軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

何という傲慢さ!

 小沢一郎民主党幹事長」が、14日の記者会見で、天皇陛下と中国副主席の会見問題について、「政治利用に当たる」と懸念を表明した宮内庁長官に対して、「内閣の一部局の一役人が内閣の方針にどうだこうだというなら辞表を提出した後に言うべきだ」と言ったことに世論が激高している。
 何という傲慢さ!逆に言うと、「政党の一幹事長ごときが、天皇に指図するがごとき無礼さ」は辞表提出で済むものではない。昔なら切腹ものである!というjことになる。

「15日の産経から」


 産経によると、「駐日大使館を中心とする中国側の巻き返しが始まり、政府・民主党だけでなく、野党・自民党中曽根康弘元首相ら中国とパイプの太い政治からにもなりふり構わず働きかけた」という。北京五輪聖火リレー長野市で示した工作活動の一旦であった「大使館主導型の動因体制」を髣髴とさせられる。

 外交筋は「中曽根氏ら自民党の政治家は、われわれが『ルール破りはダメです』と説明したら理解してくれたが、民主党側は、まるで中国の走狗となっていた」と解説したそうだが、如何に“間接侵略”が、完成の域に達しているかの証明でもあろう。

 自民党も確かに“腐った鰯”だったが、民主党は「ナチス」であり「ポルポト」だと警告されていたにもかかわらず、衆愚は「民主的手法?で独裁制」を選んでしまった。民主的手法で選ばれた政権が“独裁制だ”と気がついたとき、衆愚は「民主的手法」では『政権交代が不可能である』ことを悟るのである。イラン、イラク・・・今でも枚挙にいとまがない。
 このパラドックスに日本人は気づいていなかった。だから私は選挙前に、有権者は心して投票すべきことを説いてきたのだが、さはさりながら「自民党政権の腐敗に辟易した」有権者は、後先を顧みず『全体主義独裁制』を選んでしまった。迫り来る?ポルポトの大虐殺、ナチスガス室・・・思い出すだけでも虫唾が走る。

 今から始まるそんな『地獄のような庶民生活』に少なくとも4年間は堪えなければならないのだから、いくらブログ上に憤懣を書き込もうと、所詮『負け犬の遠吠え』に過ぎないのである。そのうちに書き込めなくなるだろうが・・・


 あの外務省や宮内庁でさえも、今頃気がついたようだが時既に遅し!である。民主党を担いだメディアの一部も、やがて『言論弾圧』に耐えられなくなくなるのは必定、身から出たさびだが、4年間耐えられるかどうか?

 選挙前のこの写真を見て、その正体がつかめなかった愚かさに今頃気づいても遅すぎる。彼らは『日の丸』を切り刻んで快哉を叫んでいたではないか。今ならまだ遅くはない。是非とも「ペンは剣よりも強い」ことを証明して欲しい。

『当時の産経新聞から』

 数世代にわたって、お育ちがよく生活に何ら困らない金満家の母子家庭出身者に『庶民の目線』が分かる筈がない。彼は血筋とお家柄を尊ぶ習性がある日本人に対する『広告塔』に過ぎない。先がないことぐらいはご自身も感ずいているのではないか?


『なんともお疲れのご様子(週刊文春)』



『変わり雛』だとか・・・


 ところでこの中国政府による『天皇の政治利用問題』は、権力争いの真っ只中にある中国共産党にとって、予想外の結果を招くかもしれない。
 日米間に楔を打ち込み、離間に成功しつつある中国だが、1998年11月、初来日した江沢民主席は、その傲慢な態度が裏目に出て、中国国内では未だにあの訪日は「大失敗だった」と評価されている。
 このようにいわゆる「上海派」と「北京派」の権力闘争は熾烈で、習近平副主席が次期主席だと決まったわけではない。来年の上海万博が一つの契機になるだろうが、仮に大成功しても権力闘争にどの程度影響するかは疑問である。

 案外、今回の日本国内の『猛反発』を織り込んだ“誰かの指図”による副主席の「天皇会見」だったとしたら、小沢氏はうまく中国国内の権力闘争に利用されたにすぎないのだが、それにしても日本人?でありながら「天皇利用に協力した」となればただでは済むまい。

 1920年代から、わが国の大陸政策は、孫文の革命や国共内戦に振り回されて全く被害甚大だった。そんな「お隣さん」にいつも利用されては苦杯を舐めてきたわが国の近代史を、少しは政治家なら勉強して欲しいものである。

 尤も、民主党の政治家が“外国人”であり、外国の利権を尊重する集団だ、というなら話しは別である。だとすれば日本は“外国人”に占領された国だという事になるのだから。

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