軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

果たして「政治は機能」しているのか?

 平成9年7月1日、香港返還の日に沖縄で制服を脱いで早24年目を迎える。大病も患うことなくそこそこ健康に過ごせているのも、防大に入校して以降、戦闘機乗りを目指して懸命に身体を鍛錬してきたせいだろうと思う。

 今、都心を離れた山中で、既に金婚式を過ぎた家内とともに自然に囲まれて過ごしているが、たまに見る地上波TVによると、なにやら都では奇妙な病がはやっていて、政治はてんやわんやの状態だと言う。これを聞いて何気に口ずさむ小学唱歌がある。歌詞はこうだ。 

 

  唄を忘れたカナリヤは 後ろの山に捨てましょか

  いえいえ それはなりませぬ

  唄を忘れたカナリヤは 背戸の小藪に埋〈い〉け 

  ましょか

  いえいえ それはなりませぬ

  唄を忘れたカナリヤは 柳の鞭でぶちましょか

  いえいえ それはかわいそう

  唄を忘れたカナリヤは 象牙の船に銀の櫂〈か

  い〉

  月夜の海に浮べれば 忘れた唄をおもいだす

西條八十は、「唄を忘れてしまったカナリアには何の価値もない」といわんばかりの歌を作っている。普段は「美しい声でさえずっている」カナリアだが肝心かなめの唄を忘れたら、こんな目に遭わせたい、というのだ。

 私にはこのカナリアと国防を忘れた政府要人が同一に見えてきて、34年間の命がけの戦闘訓練は何であったのだろうか?と悲しく感じる時がある。勿論彼ら政治屋どもを「象牙の船」に浮かべる気はない。彼らは既に「銀の櫂」にまみれているからだ。

 

 かの有名なヒトラー「民衆の圧倒的多数は冷静な熟慮よりも、むしろ感情的な感じで考え方や行動を決める」と理解し、宣伝戦を強化した。

わが国にも「由(よ)らしむべし知らしむべからず」という語があるが、一般的に「為政者は人民を施政に従わせればよいのであり、その道理を人民にわからせる必要はない」と言う意味だと解説されている。しかし、本来は「為政者は、民に一々政治を説明しなくともよいように、日頃から信頼を寄せてくれるような人格者になりなさい」という為政者への戒め、民への思いやりを説いたものだと言われ、識者は「為政者を甘やかし、民を苦しめる政治は、人類を永続させるのには相応しいものとはいえない。 故に政治を一々弁解がましく説明する為政者は、そのことだけでその地位に相応しくない」と解説している。

 その昔、政治家だった江田五月氏は著書に国会の機能低下と政治不信の項に「依らしむべし、知らしむべからず」と書き、「国会の機能を低下させ、内部の動きを不透明にしている最大の原因は、戦後の一時期を除く四十年近い期間、自民党が単独政権を維持していたことであろう。その結果、政府与党と行政機関との癒着が進み、「運命共同体」ともいうべき関係ができ上がった。

(中略)役人は「民をして、依らしむべし。知らしむべからず」というわが国古来の支配原理から、ほとんど前進していないのだろうか…。

(略)与党議員を通じて本当のマル秘情報が、自民党実力者等の後援組織、関係団体等にリークされる。文字どおりの「情報化社会」にドップリ浸っているのは、政・官運命共同体とその周辺の一握りの人々だ」と書いた。

 今まさに、偏向メディアによって支配されている「情報化社会」によって、多くの国民は事の真相を知らされないまま、右往左往しているといえる。

 今政府が強力に推進している「ワクチン接種行動」も、製造メーカーであるファイザー社元副社長のイェードン博士が「今回のコロナワクチンも不妊になる恐れがある」と懸念を表明したが、抹殺された。

 さらに、ワクチン製造に関与している米国の経営者は、「ワクチン接種で(世界の)人口を15%減らせる」と公然と語っていたが、日本のメディアはこれも抹殺し、ワクチン接種を金科玉条のように宣伝して、五輪開催を急ぐ政府の後押しをしている様に見える。

