軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

ガザでの交戦!

ブログを再開してみたところ、早速 コメントが届いた。

開戦に必要な「膨大な弾薬類」をハマスがどう搬入したかが、今後問われるだろうが、精強なイスラエル軍だとはいえ、所詮は「人間のやること」。必ずどこかに「抜け穴」はあるものである。

今回はいわば精強な(と思っていた)国の「油断!」の典型だったろう。

しかし、イスラエル軍は「本気で」怒りを表した。ハマスは眠っていた「トラの尾を踏んだ」のである。人質がどうであれ、行きつく処まで行かねばこの戦争は収まるまい。

 

その昔、元イスラエル大使と懇談する機会があった時、安定しているガザ地区を返還するイスラエル政府の真意、について問うたのだが、彼自身も理解できない!と言ったものだ。すでにあの時から、今回の種は植えられていたのだろう。しかも世の中を見渡せば、民主主義国の代表?であるアメリカはこの体たらく、対立候補のトランプに対抗して、メキシコとの間の壁を、バイデンは今になって再建するとか、政策自体に一貫性がなく、世界各国はなんとも言えずに見守っているだけ。

産経新聞10月7日

他方、ロシアは自ら戦争に踏み込んだが、予想しなかった事態が次次に発生してプーチンも手詰まり状態。

余裕があるはずの中国も経済危機と軍内部の反乱?に苦しんでいる。

この状況を見れば、その他の問題を抱えている国は「今しかない!」と考えて当然だろう。

尊敬する早稲田大学の故・松原正名誉教授は「戦争はなくならない」という名著を表した。人間が人間である限り、戦争はなくならないのである。

 

長期の入院間に、TV情報を絶ったいい機会だったから、漠然と今後の「人間様」の生き方について、考察したことがある。この「人間界」には、

 

1,朝から晩まで「平和平和…」と唱え満足している人、

2,何かあると「反対派」に回って、相手に妨害を繰り返して喜んでいる人。

3,程度の差こそあれ、朝から晩まで「人殺し」しか考えていない人。

4,困難に際しては、自分は口先ばかりで他人にやらせて自分の手を汚さないない人。

5,それらのどちらにも属さず、浮草のように揺れているだけの人。

が見えてくる。

つまり、この「人間界」から、洋の東西を問わず「人間たるべき資質が消滅」し、こざかしい「評論家」が増えたのだ。

 

わが国で「これでもか!」とばかりニュースとして流れている「一人の『変態男』から、少年たちが慰み者にされていた事件」は、「実はその少年たちに敬まれ慕われていた?のだ」という報道に、昔のオウム真理教信者に似ていると感じるのは私だけであろうか?

問題は、報道機関と関係者が50年間、放置してきてきた事にある」と誰かが書いているが、共謀して犯罪に加担してきたメディアの罪ほど恐ろしいものはない。(今の「世界のニュースにもそれは感じられるが・・・)

いい加減な「憲法」を掲げて、やることなすこと支離滅裂な国がまだ東洋に残っているが、今イスラエルに降り注ぐ爆発力を持つ「火薬製品」が降って来たら、一体為政者たちはどうする気だろう?

この国にだけは「戦は起きない」と信じているのかも知らないが、なんとも「お人好し」を通り過ぎて、身震いがしてくる。

しかし今はリハビリに悪いから、見て見ぬふりをしておくことにする。