軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

ペロシ‟黄昏の旅”と“隣国”の正体!

朝夕はかなり秋の気配を感じるようになったが、TVは相変わらず「熱中症注意報」を流している。私が住んでいるのが山際だからそう感じるのだろうが、蝉も「慌て気味に」鳴いているように聞こえる。

 

紀貫之が詠んだように「人の心は変わりやすいと言われて久しいが、あれほど大騒ぎしたコロナも、最近では発症者の数に振り回されているだけのように感じる。ウクライナ戦争にもその気配が感じられる。人の心は「熱しやすく冷めやすい」からなのであろうか。

コロナに関しては、【コロナ第7波は「風邪」化の始まりか?】として【オミクロン株による第7波の拡大は実質的にコントロール不能の状態になっており、連日感染者数の記録を更新している】が【幸いなことに、オミクロン株の毒性は強くない。ほとんどの感染者は軽症で回復している。またデルタ株では深刻であった後遺症も、オミクロン株ではデルタ株の半分程度であることが確認されている】という説が“蔓延”し始めている。一体どうなっているのだろう?

2年前にコロナが話題になったときは、正体不明(実は生物兵器)だったのだから、関係者が驚いて、厳重な対応を取ろうとしたが、わが政府は、習近平国賓問題で態度が煮え切らず、もたもたしている間に‟蔓延”させてしまった。

あれから2年以上たつ。今や原因も対処法もほぼ判明しているにもかかわらず、医療関係者は政府の「指示通り」に動かねばならないのだから、休む暇もなく、自身が倒れるところまで来ているが、行政は「慎重に」その姿勢を崩す様子はない。まるで医療関係者に自分の首を締め上げさせているようなものだ。

当初TV業界を席巻していた‟専門家”たちも姿を消した。苦労しているのは現在、現場を担当する医師と看護婦、それに書類作成に当たる事務方だろう。どこかこの国の行政は狂っていはしないか?

と言っても単なる「老兵」に過ぎないから、専門家に任せる他はないが・・・

さて、今回のペロシ“老人”のアジア周遊の旅は、米国内で不評を買っているようだ。何よりも韓国の対応ぶりがひどかったようで、夜中に韓国の米軍基地に着陸したら韓国側の官僚は一人も出迎えていなかったという。しかも尹錫悦大統領は休暇中と言う理由でペロシ議長と会見さえしなかった。その裏には【中国の台湾海峡におけるミサイル発射のあと中国に配慮してペロシ・尹錫悦会談を避けたのだ】と言われている。
何というご都合主義の国だろう。ペロシ議長の訪問の是非はともかく、38度線には数万の米軍が駐屯しているのであり、韓国には米国の保護が絶対に必要なのである。にも関わらず、ペロシ訪台で米中関係が悪化すると見た韓国大統領はペロシとの会見を避けたのである。米国では韓国は【なんと言う情けない国か】と感じた国民が多かったであろう。そんな国に口先でちょっかいを出されて、振り回されているのが日本である。さらに情けない!

今回、ペロシ議長に随行した5人の民主党議員と同行者は政府専用機に搭乗していたが、それを空軍のF35が護衛していたはずであり、横須賀からは空母レーガンと数隻の巡洋艦が台湾の東南海域に配備されていた。それらの出動費用だけでも1日数百万ドルの出費であり、同行関係者の経費などは数千万ドルとなるのではないか。米国の一部には【ペロシ黄昏の旅のためにアメリカはこれだけの国民の税金を浪費したのである。】と手厳しい意見があるが、これは‟民主党の黄昏”を意識したペロシ“ばあさん”の外遊だったというべきだろう。もちろん自身の”勲章”も欲しかったに違いないが・・・それほど民主党中間選挙に危機感を抱いている証拠だ!と言えるのではないか?

“見事に?”間隙をつかれて空振りに終わった中国も、やけくそ気味に「演習」という名の脅迫行為を続けているが、宣伝のうまい国だけあって、合成写真がうまく組み合わされていて、いかにも厳戒態勢を敷いているかのように演じて?いる。さて、締めくくりはどうする気だろうか?

人民の中にたまった「欲求不満」をどう解消するのだろう?

この秋に第 20 回全国代表大会(20 回大会)が予定されている。今回の問題で起きるであろう派閥争いが見ものだが、その意味でも、北京政府も台湾に対する「軍事演習」は中途半端に終わらせられないだろうから、中国もまた膨大な軍事費を消費することになる。

ある意味、ペロシ議長(82)は、中国の経済消耗を意図して計画したのかもしれない(笑い)。だとすると相当な‟策士”だと言えるだろう。

 

次は”我々”と同じ年代の日本婦人のエッセイである。このころペロシさんはどうしていたのだろう? 終戦記念日が近づくと、同世代の我々はいつも当時を思い出すものである。

国民の2割に減少してしまったが。。。