軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

2011-01-01から1年間の記事一覧

因果応報を知る

今朝の産経一面石原慎太郎氏の「日本よ」を読んでいて、私は防大1年生の時、東洋哲学U教授の口癖?のような教えを思い出した。東洋哲学体系を説き終わると「因があれば果があり、果があれば因がある」といつも結ぶので、何もわからない我々1年生はその言葉…

66年目の降伏調印の日

今朝の産経14、5面に、一面見開きのマッカーサー厚木進駐時の写真が出ていた。勿論記事ではなく宝島社の「広告?」で「いい国つくろう、何度でも」という簡潔な文字がいい! 野田新内閣編成、台風12号などのニュースで国民は忘れていただろうが、今日9…

戦いすんで陽が落ちて…

こんな夜盗…失礼、与党の代表選のどこがいいのか、マスコミは24時間テレビまがいの呆れた取材。国民に何が伝えたいのか、聊か理解に苦しむ… 我が家はこの間ケーブルTVで、ナショジオ、ヒストリー、ディスカバリー、CNN、BBC…を楽しんだが、宇宙は非常に大…

何処の代表選=民主党?それとも?

27日の産経4面に小さいが極めて重要な記事が出ている。全文転載しておこう。 前原氏が「お母さん」と呼ぶ在日韓国人女性(献金を受けていた)に代表選に出馬する報告をしたことを韓国紙、「中央日報」が26日に次のように報じたというのである。細部は記事を…

民主党代表選のからくり

マスコミの焦点は、菅首相退陣?に伴う民主党代表選に集中しているが、華々しい?報道の陰に、恐ろしい落とし穴があることは余り報じられていない。 2002年9月10日(火)の読売新聞全国版にはこう解説されていた。 ≪民主党代表選は、〈1〉党員・サポーター(…

ブルーインパルス、故郷を飛ぶ

≪産経から≫≪東日本大震災の影響で、所属する航空自衛隊松島基地(宮城県東松島市)から“避難”していたアクロバットチーム「ブルーインパルス」が20日、地元の祭り「ありがとう『東松島元気フェスタ』」で、震災以降、同県内では初めてとなるデモ飛行を実施…

オママゴト“ごっこ”はもうやめにしよう!

ナイヤガラの滝つぼに落ちた日本人女子大生がいた。「防護柵がなかったからだ!」と関係者が米国政府を訴えるのじゃないか? 日本だったら、天竜川の事故のように何でも管理責任の方が問われるから… 過保護で育った“大人たち”が考える「善後策」は見えている…

奇妙な韓国の言いがかり

野田財務相が野党時代に「A級戦犯は戦争犯罪人ではない」という質問主意書を提出した事に対して、韓国外交通商省報道官が「過去の日本帝国主義の侵略の歴史を否定しようとする不適切な言行であり、日本政府が首相談話などを通じて明らかにしてきた公式な立…

66回目の「終戦記念日」

≪御退席される両陛下。御心中いかばかりか=戦没者追悼式:産経から≫ 午後4時から30分間、靖国神社に参拝した。時刻が遅かったせいか、15分ほど並んだだけで、すんなりと参拝できたが、今年は若者たちの姿が目に付いた。 神社周辺では、この国は何かが…

国際情勢に“お盆休み”はない!

6日の広島、9日の長崎と、原爆忌が行われ、菅総理が何か言ったようだが、犠牲者の供養にはなるまいと思う。一瞬にして広島で14万人、長崎で7万人も犠牲になった同胞を供養するためには、宗教色もましてや「政治色」も厳禁のはずだろう。 私は以前からこの式…

被災地は待ってはいられない!

今朝の産経は一面で宮城県ががれき処理に踏み出したことを報じている。 「2400億円事業透明性課題」「がれき処理一括発注=石巻ブロック」「民間の知恵や工夫何処まで」「公募2週間で締め切り」などという見出しが並ぶが、震災からすでに5か月、被災地は待っ…

外交は相互主義で

相互主義とは、「.外交や通商などにおいて、相手国の自国に対する待遇と同様の待遇を相手国に対して付与しようとする考え方」であり「互恵主義」ともいわれる。 今回、自民党の3議員が、鬱陵島訪問を韓国政府によって拒否されたことは、その意味で外交の基本…

緊急中国情報

今入った情報によると、29日大連港で中国海軍の原子力潜水艦で事故が発生し、放射能が漏れているという。周辺は軍によって厳重に閉鎖されていて、極めて危険な状況らしいという。 どうせ北京政府は公表しない?だろうから、周辺国は自己防衛すべきであり、…

隠ぺい体質から脱却できるか?

昨夜は、武田頼政著「ブルーインパルス:(文芸春秋)」の出版記念会に出席して、懐かしい仲間たちに会ってきた。 東京五輪で輪を描いたご本人たちと最終聖火ランナーの思い出話は会場を盛り上げた。それにしても皆さんお元気なのでうれしくなった。 ≪右端が…

自衛隊撤退・南西方面有事に備えよ

7月26日、岩手県の達増拓也知事は、東日本大震災の発生から4カ月以上にわたり県内で活動してきた自衛隊に撤収を要請したあと、支援活動に感謝する式典を開いた。「式典には陸上自衛隊第9師団(青森市)の幹部自衛官約30人と、300人以上の県職員が…

中国列車事故…今頃驚いた?

