軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

2007-01-01から1年間の記事一覧

給油中止は危険な政策

今朝の産経新聞6面に、バンダービルト大学教授のジェームス・E・アワー教授が、表記の題で一文寄稿している。 「世界で最も危険な地域に位置する国にしては、日本の自衛隊は比較的小規模である。北朝鮮のミサイルは簡単に日本の各地域を狙うことが可能だし、…

『ガロン』と『リッター』

昨日はチャンネル桜の好評番組『報道ワイド』にコメンテーターとして招かれ、『防衛漫談?』をしてきた。主題は『防衛省スキャンダル』と『特措法』であったが、古巣のスキャンダルには気が滅入った。美人キャスターの児玉女史と、元衆院議員の城内氏に囲ま…

数の論理?

今朝の産経新聞「正論」欄に、八木教授が「集団自決と検定」問題について、先日の沖縄県民集会報道を「数を頼んだ政治的圧力」と評し、「日本軍の『命令』や『強制』によるものとする見解に有力な異論が近年提出されるに至っており、検定意見もそのような意…

特措法は地球より重い!

「1977年9月28日、パリ発羽田行きの日本航空機472便(DC-8、乗員14名、乗客137名、犯人グループ5名)が、経由地のインド、ボンベイ空港を離陸直後、拳銃、手投げ弾などで武装した日本赤軍グループ5名によりハイジャックされた。同機はバングラデシュのダッカ…

孤立する日本政治

昨日は、日本文化チャンネル「桜」の収録に出かけた。「日本よ、今・・・闘論!倒論!討論2007」「テロ特措法中断と東アジア」という題での3時間番組。パネリストは井上和彦(ジャーナリスト)、金田秀昭(元海将)、北村淳(米海軍アドバイザー)、松…

亀田報道に見る“打算”

「打算」とは損得を見積もること、勘定高いようすをいう。 ワイドショーで大賑わいの亀田報道だが、ルール違反問題が高じて、今度は「謝罪したのか、していないのか?」と喧しい。タイトルマッチのルール違反報道もさることながら、世間から「ブーイング」を…

中国党大会に注目

昨日は史料調査会で「中国の軍事力と台湾海峡」という題で、拓大教授の茅原氏に講演していただいた。茅原氏は防大6期(陸将補)の先輩で、たまたま会場まで一緒になったので、講演では17回党大会についてのご意見をまず聞きたい、といったのだが、約束ど…

南京の真実・チャンネル桜系初フラッシュ

メールに、お便りが届いていた。空自先輩の娘さんからで、下記のような添え書きがあった。「チャンネル桜と映画南京の真実を応援するフラッシュ動画を作成しました。 フラッシュとは、簡単にいえばインターネット上の広報&啓蒙ミニ番組、 のようなものでご…

秋の公開講座

帝京大学八王子キャンパスで、秋の公開講座が開かれることを知り受講してきた。講師は防大先輩の志方俊之氏で、演題は「大丈夫か、日本の危機管理」であった。 通常300人ほど入る立派な教室で80名を超える方々が聴講したが、ほとんどが御老人、しかし実…

殿、御乱心!では?

原稿を2本提出し終わり一段落。書いたのは中台関係ばかりだが、2008年危機が言論界にも少しは現実味を帯びてきたからだと考えるべきか? 中台危機問題の処理を誤ると、北東アジアの不安定要素が増し、必然的に我が国周辺の軍事的バランスが逆転する可能性が…

軍事音痴を解消せよ

昨日は一日台湾の研究者達と討議して来た。台湾海峡を巡る危機は、日本では一部が気にしているだけだが、当然のことながら現地は緊張している。 その分水嶺となる総統選挙を控えている彼らは、中国の脅威として次の三つを挙げた。○国際的プロパガンダ。○経済…

大本営発表の真相

研究会準備と原稿書きでブログを書く余裕がなかったが、寄せられた熱心なご意見に感心している。インターネットの便利なところは、紹介された色々な情報ソースを瞬時に見ることが出来ることであろう。勿論、その情報の確度を分析判断するのは個人の努力にか…

2009年1月・・・沖縄?

南北首脳会談が終わったが、ノムヒョン大統領は後継者に大きな負債を残したようだ。金大中前大統領訪朝時には、5億ドルのお土産で「ノーベル賞」をゲットしたそうだが、今回は10億ドル要求!とささやかれていた。今回、ノムヒョン大統領はそれが準備でき…

ブログ復活お礼

コメンテーターの皆様からの助言を受けて「デザイン」を見直し、御指導どおり一つ一つ修正していったところ突然復活した。実はこのブログは、2年半前に友人の一人が“勝手に”立ち上げてくれたもので、最初は息子のPCで書き込み、転居してからは私が購入し…

アジアの動きに注目を!

ブログの調子が悪く、読者の皆様に大変御迷惑をおかけしていて申し訳なく思っているが、とりあえず「Ctrl」+「A」キーを押して御判読いただきたい。カウンターも消滅したが、これを押すと新規の数字が浮かび出てくる。新規申し込みをしたにもかかわらず、作…

心棒を欠いている!

