今年は、なんともはや「米つきバッタ」が異常繁殖した年になった。
今忙しいのは、何といっても自民党の「安倍派」と「特捜」だろう。そう見ていたら、なんと民間会社もそうらしい。これがその証拠だ。(産経新聞12月21日)
自動車製造会社は、排気ガス規制問題以降、次々に繰り出される「規制の連発」についていけず、とうとう「まあ、いいだろう…」と手を抜くことが常識になったようだ。
どうして止められなかったのか?と会社組織、いやどこの組織もそうだが、流れに掉さす人間がいなかったのだろうか?と気にかかる。
米つきバッタ、そのままに、こうして責任者が「頭を下げるのが習わしになってしまったが、なんとも悲しい現象だ。この映像は、世界中に拡散されるのが、当事者もマスゴミにも分かっていないようだ。つまり、日本人そのものが、世界中から「軽蔑」されることになるのだ。
その昔は「メイドインジャパン」は世界共通の評価だったのだが・・・
産経新聞は、産経抄で「嘘のない仕事を誇りとした「ものづくり」の国の、嘆かわしい闇である」と書いた。
多くのご先祖様たちが艱難辛苦に絶えて築き上げてきたこの国の「宝物」である。
「オピニオン」欄には、先日公表された外交文書について、乾正人氏が「外務省は国を誤らせた」と題して「外務省が中国に送ったプレゼントは、百年の禍根を残した」と書いた。
私は、義父・寺井義守が開戦直前に海軍補佐官として米国大使館で見た外交官たちの緊張感も責任感もない行動を知っているからか、特によく理解できる。日米開戦時の「通告遅れ」の責任は、どの外交官も取らなかった。逆に関係者たちは戦後「出世」しているのだ。
人間だから、多少の過ちはあるだろう。しかし問題はその責任の取り方である。
日中間で中国を救ったこれらの「日本側の外交官たちとそれを応援した政治家たち」は一切責任をとることなく、今ものうのうと生きているのだろう。
責任の取りかたとして、私が感銘を受けているのは、旧軍人の中に多い。「特攻隊の生みの親」とされた大西滝次郎中将や、日米戦の責任を問われて、敵国側から見せしめとして「縛り首」にされた東条英機大将以下、27人のA級”戦犯”達である。腹を切る覚悟があった「武人」と、金勘定に明け暮れる輩の差だと言えばそれまでだが。。。
彼らと、今「話題」に上がっている現代の”裕福な”日本人たちの人相そのものが、決定的に異なっている。緊張感も責任感も私には感じられない。
ここまで「侍の国」日本人の質は落ちたのか!と悲しくなる。
私には相手の学歴や能力などはわからないから、対象になる人間の「人相」でしか判断できないが、おおむねそれは当たっていると思う。
かって「戦闘機操縦教官」として、4年4か月にわたり、多くの学生たちを指導してきた「実績」があるからだろう。
単なる顔の「美醜」だけではなく、その内面から浮き出てくる「オーラ?」を感じるのである。その意味では、今北海道でも「オーロラが見られる現象」が気になるところだが・・・(笑い)
今年も押し迫ってきた。孤独な老兵には新年への期待も無く、ただ「飛ぶ鳥跡を濁さない」ことを心がけるだけだが、それにしても、なんと「糞をまき散らして平気な鳥」達が目立つことか!
良い年が来そうにないから、皆様にも「よいお年を」とは言わないことにして、「よいお年になることを期待しましょう」というにとどめたい。
届いた書籍のご紹介
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Hanada 2月号
表紙に紹介されていないが、308ページから「雫石航空事故 52年目の真実」と題する故・石原準氏の一文が出ている。
彼は元浜松基地の安全班長で、事故当時最初に現地へ飛んだ航空自衛官である。しかし彼の”遺作(調書)”は握りつぶされた。ご息女が今これを公開したのだが、当時の事実の一部がよく分かるだろう。
私は当時1等空尉の弱卒にすぎず、発言の機会もなかったから、現役時代に書き止めていた原稿を退官後に出版して、故人となっていた隈君へのはなむけとした。(自衛隊の「犯罪」・雫石事件の真相:青林堂)
当時お付き合いしていた佐々淳行氏に一言頂いたが、「自衛隊操縦者は無罪だよ!」と当時の腰が抜けた航空自衛隊幹部らを非難されたことを思い出す。
私としては政治家の恐ろしさを知った時だった。田中角栄(の時代)だったが・・・ご一読いただきたい。
WILL 2月号
「日大の病理」は面白い。これをまねて「日本の病理」にしようかと思ったが、WILLに申し訳ないのでやめにした。「日本の病理」の遠因が、ここに集積されている。今の日本という国は「病気」なのだ!
248ページには、岩田君が復帰したことが紹介されているが、危なかったのだ、よく助かったものだと思う。
そして助かったからには、今度ともどんどん活動してほしいものだ。
「詐欺師;仮面芝居の物語;ハーマン・メンビル著;留守晴夫訳:圭書房¥2700+税」
元早稲田大学教授の留守晴夫氏の翻訳による労作である。先生は仙台藩の留守家老の直径で文学者。多くの著書を翻訳しておられるが、個人であり頭が下がる。
今リハビリ中の私には、500ページを超える大作には、気力が続かない…もったいないが、友人時代の思い出としていただくことにしたい。