23日夜、中国浙江省で起きた高速鉄道事故は、25日午前、事故後1日半で復旧され、列車が運行されているという。実にお見事な復旧ぶりで、うらやましい限りだがわが国だったらそうはいくまい。JR西日本の大事故でも、航空事故でも、事故原因を“徹底的に”探求し…

2012年は大陸大乱か?

今週は落ち着かなかった。台風もあったが、都心に出ることが多くて…。 宮崎正弘氏が主宰した18日の石平氏の披露宴には、多くの“知の巨人”たちが参集したが、話題は現政権にあきれる声が大半で、おめでたい席なのに“忌み言葉”が飛び交い、堂々と壇上で発言…

拉致問題の真相に近づいた

このところ都心に出る機会が増え、帰宅難民にならないか?と気がかりである。 しかし、実に奇妙だったのが台風6号の進路で、私は太平洋上を西進しているころ、「そのまま西に向かえっ!」とTV画面に向かって“気合い”をかけていたのだが、急激に北進し始めた…

見事なり「なでしこジャパン」!

今朝は「なでしこジャパン優勝」のニュースで日本中が沸いた。彼女たちの動きに無駄がなく、その瞬発力の見事さに「あるいは?」と希望を抱いていたが見事優勝したのには感動した。震災に苦しみ、政治の低迷に飽き飽きしていた国民に、大きな希望を与えてく…

“シニア決死隊”とみたま祭り

13日は午後から靖国神社に出かけて、みたま祭りの露払い?をしてきた。全般的に節電対策が講じられているというのが気になったが、境内を飾る灯篭がどんな風なのかは夕方5時半までしかいなかったので確かめられなかった…。 すでに境内には屋台も並んで賑やか…

危うくなった『野望と謀略の90年』

共産党創設90年を迎えた中国が、江沢民・前国家主席の死をめぐり分裂の危機に陥っているようだ。香港亜視(TV)が6日夜のニュース速報で、江沢民・前主席(84)が「6日午後に病死した」と報じたが、夜9時半に予定されていた江沢民死去特別番組は一転して…

F−15墜落:猛訓練に危険はつきもの

5日午前10時半ごろ、航空自衛隊那覇基地・第83航空隊第204飛行隊所属のF15J戦闘機1機が訓練中、那覇の北西約180キロの東シナ海上空で墜落し、F15Jの飛行時間が約1700時間のベテランパイロット・川久保裕二3等空佐(37)が行方不明に…

復興はどうなった?

大震災から早や4か月になろうとしている。地震や液状化などの被害もさることながら、致命的だったのは大津波被害であった。仙台自動車道の海側と陸側では、地獄と天国の差があった。石巻でもそう、全体的に地盤が1m沈下したから、海岸に近い地域では毎回大…

江沢民前主席“脳死状態”か

今入った情報によると、先日301病院に入院した“大物”は、江沢民前主席であり、脳死状態だという。 「北京で1日に行われた中国共産党創立90周年の祝賀式典に、江沢民前国家主席(84)が欠席したことから、同氏の重病説が流れている。香港紙・蘋果日報…

台湾は大陸に、日本は半島に?

今朝の産経8面右下に気になる記事があった。 タイトルは「個人旅行解禁で中国人客シフト:台湾、日本の強敵に」で「中国人観光客の台湾への個人旅行が28日始まり、台湾では、官民を挙げて受け入れ態勢が強化されている。海外から台湾への旅行客数でトップの…

「それでも民主党ですか?」

この紙面は今年2月19日付の産経一面である。このころからすでに民主党内はガタガタだった。ところが外国人からの政治資金受領問題で菅首相が厳しく追及されていたさなかの3・11に大震災が起きた。その後の状況は書くまでもないが、次の紙面は今月21日の産経…

覇権争いは始まっている

昨夕は、36年間もご薫陶を受けた奈須田敬氏の「お疲れ様会」に出席した。 外務省に出向していた昭和50年に先輩に連れられてお会いしたのが最初で、その後は機会あるごとに「政軍関係」についてご指導をいただいた。 氏も今年御年90歳、月一発行の「ざっくば…

危機管理を教えない大学の実態

書斎整理中に2002年10月に行われた「安全保障・危機管理科目の大学アンケート調査」資料が出てきた。いかにこの国が「危機管理」に疎いか証明しているように思うから掲載しておこう。 「安全保障論」を設置していない大学は88%、「危機管理論」未設置大学は…

核の平和利用は絶望か?

昨日午後、史料調査会6月研究会「中東・北アフリカにおける政治変動=日本エネルギー経済研・中東研究センター長:田中浩一郎氏)に出たが、50人を超える大先輩方(中には若い女性もちらほら)で、関心の高さを示していた。 “革命”成就国はわずかにチェニジ…

脱原発=イタリアらしい軽さ!

イタリア政府は、福島第一原発の事故の影響で広がった反原発国民投票の結果、圧倒的多数の反対を受けて脱原発を決めた。 同国は1986年のチェルノブイリ原発事故後、すべての原発は廃止され建設計画も凍結された。 その後、15年近くは慢性的な電力不足で、フ…