29日の産経新聞「やばいぞ日本」に、私の沖縄時代の尖閣を巡る“体験談”が掲載された。抑止行動を取った10日間、部下達が実によく働いてくれたと思う。今思い返しても“軍人”として忘れられない思い出だったが、この当時も為政者の中には「心棒を欠いてい…

海自補給活動に謝意

いやはや、ブログデザインを自分で“ぶっ壊して”しまった。これが飛行中だったら「ベイルアウト!」もの。カウンターも607万件から一挙に振り出しに戻ったので、友人からお怒りの電話があった・・・。こういうのを「パイロットミス?!」というべきか。 中には(…

お詫び

ブログランキングの「クリックシンボル」が目障りなので、消去したところ、ブログのデザインが変わってしまった。 プロフィールもカウンターも消滅し、今再現すべく問い合わせている。 読者の方々にはまことに申し訳なく、お詫び申し上げる。コメントも読み…

信じられない話

安倍前総理の健康問題から、ついつい自分の体験談を書いたところ、個人的メールも含め御心配頂き恐縮している。確かに「飲酒後の入浴」は危険であるが、やはり帰宅後は温めの湯、またはシャワーだけでも浴びたくなるものである。特に私は喫煙しないから、宴…

健康第一!

安倍総理が入院先で記者会見し、体調悪化で辞任したことを陳謝した。映像を見ていた限りでは、相当体力を消耗し、連日の点滴、栄養補給中なのだろう。それにしても脱水症状はひどかったらしく、投薬のせいもあってか40回近くも唇を舌で潤していた。 私も三…

隣は何をする人ぞ!

昨日は神奈川の小さな集まりで「中台情勢と2008年危機」と題して講演した。連休の中日、しかも雨天にもかかわらず、40名ほどの日本の現状を憂える方々が集まった。 たまたま私の講演途中で、自民党総裁選の結果が判明するという“歴史的な日?”だったが…

笊の上の小豆

日本人は両極端に走りやすい、という例で「笊の上の小豆」という言葉が使われる。自分の信念にかかわらず、笊が傾く方に流れる、ということだが、総裁選の自民党の現状は正にそれをよく表している。第二次世界大戦が始まり、ドイツ軍が破竹の勢いでフランス…

言うべきことは言うべきである。

昨日、史料調査会の研究会を終えて帰宅すると、日テレニュース24で本村氏が記者会見をしていた。この番組のいいところは、午後に行われる問題を生中継するところである。一昨日の『外国特派員クラブ』における福田・麻生両氏の記者会見もそうであった。 非情…

外国特派員協会での二人の会見

昨夜は塚本三郎氏の話を聞いて、政界の裏の複雑さ、国会議員の劣化状態を再認識した。いずれ所感を書きたいが、今日は私が所属する史料調査会主催の講演会。講師は元公安調査庁の菅沼氏である。大いに楽しみ。 ところで産経の阿比留記者は、ブログも拝見して…

インド洋補給活動

600万件ヒット、おめでとうございます!と電話が入った。昨夜は遅かったので、ブログを開いてみると確かに600万件を超えている。気ままに書いている個人日記?だが責任重大! コメントに「漸く産経らしくなった」と言うのがあったが、確かに安倍総理辞…

自民総裁選が浮き彫りにしたもの

日曜日、午後から東京の秘境といわれる桧原村を家内とドライブした。五日市街道に「迂回指示」が出ていて、狭い川沿いに誘導されたが、原因は「お祭り」だった。街道の両側に屋台が立ち並び、山車が引かれ大勢の人たちで賑わっている。日本の原点に触れたよ…

災い転じて“福”となせるか?

この二日間、全てを忘れようとDVDを借りて二日間徹夜した。徹夜といっても、一日目は0500までで就寝し、3時間睡眠。二日目は0600で完結し、3時間睡眠をとったが、おかげで昨日の土曜日は、居眠りばかり、集中力を欠いて新聞には目を通したが読…

不吉な自民総裁選

「敵前逃亡」と書いたら多くの賛否両論が寄せられた。どれも納得だが、通常軍事作戦においては「戦闘中や、戦場での戦闘待機中に部隊から逃げ出すこと」で「脱走と異なる点は『目の前に戦うべき敵部隊が存在する』状態での逃亡行為であること」で、ただの「…

敵前逃亡は許されない!

午後から都心で友人と会う約束だったが、正午過ぎ、安倍総理辞任のテロップが流れ、我目を疑った。午後2時からの最後の記者会見を見たが、素人目にも総理は「完全なうつ病」だナと思った。目に光がなくうつろである。これは脳の働きが低下している証拠で、…

9・11に思う

昨日はチャンネル桜の収録に出かけた。「相棒」の井上キャスターは外国に出張中だったので、「防衛漫談」ならぬ、両手に華・美女キャスター相手の時事放談をしたのだが、安倍首相が政治生命を賭けたインド洋上での海自部隊の給油活動を継続するか否かの、テ…