軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

邦画2作がアカデミー賞を受賞

 今朝の新聞に「邦画2作がアカデミー賞」を受賞したと出ていた。偶々、十日の新聞一面で「ゴジラ―1・0・・・戦え日本」という谷本真由美女史の記事が出ていたが、映画を見ていないからよくわからなかったが、彼女が「この映画は創意工夫」が凝らされていて「ハリウッドであれば何倍もの予算と人員をかける部分を(日本人は)工夫で乗り切っていたのだ」と評価し、世界には「日本人が作り上げたものを愛する人が大勢いる」と、労働力不足などで苦しむ「ピンチこそ『創意工夫の機会』ととらえて知恵を駆使して世界に挑戦していくべきだ。」と書いていたことに同感していたから、今朝の新聞を見て納得がいった。久しぶりの快挙であろう。

 連日報道されるニュースを見ていると、政界のだらしなさや、財界人の、進歩の知恵のなさにわが国の先行きは暗いが、今回のアカデミー賞受賞作品が、「低予算、少人数で作ったのに、その効果の完成度がずば抜けて高かった」とする映画評論家の言葉を引き、「技術力と作家性が世界に感銘を与えた」とする今回の記事は明るいニュースである。

 

「国際化?」か何だか知らないが、とにかく「金がなければ何もできない」ように思い込んでいる最近の日本人に「喝を入れた」ことはうれしい。

 私が子供のころは、敗戦直後ということもあって「米国の強大な物資に負けた」と大人たちが悔しがっていた事は覚えていたものだが、「知恵が足りなかった」?というべきじゃなかったのか?と思う。

 事実その「強大な」米国は昭和50年に小国・ベトナムに敗戦したじゃないか! 確かに金は物事を左右する大きな力であるが、貧乏「自衛隊」で過ごしてきた私にとっては、部隊に金がないことは常態であって、その中で「創意工夫」を尽くすよう指導されてきたから、今の財界人のように、最初から金がなければ生きていけないような発言をすることには抵抗を感じる。

 私のころも「メイドインジャパン」は世界を制していたはずだ。それが怪しい?「西欧化という用語」に刺激されて以降、その精神がなくなって、シナに追い抜かれ?ドイツに抜かれた…などと騒いでいるだけの事じゃないか?

少し、腰を落ち着けて物事を見ることだろう。立派なご先祖様を頂いている国だということを最近忘れているような気がする。

 

 日本人独特の「職人芸」はまだ廃れてはいないのだ。その例として、漫画家・鳥山明氏の評価はアルゼンチンでも国民に偲ばれているというではないか!

「アニメの世界」が、戦いを忘れて自信を失った「平和国家日本の男ども」の“名誉”をかろうじて守っているかのようだ。

 オレオレ詐欺にうつつを抜かして「東南アジア」に逃亡し、頭の悪さを世界に広めたり、国内でも「スケベ心丸出し」で、人間の品位を落としている若造連中に、真の日本人の精神を誤解されてはなるまい。