軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

偵察?気球。急に増えたのか?それとも今まで見逃していたのか?

 米軍による「飛行物体の撃墜」は11日のカナダ上空に続いて、過去2週間で4件目となった。

 【国防総省によると、飛行物体は約6000メートル上空を飛行。バイデン大統領の指示に基づき、F16戦闘機がミサイルで撃墜した。ロイター通信によると、物体は八角形のような構造だったという。

 中国が世界各地に飛ばしているとされる偵察気球との関連など、物体の詳細は不明。今後、物体の残骸を回収し、飛行目的などを分析する】という。

このところ、偵察気球が急に増えたが、裏に何があるのだろう?

日本上空で目撃された“気球”は、どこのものが何のためなのか?も調査せぬままだったが、今頃になって調査するようだが、資料はあるのだろうか?多分写真だけだろう。

よく半島から気流に乗って流れてきていたことがあったし、それを地上で捕獲して警察などが調査し、文字や材質などから「北朝鮮のものだ」と言われていたことがあったが、果たして正しかったのだろうか?

 時事通信によれば、【米政府高官は9日、米議員への公聴会を非公開で開き、中国の偵察気球飛行は習近平国家主席共産党総書記)を含む党や軍の指導部の幹部らが関知しない形で行われたとする見方を説明した。米CNNテレビ(電子版)が関係者の話として報じた。

中国の気球の残骸回収作業=5日、米南部サウスカロライナ州沖(米海軍提供)© 時事通信 提供

 非公開での公聴会には国務省国防総省、情報機関高官が出席。高官は米側が気球を発見して以降、中国側が情報の伝送を止めた可能性があり、気球が収集した情報は限られたものになったとの分析を明らかにしたという。

 CNNはまた、回収された気球の残骸などに関する分析に連邦捜査局FBI)が着手したと伝えた。残骸の一部には、英語の文字が記載されていたという。FBI高官は「刑事責任の追及に向けた重要な証拠となり得る」と語った】という。

 

 この問題が最初に伝えられた時の中国政府報道官の発言と態度などから、これについての正式な情報は、どうも主席の手元には届いていなかったような気がする。

「撃墜する」との米国政府発言を慌てた様子で居丈高に非難し、報復をにおわせたのは、そのせいではなかったのか?

つまり、身内が“勝手に”実行していたのに気が付かなかった、という己の恥を隠したかったのだろう。

 それは中共政府部内の意思疎通がうまくいっていなかった、という証拠になる。あるいは「反抗組織」があることをにおわせる…つまり、主席(北京政府)を無視して、自ら勝手に「偵察活動」を実行しているグループが存在するのではないのか?。

 それにしても、この種気球がこれほど成層圏を浮遊していたとは驚いた。地球人がUFOに気が付かないはずだ!

 大陸に近い我が国の“無関心さ”には定評があるが、これからはそうばかり言ってはおられまい。

 今後対処するのはやはり「航空自衛隊」ということになるのだろうが、「武器の使用」でひと悶着あることだろうから、トップに指導力が欠ける状態では、今流行りの「個人の判断で」「自己責任で」ということにでもなるのじゃないか?? 指導能力、自信のなさをうかがわせるが・・・

 

届いた書籍のご紹介

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Hanada3月号

 

WILL3月号

ご紹介が聊か遅れたが、今回のWILLは読みどころが多かった。表紙に紹介されていないが、「日韓の歴史を歪める【渡来人】は参考になる。【「中国の”赤い悪魔”と握手」カトリック総本山バチカンの狂気」【亡国への道を歩む米国】「ツイッター赤狩り」「トホホな自衛隊で国を守れるのか」=隊員の責任ではなく政治の責任」…=ということは、気球対処も期待できないだろうな~