軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

要注意!中国の対日工作先鋭化

今朝の産経一面の湯浅博記者による「 中国の弱点暴く知恵(くにのあとさき)」は示唆に富んでいる。 ≪米国を震撼させたハッカー攻撃の本拠地は、ご存じ、上海の中国人民解放軍傘下の秘密工作チーム「61398部隊」だった。今年1月、温家宝前首相の怪しげな個人…

「遠交近攻」戦略は成功するか?

前回、中国が大気汚染解消策として炭鉱などを閉鎖すると書いたが、今日の産経には中国の北京市政府が、 ≪環境問題を協議する会議を開き、微小粒子状物質「PM2・5」の排出源である石炭火力発電所を一部閉鎖するなどして石炭利用を削減する一方、天然ガス…

彭麗媛夫人はカカア天下?

自衛隊基地を誘致しておきながら、土壇場で法外な高値を付けた与那国町長に対して、電話で抗議したブログの読者がいたが、今きっと現地は慌てていることだろう。 私が沖縄に着任する直前の96年3月上旬、中国が台湾総統選挙を威嚇してミサイル発射訓練をした…

習主席訪露=日本外交の真価が問われる

昨日のブログで紹介した、中国要人子女の帰国問題について、大紀元日本が次のように取り上げた。 ≪香港紙・明報22日の報道によると、習近平国家主席の一人娘・習明澤さんのほか、李克強首相の娘や李源潮国家副主席の息子、汪洋副首相と馬凱副首相の娘たち…

南の島に“金”が降る!

『南の島に雪が降る』という本があった。加東大介の従軍経験を元にした回想小説で1961年9月に文藝春秋新社から刊行され、その後映画にもなった。 二十日の産経は、「政府が、与那国島(沖縄県与那国町)への陸上自衛隊「沿岸監視部隊」の配備に向けた用地取…

大陸に“内乱”の兆しか?

WBC、プエルトリコとの準決勝戦で、ベンチは重盗のサインを出したが、二塁走者の井端が盗塁をあきらめたことに気が付かなかった一塁走者・内川が2盗を敢行してタッチアウトになり、せっかく盛り上がった反撃ムードが消し飛んでしまった。 ≪WBC:重盗…

武士は食わねど…は死語になった?

3月も半ば、今月は2日の「サロン」を皮切りに、4日、7日のチャンネル桜の収録に加えて、11日に同じく桜の『にこにこ動画』生放送に夜9時から1時間半出演したが、この日の帰路は電車が人身事故に遭って1時間以上も立ち往生したため、帰宅は深夜1時半になっ…

3・11体験記=最終回

「根競べだった?」第266代ローマ法王選挙は、アルゼンチン出身のベルゴリオ枢機卿が選ばれ、「法王はイタリアや欧州出身者から選ぶという長年の伝統を破り世界最大のカトリック人口を誇る中南米から初選出。『欧州中心主義が崩壊し、教会に新たな風が吹…

3・11体験記=その6

中国の新体制固めはいよいよ大詰めだが、巨大利権を巡る対立は解消されてはいないようだ。 そんな中、「故劉少奇元国家主席の息子で習近平の先輩、かつ幼なじみであるため習近平の「軍師」と言われている劉源上将が「尖閣諸島をめぐる日中間の対立は両国が『…

3・11体験記=5

3・11,2周年の追悼式典で、天皇陛下は哀悼の意を述べられたが、とりわけ『この度の大震災に際して、厳しい環境の下、専心救援活動に当たった自衛隊、警察、消防、海上保安庁を始めとする国や地方自治体関係者、多くのボランティア、そして原発事故の対応に…

3・11体験記=其の4

昨日は兵法研究会の講演で靖国会館に行った。初夏のような暖かさで、境内は人出が多かったが、すれ違った3人の老婦人方が、「(英霊方は)今の世を見てきっと恨んでいるはずよ」と語らっていたのが妙に気になった。今回は、私の個人的なパイロット体験談を語…

3・11体験記=其の3

「京華時報」3月8日号によると、中国総参謀部は、国家測量部が尖閣に上陸して、島と周辺海域内の実測をする計画を支援することにし、その検討に入ったという。 李明徳国家測量局長は、昨年9月に測量機に尖閣を領空侵犯させた際、精密な空撮を行ったのでそれ…

3・11体験記=其の2

5 電力の回復ならず 車のラジオから「電力が回復した際、暖房器具などが勝手に作動しないようにすべてのコンセントを抜いてお待ち下さい。」というアナウンサーの落ち着いた声が何度も繰り返される。 しかし日が落ちる町並みは暗くなる一方で人工的な明かり…

3・11,2周年

今週は月曜日から外国メディアの取材とチャンネル桜恒例の「防衛漫談」、昨日は水島氏司会の下、一色正春(元海保)、伊藤祐靖(元海自)、鍛冶俊樹(軍事ジャーナリスト)、柏原竜一(情報史研究家)、平松茂雄(元防研室長)、鳴霞(月刊「中国」編集長)が参加した「…

いよいよ尖閣へ上陸か?

全人代を控えて、習近平総書記の軍の掌握度が気がかりだが、軍経験のない彼は、各地で軍人を“激励”するかのような行動をとっている。しかし、所詮軍事的素養がない指導者は、生粋の軍人からは軽蔑されるのが落ちで、それがまた北朝鮮のような『尊大な指導者…