軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

ロシアでテロ~115人死亡説

令和6年は甲辰の歳、つまり物事の最初と、成長を意味した年だと言われる。事実、1月1日には能登で大地震が起きたし、今年は良かれ悪しかれ、時代に大きなうねりが生じる予感があったが、それを飛躍の年にするかどうかは、いつに活きている人間そのものの自覚によるだろう。

 子細なことだが、私はそんな観点から「神事である大相撲」を眺めているのだが、気のせいか近年“外人力士”が上位を占めてきたことに“違和感”を覚えていた。ところが今場所は、新入幕の前頭17枚目(最下位)の尊富士の健闘に驚いた。

 11枚目の大の里の躍進にも目を見張ったが、今回の尊富士の躍進はそれ以上に目立つ。

 それに比べて上位力士達のふがいないことに「時代の流れ」を感じたのだが、ここにきて尊富士にアクシデントが起きた。さて千秋楽がどうなるかに関心が高まる。

 スポーツ界にも世代交代の波が押し寄せていて、選手の若返り交代は目覚ましい。 

 良い方向に変化してほしいものだが、政治の世界は世界中で停滞し、混乱を助長させている。その最たるものが「ロシアのウクライナ侵攻」だが、とうとうロシアにも重大なテロ事件が発生して、今朝の新聞報道によれば「ロシアの首都モスクワ郊外の大規模コンサート施設「クロッカスシティホール」に22日夜(日本時間23日未明)、自動小銃を持った数人の武装グループが侵入し、市民に対して無差別に発砲した。発砲と前後し、施設では大規模な火災も起きた。露捜査当局は23日未明、死者数が60人超になったと発表した。死者数は今後、さらに増える可能性がある(115人死亡)という。タス通信が伝えた。」とある。

 “やらせ”選挙に「圧勝したプーチン氏」としては穏やかではおれまい。さてこれがロシア国内でどう動くか見ものである。

 

 イスラエルでも戦闘が続いているが、これを仕掛けたのは「ハマス」だから、火種を絶つべき立場にあるネタニヤフ氏としてはやすやすと矛を収められまい。イスラエルでも「ハマスに第2のプーチン」が生まれそうな雰囲気である。

 

 そこで我が国だが、未だに自民党内がぎくしゃくしていて、どんどん党勢が衰えているようだが、今朝の産経の「国境が消える」欄に、「警句」が出ていた。

 中国系資本による「合法的経済侵攻」宮本雅史編集委員は書いたが、言いえて妙である。そして“それに加担している”のが、何あろう、日本人そのものだから「手の打ちようがない」わけだ。

 3面の左柱にその続きが出ているが、「日中友好掲げ『非軍事侵攻』と見出しにある。「空自基地周辺でも展開」と記事にはあるが、北海道はもとより、米軍の存在でかろうじて平穏が保たれている沖縄などは、知事そのものが篭絡されていて、日本の地方自治体だとはとても思えない。第一そんな異変に気が付かないのが「平和を愛する日本国民」なのだ。

 

 その右隣に「防大の卒業式」での岸田首相が「諸君の存在が抑止力」などと述べたことが出ているが、「武力侵攻」だけを想定しているのだとしたら、判断を誤るのじゃないか?ロシアは「自業自得」だとしても。

 

 国防をないがしろにした自民党じゃおぼつかない。「しっかりした政治力=政治家の存在」こそ「抑止力」だろう。

 防大生も「帽子投げ」している場合じゃないだろうに…