軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

『手を出すな!!』

続く10月に台湾などの活動家を乗せた41隻の船団が,再び尖閣列島の領海内に侵入した.そしてその内の4人が上陸に『成功』したのであったが,その後私の部屋に第11管区本部長が来室されたとき,巡視船上から撮影されたVTRを見て,涙がでそうになった.
若い海上保安官達が,上陸しようとする活動家達に先回りして島に上陸し,ゴムボートから上陸を試みる活動家達の上陸阻止を図ったのである.しかし活動家達は中国大陸と中華民国の国旗を結んだ『旗ざお』を振り回し,突きたてて保安官達に襲いかかる.ところが,オレンジ色のウェットスーツをつけた保安官達は,『手を後ろに組んで』,身体で旗ざおをかわしながら,彼らの上陸を阻止し様と懸命なのである.
本部長が『手を出すな!と言う上からの指示があったのです.私はそれを伝えるしかありませんでした.ところが彼らは,任務を果たそうと,足場の悪い岩場の上で,あのように私の命令通り『手を出さないようにして』阻止しようとしているのです.司令官,指揮官は孤独なり、と言う言葉を今回ほど痛感した事はありませんでした』と言った.最高指揮官の命令は絶対である.現場ではそう指導する以外にない.本部長の心中は察するに余りある.
味方よりも『敵に気を配る最高指揮官』の元では戦は出来ない!事を痛感したものである.
本紙全面広告の下段に,六人の若き男女保安官役の俳優達がこちらを見つめている写真が掲載されている.フジテレビのドラマ『海猿』の出演者だそうだが,真剣な眼差し,鍛えられた身体。これからの日本を支える,彼らのような健康な青年男女を保安官として大量採用して欲しい.その代わり,衆参両院の国会議員を大幅に削減し,浮いた予算をそれに回せば良い.その方が余程この国のためになると思うのだが…。
純真な彼らの『愛国心』に応えられるような『最高指揮官』の出現を心から願う次第である.



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