外交官」に聞くと、進出してくるときに「日本とは経済事情が異なる(当時の人民のほとんどは自転車)から、人民には不釣り合いだ」と助言したが、はじめはよかったものの、やがて倒産した。「現地人の忠告を聞かないで開業した社長は馬鹿よ!その後を取って何が悪い?」と平然としていたものである。要するにこれが「共産主義専制国家の実態」だった。

やがて「金の切れ目は何とやら」大陸から撤退する企業が増えるだろうが、かってのヤオハンのようになるだろう。昔の人はこれを「安物買いの銭失い」と言った。

なんだかんだと言っても、言論の自由が保障?されている国家形態の中で生きていくことが、国民は幸せなのだ。多少の?「嘘つき報道機関」があっても…

プーチン氏は、振り上げた斧をどこに下すか、いずれにせよ勝負はついた感があるが、逃げ惑う国民の姿が痛々しい。

わが国もそうならないように、議員諸侯には「褌を締めなおして」ほしいと思うが。

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届いた書籍のご紹介

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「人間と『空間』をつなぐ透明ないのち・保江邦夫著:明窓出版¥1800+税」

親しくしている保江先生の新著である。昨年夏に「諸行無常」を味わった私は、「地球人」「宇宙人」「アメリカ人」「日本人」とは言うが、「地球人間」とか「宇宙人間」と言わないことに、ふと疑問を感じていた。

そこにタイミングよくこの本が届き、保江先生の「前置きに代えて」を読んで、はっとした。

「そもそも我々が、霊長類ヒト科ヒト属のヒトという動物のことを『人』と表さず、『人間』と表現することの理由

「なぜ『人』だけで済むのに、わざわざ『間』と組み合わせて『人間』という用語にして使うのか?」

答えはこの本を読まれると判明する。

「空間を相手にして生きる」と「空間を自由に操る権利を手にすること」を可能にする人生とは??

以前高僧から「この世こそ夢」と聞いたことに通じた気がした。つまり住んでいるこの世が「バーチャル」という事なのだろう。「魂」の存在と量子力学の真実に一歩近づいた気がした…