軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

日本崩壊進む!

久しぶりに不信任決議の国会審議を見たが全体的に緊張感がないのには驚いた。
野党の主張内容は不信任に値する正当な実例の列挙だったが、与党の反論は「お涙ちょうだい=土下座陳情スタイル」だったのでこれまた失笑した。これが日本国憲法 第41条に基づく国権の最高機関の実態である。

先日、岡崎研の集まりで、大いに気勢を上げた方も屁理屈をつけて裏切ったが、やはり…としか言いようがない。
要は、偉そうなことを言っているものの「失職して収入源を断たれたくない」だけなのである。解散されたら二度とふたたび永田町には戻れないから。
こんな方々が、襟に議員バッジをつけ「ブルーバッジ=拉致救出バッジ」をつけているのだから、詐欺師どころか敵の回し者じゃないか?と疑いたくなる。


しかし今回の一連の茶番劇で、不自由な生活に耐えながら、救援を待ちつつ復旧にあたっている被災者はもちろん、一般国民の多くが「国家崩壊の危機」を感じたのではないか?
一票入れた者があの体たらくじゃ、今後はだれも投票所に行かなくなるのじゃないか?と思う。現に近所のご婦人は「有権者として棄権はしたくない。しかし候補者がいない。そこでいつも白票を入れてくる」と言った。


威勢よく「不信任」だと手を振り上げた野党だって、やめさせた後の国家復興計画など、優先すべきことを何一つ国民に伝えてはいなかったから、私は「敵に塩を送る事になるのでは?」と気にしたのだが…
孫子は「敵を知り己を知らば百戦危うからず」と説いた。敵も知らず、己も知らない今の野党に熟読玩味してほしい教えだが、偽情報に振り回され、自己に都合の良い希望的観測で軍を進めるとこうなるという見本である。

≪野党にはこんなに“実力者たち”が犇いているのに…=産経から≫


ミッドウエー海戦前、海軍は図上演習で危険な状況に陥ることを知ったが、統裁部判定で、都合の良い解釈をして作戦を実行し大敗したのであった。
過去の彼ら(敵)の行動、発言を整理すれば、彼らの流す情報の信ぴょう性に疑いの念を持ってあたるべきだという結論に達していただろう。

彼らは身内をだまし、欺き、平然と人間性にもとる行為を実行する。今回もまたあのルーピイさんが、ご本人は党のために頑張ったつもりだそうだが、全く“お育ちが良い”だけで「嘘」の意味も知らない信念もない方だから、ころりとだまされた。またぞろ「言った、言わない」「嘘をつくのはいけない…」などなど、呆れ果てる放言を慎むことさえしない。今後は双方のばかばかしい弁解が続くのだろうが、マスコミがぶら下がり取材をするからいけない、無視するに限るのである。
議員を辞めるやめないなどなど、彼は依然として責任感もヘッタクレもない醜態を晒しているではないか。幼少時から≪ちやほや≫されて育っただけで、無視されることに耐えられない、政治家としては全く不適な存在なのである。

≪総理時代の彼=週刊誌から≫

他方菅総理の過去を振り返ってみるがよい。彼は自分に都合の良い“有名人”を巧みに利用する。政界に足を踏み込んだときの「市川房枝」女史をはじめ東工大時代の“恩師”などと、有名人を口に出すが利用するだけである。今朝の産経を読むがよい。市川女史は迷惑していることろう。

何よりも彼は、支持率が低下しても全く気にすることなく『1%になってもやめない』と発言していたではないか。あれが彼の本音なのだが、野党もメディアも「そんなことはあるまい」と自分に都合良く解釈して騙された。




3人の民主党丸の船頭さんの内、もう一方はメディアが作り上げた“剛腕”という虚像の陰で、金集めをしているだけじゃないか。

竹下総理時代、某右翼団体が「褒め殺し作戦」をとったことがあった。これに手を焼いた竹下首相は、某有力者をつてに金丸氏を“派遣”して和解したことがあった。その時彼も同行したのだがこの団体の“下っ端”たちが、彼の性格を見事に見抜いた情報を聞いたことがある。