 鳴り物入り防衛省が設置した大手町の集団接種会場も、その後急激に参加者が減ったため、年齢枠を変更するなど、接種者を増やそうと躍起になっているというが、なぜか設置された会場を担当しているのは「日本旅行社」であり、N幹事長の肝いりだということは報道されない。そういえば、コロナ禍を拡大したのは「GOTOトラベル」という事業だった・・・。何かがおかしい。

 

 この“武漢コロナ事件”は中国政府の「生物戦争」の序曲(やがて真相は判明するだろうが)として始まったものであり、中国製ワクチンを接種した国で、感染拡大が起きていることもそれを証明している。賢明にも拒否したのは台湾だけ?であったが…

大紀元によると、「新型コロナウイルス武漢ウイルス研究所から漏洩した可能性について、より厳しい調査が世界から求められている中、中国外務省の趙立堅報道官は、同研究所の研究者はノーベル賞受賞に値すると主張した。

 

 趙報道官は6月18日の記者会見で、同研究所の科学者たちは新型コロナウイルスのゲノム配列を最初に特定したが、「だからといって、武漢がウイルスの起源であるわけでも、中国の科学者がウイルスを作ったと推測することもできない」と述べたという。

 中共政府報道官が「ノーベル賞もの」だと発言したのは「生物兵器を開発した証拠」を示しているのだから筋が通っている。この“人工ウイルス”は世界中に拡散して、とりわけ中共政府が敵視している国々に対して甚大な被害を与える「成果」を挙げたのだから…

 いま世界は中共が“意図的か否かは別にして”現実に発動した世界生物兵器戦争の真っただ中にいることを忘れてはなるまい。ややもすると日本人は「戦争=戦闘機と軍艦が撃ち合うもの」だと誤解しているが、時代遅れもはなはだしい。

このような軍事に無感覚な国の政治家らに、国民の生命と財産が守れるとは思えない。

 全国子宮がんワクチン被害者連絡協議会を設立した“経験者”であるある市会議員が「ワクチンを接種するか、しないかを決めるのは、どんなワクチンなのかをよく理解したうえで判断することがとても大事だ」と市民に説いていたため、地域の党のボスから突然「離党勧告及び除名処分」を通達されたという。

 私も「御巣鷹山事案」で同様な体験をしたのだが、正論を吐くと排除されるという実例である。一支部長如きがこんな陰湿な行動になぜ出られるのか!、思いあがっているのはこの「ローカルボス」の態度であろう。これが“言論の自由”を標榜する自民党の行動なのか?

 彼女は次回の市議選には「無会派」として立ち、市民の安全のために「孤立を恐れず戦う」と宣言しているから応援しようと思う。

 相手が貧弱な”野党陣営”だったことに助けられ、長期政権の上に胡坐をかいてきた“自眠党”の驕りが感じられ、この秋の総選挙では鼻っ柱が折られることになるような気がする。彼らにとっての政治は“お遊び感覚”に過ぎないのだから「天網恢恢・・・」になるだろう。

 

届いた書籍のご紹介

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 軍事研究7月号

「世界はなぜ火星を目指すのか」は宇宙時代を控える今、一読に値する。『非情・無慈悲!ロシア軍ロボット部隊』も読ませるが、もともと国国はそんな国柄だから、人間性を感じようとする方がおかしいのだ。

巻頭言に「平和な平時」とは次元の異なる「グレーな平時」の時代に日本人も入っていることを認識すべきだ」とあるが、その認識が一番欠如しているのが政治屋だろう。

 

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航空情報8月号

次世代の車に水素を使う研究が進んでいるが、航空機もそうだという。水素は気体だからジェット燃料を微粒化して空気中に噴霧し、混合させて燃焼させる燃焼器を装備しているのだという。いよいよ液体燃料時代は終わるのだろうか?という気にさせられるが…

将来の革新的航空機の出現が待たれる。