軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

2017-01-01から1年間の記事一覧

半島危機は終わってはいない

のど元すぎれば熱さ忘れる、のが人の常である。 北朝鮮の連続ミサイル発射事案で、日本海に展開した米空母が、演習を終えて日本海を離れると、まるでメディアは危機が去ったかのように、森友学園問題から、今度は学校法人「加計学園」問題に目標を変えて、何…

考えさせられる話

在米台湾人Andy Chang氏の「自由と人権にも節度が必要」と題する今日のAC通信には考えさせられた。全文転載しておきたい。≪民主主義とは自由、人権と平等と言うが、自由や人権は無制限ではなく節度、つまり言行の程よい制限が大切である。「道徳の限界を過ぎ…

ちょっといい話!

少し前の話になるが、産経新聞こんな写真と記事が出ていた。 ≪収集車のボンネットにキセキレイが作った巣=兵庫県川西市けやき坂(沢野貴信撮影)=産経新聞から≫ ≪鳥の巣がボンネットとバンパー隙間に…野鳥キセキレイ、ごみ収集車で4羽育てる≫「兵庫県川西…

慶事を政治に利用してはならない

今朝の産経は「主張」欄で「眞子さまご婚約へ 慶事を心よりお祝いする」と書いた。 秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さまが婚約され、近く宮内庁から正式発表されるはこびになったことを素直にお祝いする記事だ。≪(前略)お相手は大学時代の同級生で、眞子さまとは…

陸自機事故に思う

15日に災害派遣で出動した陸自のLR2連絡機が墜落し、4名が殉職した。機長は高宮城1尉(53歳)だという。おそらく叩上げのベテランだったのだろうが、あと2年で定年退官のはずだ。残されたご遺族には謹んでお悔やみ申し上げたい。 元より他の3名の乗員…

流動的な半島情勢と中国

長い連休も終わったが、各地で火災が頻発している。東北地方は、6年前の津波に加えて今回は火責めである。何とも無念としか言いようがない。 田植えを前に、農機具と苗の被害に遭った農家の皆さんの落胆が目に見えるようだ。 他方半島情勢は、まだまだ油断で…

連休中日の息抜き

今年も長い連休になった。と言っても私は毎日サンデーだから実利がないが…。 しかし気候の変化は急激で、半島情勢に加えて話題になっているようだ。 地下鉄が“気を利かせて?”ミサイル発射情報で一時運休したようだが、政府のJアラート情報ではなく、テレビ…

習近平は軍を確実に掌握できていない

巷、特にTVではDデイが今日だと視聴率稼ぎに躍起だったが、2等空尉から一気に空幕長に上り詰めた金正恩は、人民軍の創建85年記念日のセレモニーを欠席して、元山市近郊で大規模な砲撃演習を行ったという。 朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は「朝鮮人民軍…

何事にも動じない!?“戦後日本人”

シリアの化学兵器使用に対して間髪をいれず攻撃したトランプ大統領。 大人の意見を聞く気もない北の指導者が、ミサイルを連発して核実験をにおわすと、今度はカールビンソン攻撃群を移動させた。 朝鮮半島をめぐる軍事活動は、米韓演習に引き続いて緊張の度…

軍事と外交は車の両輪

プロイセンの将軍カール・フォン・クラウゼヴィッツは「戦争とは、敵を強制してわれわれの意志を遂行させるために用いられる暴力行為」であり、「その目標は敵の戦闘力の粉砕にあり、敵が戦闘継続の意思を放棄すること」であるとする。 6日、シリア中部のシ…

間接侵略、花盛り!

世はまさに春、各地はお花見でにぎわっているようだが、北ではミサイル発射、シリアでは化学兵器攻撃で死者多数、ロシアでは地下鉄爆破と世界は第二次大戦前夜の兆しだ。 北のミサイル発射事案では、何とかの一つ覚えのように「情報収集に万全を期す…」と繰…

森友騒動は野党のサボタージュ活動だ!

