軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

引越し作業で思うこと

引越し作業も大詰めに近づいた。連日、往復3時間以上もかけて、ねずみのように手当たり次第荷物を運んでいる。まるで“夜逃げ!”だが、作業を通じて感じた事がある。 まず、『老いては子に従え』という事である。 二人の息子が、土日に手伝ってくれるが、実…

李さんからのプレゼント!

昨日は、一時転居作業を中断して、史料調査会と、岡崎研の≪フォーラム≫に出席した。双方共に一応役職を与えられているから、責任を果たす必要がある。 お昼の≪史料調査会≫の評議員会では、海軍の75期クラスの方々が、この会を主催しておられるのだが、クラ…

軍事学教育の必要性

転居作業中なので、ブログを開ける機会がなく、今朝開けた所、熱心な「討論」が続いていて恐縮している。 自国の防衛をないがしろにしていることへの不満や、政治家達の理解不足など、全く同感だが、やはりその原点は「教育」にあると思う。 特にこの国は、…

バック、ツー、ベーシック(基本に戻れ)

飛行教育では、学生の進度が止まったり、成果が挙がらなくなると、教官は『バック、ツー、ベーシック』と指導する。つまり、もう一度基本からやり直せ、という意味である。初期の学生が一番苦労するのが「着陸」なのだが、生まれて初めて地面から飛びあがる…

急ピッチで進む「対日工作」

今朝の産経新聞一面の「首相を選ぶのは誰か」の欄に、湯浅博特派員が「中国の戦略目的変わらず」と冷静な分析をしている。「これらは中国が『ある意図』をもって、より柔軟な外交戦術を選択した」わけで、「注意を要するのは、戦術が変わっても戦略目的は変…

拉致事件に見る「政治と国民」

拉致事件に入る前に、次期首相選びに「干渉」する中国の動きについて触れておきたい。 中国からの対日圧力は勢いを増しているが、その尻馬にのって「私腹を肥やそう」としている日本人がいる事が情けない。今朝の産経新聞の『首相を選ぶのは誰か』というコラ…

東アジアの軍事情勢と日米安保

このタイトルは、今日の討論会の議題である。先週に続いて、今日もチャンネル桜で、「闘論!倒論!討論!2006 日本よ今」の収録があり約四時間参加してきた。 出席者は、松島悠佐・元陸将、森満・元陸将補、古庄幸一・元海将、山本誠・元海将、川村純彦…

在日米軍と基地学校

今朝の産経新聞一面に、在日米軍基地内にある学校を地元に開放する計画が報じられている。 遥か昔の事になるが、私が三沢基地司令時代に、地元から「基地内大学を日本人にも開放して欲しい」という要請があったので、米軍側に依頼した所、快く開放してくれた…

韓国が“合法的に”対馬を侵略か?

一ヶ月ほど前、久しぶりに会った現役幹部が、『先輩が言っておられたとおりになってきましたね』と言った。対馬が“合法的?”に韓国から侵略されつつある、というのである。国内からの観光客が激減している対馬では、韓国人目当てに別荘地が売り出され、かな…

経済同友会の“靖国”自粛発言

経済同友会は、首相の靖国神社参拝について、日中関係改善の為に「再考が求められる」として参拝の自粛を求める提言を採択した、という。首相の靖国参拝は、「首脳レベルの交流を実現する上での大きな障害」だそうだが、「首脳レベルの交流」が今時そんなに…

組織改変と“専守防衛”

1、今朝の産経新聞に、空自の改変案が報じられた。「航空総隊司令部による指揮の一元化を念頭に、全国に4つある航空方面隊・混成団も統廃合する」という。 10年以上も前になるが、現役時代に私はこれと同じ構想を提案した事を思い出す。時間との勝負が掛…

大型連休は終わった!

大型連休は終わった。国会も再開する。議員の皆さんも、十分『休養』して、真剣に討論してくれるだろうことを大いに期待したい! 昨日が休刊日だったからか、今朝の産経新聞には眼を見張るような記事が詰まっていた。 簡単に所感を書いておこうと思う。1、…

気になる「周辺諸国」の動向

ロシアでは「外国人襲撃」が相次いでいると国際的人権擁護団体「アムネスティ・インターナショナル」が発表したという。産経新聞によれば、「外国人が多数在住するモスクワやサンクトペテルブルグなどロシアの大都市部では、毎週のように外国系住民が襲撃さ…

2+2合意

今朝の産経新聞は、在日米軍再編 2+2で合意と報じた。「在沖縄海兵隊約8000人のグアム移転や普天間飛行場の移設など。すべての再編を8年後の2014年までに完了する」という。 随分時間がかかったが、これで終わりというわけではない。周辺情勢は…