軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

北陸新幹線延伸と教皇の白旗発言

 天気も良く、気温も上がったので、いよいよ春到来!の季節になった。震災の復興に励んでいる北陸は、気が滅入る毎日だろうが、徐々に復興の兆しが感じられることは嬉しいことである。

それに加えて明日から「北陸新幹線が、金沢から敦賀へ延長されて開通する」。被災者も少しの間、気が晴れるだろう。

 九州新幹線の開通に合わせて、ブルーインパルスが飛行して勇気づけたが、これは「私の中学時代の同級生」の発案だった。

 偶々電話で、ブルーの展示飛行が出来ないものか?と尋ねられたので、元広報室長として「スケジュールが空いていれば無理ではない」と答えたところ、彼は友人らと「今から西空司令部を表敬するのだが、司令官に言ってもいいだろうか?」というから、「丁度よい、お願いしてみては?。彼が調べて調整してくれるだろうから」と答えた。

 そしてその通りになったので、福岡の仲間たちは大喜び、事実、ブルーは芦屋基地に移動して、前日のリハーサルに合わせて歩行したから、九州ではこの話で持ち切りだった。

 

 私はすでに「どこの派閥」にも所属していない「退役した一OB」の身分だったから、直接後輩たちを煩わせてはいない。

しかし、これには思わぬ「余禄」がついて、ブルーが生き残ったのであった。翌日が3・11だったのである。

 予備機として松島に残っていた1機は被災してしまったが・・・

その後松島基地は大きな被害を被ったので、芦屋基地を根拠地にして、ブルーは活動したのである。何が幸・不幸を分けるか分からないものだ、と痛感した。

 基地司令として、老朽化した三菱のT-2型機から、川重のT-4型機に転換させる任務を帯びていた当時の私の唯一?の功績かもしれない(笑い)、しかし、そんな裏話を知っている者も少なくなっただろうな~

ところで私は、退役後は「軍事評論家」としてブログを立ち上げ、時折記事を書いてきたが、昨年夏に「心不全」で入院した以降、体力がいまいち回復しない。そのくせ年だけは着実に加わっていくから、老けるばかりである。早く暖かくなって、昔のようにウォーキングに励みたいのだが、今のところそれもままならない。

 週一回のリハビリ訓練は強制されたものだから効果は上がっているが、昔に比べると雲泥の差、しかも「軍事」よりも「老人問題」に関心が向き、「軍事評論家」という肩書を返上したくなる時さえある。

 

 今やTVと新聞が大きな情報源だが、それにしても実に「くだらない」事が多すぎる。わが国は、時々刻々と進んでいる国際情勢から、大きく後れを取っていて、弱小国から舐められるだけの国会の動きは「唾棄すべき」ものに近い。

 それに今度は、裸女と戯れる代議士らが出てきたから、所詮国会とは「ガーシー」程度の知力しかない者たちの集まりだということが確認できた。

 今の我が国では、働かないものが高給を取り、真面目に生きている者が「割を食っている」ように思えてならない。いっそのこと「老人問題評論家」とでも肩書を変えようか…

 

 しかし、外に目を向けると、まだまだ広いが狂っている世界が見えてくる。わが国の「政治問題」なんぞ、幼稚園のお遊戯程度に過ぎない。

 TVも取るに足らないものが多いから、ケーブルTVで外国もの、と言っても「凄腕動物ドクター」「英国ミステリー」などを見るのだが、見ていると、動物にも「喜怒哀楽」があることが分かってくる。おそらくポール博士や女医さん方と動物たちとは、意思疎通しているのじゃなかろうか?と思うようになってきた。

 それに比べて“人間たち”には「邪気」が多いし強すぎる。弱肉強食が動物の世界の常態というが、人間の方が弱肉強食であり、陰湿であり、儲け主義である。

 ところで世界の宗教の先頭に立って「平和を唱えている」、とされるローマ教皇の次の発言は、他の民族にいたずらに「誤解」を植え付け、新しく闘争を招くのじゃなかろうか?と危惧する。「教皇」は己の立場をわきまえて欲しいという声が強まるだろう。少なくとも「異宗教信者」達からは。

 早速ポーランドの外相からは「プーチンウクライナから軍を撤退する勇気を持つよう促してはどうか」とクレームがついたが、教皇庁の弁解は見苦しい。これが「世界の宗教の一面」なのだろう。 

 教皇庁といえども「人間集団」、やはり「評判」と「収入源」を気にするからこういう発言になるのだろうが、それにしても軽率のそしりは免れまい。ポール博士の病院に入院している動物たちに意見が聞いてみたいものである。

 

わが国で効果がない「軍事」を解説するよりも、この方がよほど面白いと思うようになってきた。