≪敵前逃亡した親分…=産経から≫


いわゆる“やくざ”の世界は口先だけで生きられるものじゃない。実行力が勝負である。政治屋たちの世界とは180度違った世界、だから私はそんな世界に生きている彼らの「評価」を基準に彼を見てきたのだが、今回の態度は見事にそれを証明している。

子分たちを散々煽って討ち入りさせておきながら、自らは身を隠して見捨てた行為は、政治の世界では“常道?”かどうか知らないが、“裏社会”では絶対に許されない行為である。国会開会中に勝手に席を立って松木議員を脅迫しようとする情景は、まるでやくざの世界を彷彿とさせられ、子供たちに見せられた風景ではない。

≪どちらが裏切り?指詰めが待っている?=産経から≫


さて、被災地の復旧と国家の立て直しは急務だが、当面その望みは断たれた。被災地の地方自治体首長たちは、現政権にさじを投げている。
中には「まったく興味も関心もないからTVの審議を見ていない」と言い放った首長もいた。現地はそれどころじゃない。一日も早く避難所から町民を仮設に収容し、地方産業を復旧させねばならないのだ。先日会った「一畳半」に寝泊まりしている女川の友人の避難所には、まだ600人以上もの被災者が不便を強いられている。
不信任案を否決して意気揚々の首相は、福島原発の解決まで居座るそうだから、国民は「自己責任」で家を建てるほかはなさそうである。


国内のみならず、諸外国もこれほど『罵詈雑言』を野党(同じ国民)から浴びせられた日本の首相を信用するはずはない。まさにレームダック、外交も国内行政もますます停滞するだろう。そしてその先には2012年危機が待ち受けている。
これからもまだまだ人災天災は続くだろうが、これほど国民の信頼を失ったリーダーのもとで国難を乗り切れるのだろうか?
しかし、民主的手段ではこれ以上の行動は不可能である。ところが驚いたことに本会議の場で石原自民党幹事長は、彼を「ヒットラー」に例えて批判した。
そのヒットラーの最後はどうだったか?

民主党だけ残って国滅ぶ…。ゲバ学生上がりの政府の実態が明らかになったが、この国家非常事態下でも平然と内ゲバが絶えない政府に国政を任せる異常事態の行き着くところはどこなのか?

学園紛争はなやかなりしころのゲバ学生は、学内に突入した機動隊を一番恐れた。浅間山荘事件でも、警察は“絶対に武器を使用しない”とやりたい放題で警官を射殺した。今や国会を占領した彼らに対して機動隊が排除することは“絶対に”ないどころか、SPが護衛してくれていると確信している。

≪いやはや・・・・コメントなし=産経から≫


菅総理の行動を見ていると、日米開戦前の「近衛文麿首相」を思い出す。国民が政界の混乱と近衛の対応ぶりに気をとられているすきに、ゾルゲ、尾崎秀美、宮城與徳らコミンテルンの回し者たちは、メディアを利用して日本を支那事変から対米英戦に引きずり込むことに成功した。
これと同じく菅首相の信任問題の裏に隠れて、民主党左翼事務局を中心とした“一味”が、外国と連携して国家崩壊策を進めてはいないか?
民主党の“陽動作戦”に気をとられている間に、恐るべき謀略が進行しているとみるべきではないのか?
主権在民」の“民”は、彼らにとっては「国民」ではなく『民主党』なのである。皆騙されている。
国民から信頼されていない最高指揮官のもとで、自衛隊は国家国民の生命と自由が守れるのか私は疑問に思うのだが、もうそろそろ、災害派遣に取り組んでいる自衛隊も、撤収して本来の目的に備える必要があるように思う。

ヴェノナ

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