軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

期待できない”政界の浄化”

 能登半島地震は、国民の最大の課題で、皆が関心をもって見つめているが、TVの関心は、自民党の裏金問題にあるようだ。

 勿論それは国民の期待を裏切る行為だから糾弾すべきものだが、毎回同じ画面を流されて、同じ調子で「糾弾?」されると、いい加減にしてほしい、と言いたくなる。

 それも「大物」の逮捕を敬遠して、小物の「会計係」で収めようと見えるから、関心ある国民の理解は得られないだろう。なんとなく「エンタメ業界」のジャニーズ事件に似た来たように見える。これが民主国家の「限界?」なのだろうか。

「政治と金」の問題は、昔から「延々と」続いてきていて、「自民党をぶっ壊す」と言って登場した総理も、結局「郵便局を整理」しただけだった。

 裏がどうなっているのか知らないが、「腐敗せる政治家」に常識は通じないということだろうか?

 

 整理していた資料にこんなものが見つかったから紹介しておこう。1992年11月14日号の「週刊時事」の記事で著者は小堀桂一郎東大教授である。

 

 冒頭に「私欲におぼれた利権あさり、政権に就きたいがための暴力団への接近ーー。政治家の‟亡状”を糾弾する伝統派の叫びである」と編集部が解説しているが、「亡状」とは、WIKIによると「《よ行状がない意》無礼な振る舞い。無法行為。」とあるから、今TVで報道されている状況を言うのだろうか?つまり「政治家」とは飯山陽氏に言わせると、「蛮行を庇う愚か者たち」であり、岩田温氏に言わせると、「学があってもバカはバカ」の類だろうか?

「週刊時事」の記事の中に、【その中に「政治腐敗の認識は、ロッキード事件あたりから急に濃厚となり、リクルート事件、佐川急便事件とそれに関連しての金丸氏政治資金規正法違反事件と続き、殊に金丸氏の一件で市民の怒りが爆発した、と言った感じなのだが、どうもその「市民の怒り」に対して釈然としない感じがつきまとふ。】とあるから、「政治の浄化」なんぞ昔も今も全然変わらないのだ!今回もまたあまり期待しない方がいい!」と言うことになるのだろう。

 詳しくは記事を御一読いただくとして、中の副題を掲げると「日本の体面を汚す恥辱だ!」「金を与えて相手を黙らせる」「亡国を企図するのは誰だ」と厳しい。

 田中角栄と言えば、逮捕された「首相」だったし、「金丸信」と言えば金日成‟将軍”の前で涙を流した悪名高い男だ。この時、彼に同行した面々の写真は「SAPPIO」に詳しいからご覧になった方も多いだろう。私の昔のブログにも掲げてある。

 編集部は記事の中に【亡国を企図するもの】と中身出しをつけたが、要するに、当時も今も、(日本の)政治家?とはバッジを付けた詐欺師ぞろい!だったと言える。

 その被害者は国民であり、潤ったのは「商売人」と「政治屋の家族」だったろうが、天は今回その「御殿」をご先祖様の目の前で、仏壇の‟失火”で焼き滅ぼしたから果たして偶然だったのだろうか?と気にかかる。

 

 こうしている中でも、警察、消防、自衛隊員たちは、被災地で健闘している。永田町からはどうなのだ?むしろ穢れるし邪魔になるから行かない方がいい?ということになるだろうな。

 復興に励む方々のご健闘をお祈りする。