国会からメディアまで、いつまで“森友問題”で騒ぐのだろう? 野党には、政府を攻める手段がないから、大阪府の問題如きで貴重な国会審議をストップさせているのだろう。 議員諸侯の知能レベルの低さに唖然とするが、そんな議員を選んだ有権者の質が低いのだ…

朝鮮半島と尖閣危機に備えよ

最近の国会とそれを伝えるニュースは常軌を逸している。大切な予算審議を“妨害”するために、野党は一部メディアと共闘して審議をストップ状態にしようとしているように見える。 まるで新聞やTV記者たちは、特定の議員の“調査員”でもあるかのように、理事長…

北のミサイル如きに…

北朝鮮は3月6日に四発のミサイルを発射したが、そのうち三発が我が国のEEZ(排他的経済水域)内に着弾した。発射したミサイルはICBMではなく中距離弾道弾と見られるが、メディアはいつものごとく右往左往! 安倍首相を取り囲んでこれまたいつも通り質…

大東亜戦争の終結

今日は台湾の228事件、70周年目にあたる日である。 Andy Chang氏は自己のメルマガに 「中国人にとって台湾とは占領地である。日本がアメリカと戦って負けたあと、蒋介石がマッカーサー命令で台湾における日本軍の降伏を受理し、勝手に台湾統治を始めた…

金正男暗殺事件と朝鮮半島の危機

22年ぶりに松島基地OB会で講演してきた。120名を超す仲間が集まってくれたが、瞬時にして22年前の現役時代にタイムスリップする感覚が不思議だった。 皆、それぞれに“老化”していたが意気軒昂、当時、独身で若かった隊員がこの秋に定年だと聞いて、自分の歳…

歴史戦の裏に日本?人ら

2月6日の産経一面、「美しき勁き国へ」に、桜井よしこ女史は「長崎に世界的反日基点」とこう警告した。≪坂の街・長崎の住宅街の一角に「岡まさはる記念長崎平和資料館」(以下、資料館)がある。牧師で朝鮮人被爆者問題を掘り起こした岡正治氏の遺志を継い…

シナの暴走に備えよ!

就任早々のマティス国防長官による日韓訪問は、「中国が抱いたトランプ政権への淡い期待は早くも打ち砕かれた」と産経は評価した。≪中国メディアは、同盟国の駐留経費負担増問題が紛糾することを期待している節もあったが、期待は“肩すかし”に終わった。人民…

シナの主敵は「米北日」!

30日、共同通信が「中国軍文書、北を米に次ぐ「仮想敵」扱い 3番目に日本、尖閣めぐり軍事衝突起きかねない…」として、≪中国人民解放軍の作戦専門家が軍事演習に関する最近の文書で、北朝鮮を米国に次ぐ「中国の脅威」と位置付けていることが30日分かった…

地軸を揺るがす変動が迫っている!

米国のトランブ新大統領が、矢継ぎ早に選挙公約を実行し始めたので、世界は戸惑っているかのようだ。しかし、政治に疎い私から見ても「シンプルイズベスト」だと歓迎できる。既成政治家がよくとる手法だが、余り身についていない“修飾語=大言壮語”を羅列し…

トランプ政権、いよいよ始動!

世論を二分?しているというトランプ氏がいよいよ第45代米大統領に就任する。これで今までのような、偽善的社会はトーンダウンするのじゃないか? 何度もここに取り上げたが、米国の“リベラルたち”は、どこか中華思想に似た行動をとる。 例えば、ルイス氏で…

政治家にも“筆記試験!”を

産経によると、韓国最大野党「共に民主党」の禹相虎・院内代表は9日、党の幹部会議で、慰安婦問題での日韓合意に従い日本政府が韓国の財団に拠出した10億円について、「予備費でも編成するので10億円を返そう」と主張したという。 日韓でこれが合意され…

年頭に思った事

新年、おめでとうございます。 昨年から始まった、世界規模の大変動は、今年は政治、経済のみに留まらず、地球をはじめ宇宙天体を含む規模の大変動に至るような気がします。そんな中で我が国が平穏な年頭を迎えることが出来たのは、まさに天佑神助によるもの…