軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

2010-01-01から1年間の記事一覧

ソマリア沖海賊対処

今日の史料調査会月例研究会は、第1次海賊対処指揮官としてソマリア沖に派遣された 五島浩司1佐の「報告会」であった。現在神奈川地方連絡本部長を務めるだけあって、スマートな説明ぶりであったが、何よりも現場を直接指揮したものならではの語り口で、説…

地球は疲れている!

メキシコ湾で発生した原油流出事故は、いまだに阻止することができず、史上最悪の環境汚染が広がりつつある。人間のあくなく欲望と能力の限界を見せ付けられるような事故だが、ついにオバマ大統領が執務室から演説する事態になった。如何にこの事故を重視し…

閑話数題

ここ数日雨模様が続いたので、資料整理と読書に明け暮れた。「中国人の世界のっとり計画(河添恵子著)」は、訪中時の体験と重なり実に面白い。「中国人自治区という“がん細胞”」「世界中で『義務なき権利』を行使」「民主主義ならぬ『金主主義』」など、彼…

「世界の中の日本」を忘れるな

菅“新”総理率いる民主党改造内閣がスタートした。体よく追われた形の“実力者”小沢氏が次にどう出るか、あるいはこのまま沈没か?と政界ウォッチャーは喧しい。 19・1%にまで落ち込んでいた民主党人気が、一気にV時回復して61%になったというのだから、民意…

菅“雇用内閣”発足!

31日からブログを更新できなかったのは、原稿と出版の最終打ち合わせなどが原因で、体調不良ではないからご心配なく。 5日も間が開くと、「生きてるか?」とか「体調不良では?」などと電話が来るから申し訳ない。ご放念あれ! さて、鳩山首相は2日にや…

日中韓首脳会談がもたらすもの

この数日、実に多忙だったが、体力が回復してきていることを感じるものでもあった。 実は昨年末に上梓した「金正日は日本人だった」に続いて講談社から「自衛隊パイロットが見たUFO(仮題)」を上梓する予定なのだが、写真挿入などで手間取り、今最後の追…

予想以上に低俗・鳩山政権

この数日多忙で更新できなかった。昨日は北区で建設会社の安全大会に呼ばれ、航空安全管理隊司令時代の体験から「事故はなくせるか」という題で講演したが、150名を越える参加者は熱心に聞いてくれた。 大会後の懇親会では、≪コンクリートから人へ≫という…

環境変更技術の軍事的実験か?

昭和50年、私が外務省に出向していた頃軍縮委員会に「環境変更技術の軍事的利用禁止問題」が出てきたのだが、軍縮問題の中心は核や生物・化学兵器などだったので唐突に感じられたものだった。 しかしその後紆余曲折を経て1978年に条約が発効したが、その正…

軍事関係者は見ている!

15日土曜日は、文京区区民会館で「私のパイロット人生」と題する“電気紙芝居”で憂さ晴らししてきた。 主催者が途中休憩を入れて3時間というので2時間話して後は質疑にと調整して話し始めたが、航空自衛隊の戦闘機パイロットが、直接体験談を話す機会は少…

語るに落ちた鳩山首相

「普天間半年先送り」「関係閣僚確認」「米に来週打診」 これが今朝の産経一面トップの見出しである。 「5月までには決着できる」「腹案がある」「トラスト・ミー」「職を賭して・・・」など、鳩山氏は口からでまかせ、云いたい放題だったが、結局何もでき…

国民は「もうついていけない」

昭和44年5月11日は、第10飛行隊所属のF-86F戦闘機3機が島根半島の山に激突して、編隊長以下3名が殉職した日である。私は4番機の予定だったが、前日入れ替わったので九死に一生を得て今日まで生きながらえている。 私の代わりに4番機の位置を飛び新婚半…

暇だな〜民主党政権は

今朝の産経によると、政府は沖縄に所在する米軍の飛行訓練などを全国の自衛隊基地で実施し、射爆撃場や訓練水域を返還させ、日米地位協定を見直し、沖縄の負担軽減を図る方針を確認したという。 日米と沖縄県で既に決まっていたものをぶち壊して反故にしたと…

ハトを追い出せ!

好天が続くので、家内のバラの手入れにも熱が入っている。私も釣られて早朝に起き出し、気持ちのよい朝の空気を(といっても最近はやけに穢れきった“黄砂”が多く飛んできていて花粉症みたいになるが)吸いつつ視ているのだが、バーゴラに変な動きを探知した…

これでもまだ眼が覚めないか!

4日の首相沖縄訪問は見苦しいことこの上なかった。背広姿ではなく沖縄県民の眼を意識したラフなスタイルはまだしも、1億2千万の日本国民を代表する「首相」の姿だとはとても思えず正視できなかった。 いつから「県知事」や「市長」や「町長」の方が「首相…

風薫る5月到来か!

