軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

靖国の祈り

毎月『靖国』が届く.今月号の第1面は,明治天皇の御製『千萬の 民の力をあつめなば いかなるわざも ならむとぞおもふ』であった.今月拝殿に掲示されている御製である.
コラム『靖涛』は、遊就館に飾られている『花嫁人形』について書かれていた.我々日本人は知っている事だが,外国メディアの取材で目を引いたと言う.
『なぜ花嫁人形が,戦没者を顕彰する社に飾られているのか?』外国メディアには理解できなかったに違いない.
いわれは北海道八雲町にお住まいの佐藤ナミ様が,沖縄で戦死した23歳の御子息『武一命』に捧げられたもので,『…沖縄で逝ってしまった貴男…年老いたこの母には今も23歳のままの貴男の面影しかありません.日本男児と産まれ,妻も娶らず逝ってしまった貴男を思うと涙新たに胸がつまります.今日ここに日本一美しい花嫁の桜子さんを貴男に捧げます.…』という実に切ない母親の気持ちを書いた手紙とともに展示してある.
武一命は『今度逢う時は靖国神社へ来てください』と雄雄しく笑って出征したという.
ナミさんは,そんな息子に,靖国まで会いに来られたのである.
靖国神社がこのような『英霊との対面の場所』である事を,外国人メディアに十分理解してもらい,世界に発信してもらいたいものである.しかし,共産主義かぶれで,先祖崇拝など念頭に無い中国共産党幹部には理解できるわけが無い.
構う事は無い.日本人ならば,黙って参拝するべきである.物知り風に『A級戦犯…』だとか,『被害者の立場になって…』とか、身勝手な論理で首相参拝を阻止すべきではない.
第1彼等の事を『被害者の立場』に立ってなどと言うべきではない.気がついていないようだが,いかにも我我が『加害者であったかのような』、つまり,戦争で強い日本兵が『弱い中国兵をコテンパンにやっつけて』苦しませたかのような「差別意識」は問題である.彼らは『戦勝国民』ではないか!プライドが許すまい.そんな考えで『靖国』に代わる『代替施設』を作ろうものなら,中国の心有る者は,『我々を弱者扱いするな!』と抗議するであろう.
つまり『中国兵がいかに弱かったか!という差別を意識した?ような』中国寄りの発言は,逆に彼らに対して「傲慢無礼」であろう.
我々が彼らの『文化』が理解できないように,彼らもまた『日本文化』を簡単には理解できまい.
右顧左眄することなく今は『千万の民の力』を結集して,事にあたるべき時だと思う.

靖国の英霊達は,誰をも恨むことなく静かに桜の枝で我々を見つめておられる.
英霊のお気持ち,ナミさんのような『美しい母親の感情』を傷つけてはならない.
それこそ『罰』があたるだろう!