友人でもあり「仲間」でもあった、葛城女史のエッセイには、特に「英霊」に関して胸を打たれるものがある。
昨日の産経新聞にも出ていたからご紹介しよう。
本題は、陸軍特攻隊に関したものだが、私は主として海軍について以前書いて一冊にまとめたことがある。(「お国のために:青林堂」)
内容は大西海軍中将と特攻隊の誕生にかかわるものだが、以前から直接の部下であった、義父・寺井義守が語っていたことも含めてある。
米軍のフィリピン進攻を阻止するために、急遽編成された部隊の指揮官に発令された中将は、苦心して「台湾」を経由して現地に飛び、フィリピンに進出して作戦を指揮したものだが、その後、隊員たちの「熱誠に押されて」「特攻」は新規の「作戦」となり、ついに大西中将は「特攻の父」と呼ばれて、戦後全責任を負わされることになるが、最後の連合艦隊となった艦艇群のフィリピン阻止作戦を成功させるための一時的なものであり、「特攻作戦」の誕生を意図したものではなかったのだ。
しかし当時の戦の様相から、前線には「特攻」の機運が避けられなくなっていたのも事実だった。特に操縦士の練度という点で…
そして促成栽培?された多くの若者たちが、爆弾攻撃で「お国のために散華」していったのだ!
あれから約一世紀、残った祖国は、見るも無残な醜態をさらし続けている。
良い、悪いは別にして、「士農工商」が、「商農工士」と変わり、敢闘精神が消えて、金儲けに専心する、コンビニ程度の店の主が、金の多寡だけで品位があった業界までを牛耳るようになったから、百貨店など、組織全体から「品位」が消えたのである。昔は「武士は食わねど高楊枝」と言われたものだが・・・
今日の産経抄には、占領軍によって「憲法」を与えられ、「悪政」をほしいままにされた哀れな国に、せめてその昔、「近代化を推し進めて日清・日露戦争」に大勝して、祖国の近代化を推し進めた「明治大帝」を偲ぼうとする動きが書かれている。
産経抄氏の精神に全く同感だ。
今朝も早く起きて玄関先に国旗を掲げ、新聞を取ってきて気が付いたが、日本人は「祝日に国旗」を掲げることさえしなくなった。暇があれば「金儲け」の話ばかり…
まるで、いずれ起きるであろう?「他国からの占領」に備えているかのようだ。
国会議員でさえ、国家の将来よりも「自分の職業としての金儲け」に邁進する始末。
みすぼらしいこと限りないから、人気取りの「減税」よりも、「明治節の復活」をしたくなるじゃないか?
若者たちが悪事に走る気持ちも分からぬことではないが・・・・?
あと何年も生存しない一老兵が言っても無駄だろうが、優秀な民族の子供たちの将来が、あまりにも気の毒だから、苦言を呈しようと感じた次第。