高速代金「1000円」が終了するとかで、大型連休はドライブが目立ったようだ。経済「不景気」、政治は「不人気」、国民の鬱憤晴らしは、家族サービス・ドライブくらいだろう。 1日に始まった上海万博は、開始から混乱したようだが、40年前の大阪万博も「民族の大移…

鳩山政権が日本を滅ぼす

今日は昭和の日、朝7時に“国旗掲揚”して、久しぶりの陽光を浴び清々しい気分になったが、朝刊に目を通して再びやりきれない気分になった。普天間移設問題で「なぜ場当たり対応続ける」と産経は主張で「首相は無責任な言動を繰り返すのを改めよ」と責めたが…

桑江教官のご冥福を祈る

4月17日、防大時代の大隊指導教官・桑江良逢閣下が亡くなった。 大正11年沖縄首里に生まれ、沖縄1中から広島幼年学校を経て陸軍士官学校に入り、昭和16年8月、卒業と同時に満州東部国境警備部隊に配属、昭和19年2月には内南洋のメレヨン島守備隊で中隊長とし…

「中国人民解放軍の正体」

先日、帝国陸軍の秘話を書いたが、23日の産経新聞に「台湾存立の戦いで勝利導く」と題して根本元中将の功績を台湾国防部が公式認定したという記事が出た。 蒋介石は国共内戦に敗走して台湾に逃げたが、1949年10月に数万の共産軍が金門島に上陸、国民…

帝国陸軍は強かった!

夏日だった昨日と打って変わって、今日は一気に冬の気配、体がついていかない。 バラの手入れに夢中な家内も、このところ雨を眺めてため息ばかり。「鳩山政権になってから天気もおかしい・・・」といわんばかりである。確かに政権交代と“連動している”様な気も…

草の根が動き出している

昨日はあいにくの雨天だったが、田母神前空幕長が会長を務める「頑張れ日本!全国行動委員会」の集会に出席した。市谷に着いたが相当の降りなので、参集者は少ないのでは?と危惧したが、鬱陶しい天気と政情不安を吹き飛ばすように憂国の士たちが徐々に増え…

仕事をしない政府

振って沸いた「移設問題」で徳之島がゆれている。鳩山首相が“裏で”奇妙な工作をしているという噂があったが、とうとう火がついてしまったようだ。住民は「白紙撤回」を叫んでいるが、当の首相は「・・・民意を重く受け止める必要がある」とLoopy発言をして記者…

5月退陣が決まった!

普天間基地移設問題がとうとう行き詰った。「5月に必ず結論を出す」と鳩山首相は言い切ったが、物理的に不可能である。平野官房長官の「合意の解釈には幅がある・・・」とか何とか、5月の最終決着を事実上断念する考えを示した“援護射撃”は、「首相が退陣に追…

力なき“正義漢?”

鳩山政権の支持率がどんどん下がっている点について質問を受けた鳩山首相は「ここは踏ん張り時だ。改革の方向は絶対間違っていない。政治と金の問題に隠れて改革が見えていない。変化を見せ切ることが大事だ」と答えた。 “改革の方向が間違っている上に政治…

立ち上がれるか日本!

ここ数日、少し体調がよくなると無理をする悪い癖が出た。急用で浜松まで高速道をとんぼ返り。昨日は山梨での“恒例の園遊会”に出席。高速道を運転すると操縦席を思い出して若返る! ところが昨日は息子の車を借りて目的地をカーナビに打ち込み気軽に出かけた…

国家“無”戦略相?

今朝の産経一面の「くにのあとさき」欄に、「自滅は御免こうむる」と湯浅博記者が書いている。仙石由人という日本の「国家戦略相」が、自国の今年度予算を「こんな予算、戦争末期並みだ」と反省し、「この国は続くのだろうか」とテレビ番組で発言したのだと…

自縄自縛・普天間移設問題

鳩山首相のブレが止まらない。普天間移設問題は3月にはめどがつき、5月には決着するといったにもかかわらず、全く進展せず、米側は先の日米合意案を譲ろうとはしない。あれだけ自民党政権時代に合議を重ねて落ち着いたのだから、いまさら白紙に戻せまい。勿…

触雷沈没されてはたまらない!

26日午後9時45分(日本時間同)ごろ、黄海上に引かれた軍事境界線の北方限界線(NLL)付近の海上で、韓国海軍の哨戒艦「天安(チョンアン=1200トン級)」が訓練活動中、船尾付近で爆発が起き沈没、乗組員104人のうち58人が救助され、残る…

恐るべき鳩山内閣の“チチ管理!”

防衛研修所(現研究所)の研修生だった昭和58年、講義中に私の脇の米国海・陸軍中佐が突然和英辞典を示しながら「どうしておっぱいコントロールするんですか?」と小声で聞いた。全く意味不明だったが、理由が分かって笑いを堪えられなかった。 国際関係論を…

朝令暮改?

あれほど世間を騒がせた民主党の生方副幹事長解任問題が、なんと突然解任撤回になったという。“実力者”小沢一郎氏は「もう一度一緒にやってくれないか。私を補佐して欲しい」と続投を要望し、生方氏もそれに応じたという。 ≪産経新聞から≫ 何とも奇奇怪怪、…

裏切り者に騙されるな!土屋議員の咆哮

13人が死亡、6000人以上が重軽傷を追った地下鉄サリン事件から十五年たったが、犯人はまだ捕まっていない。それどころか、オーム真理教という宗教の名を語る“国家転覆テロ集団”の親玉は、のうのうと生き延びている。鳩山首相は慰霊式で献花して冥福を祈った…