軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

2005-01-01から1年間の記事一覧

50万件ヒットお礼

今朝ブログを開いて驚いた。5月中旬から始めたこのブログに実に50万件ものアクセスが記録されたのである。朝、新聞を読んで時間があればパソコンに向かい、勝手に「感想」を書き連ねているのだが、こんなに多くの「読者」がいると思うと聊か気になって仕…

「南西方面、波高し!」

東シナ海を巡る「資源戦争」は予断を許さない状況になってきた。昨日来報道されているが、春暁ガス田周辺に中国海軍の軍艦が「示威行動」に出てきたからである。今朝の産経によると「生産開始が間近になり、日本への何らかの示威行動の可能性も考えられる」…

『選挙、朝日、水害問題』

1、選挙も残すところあと2日になった。政治評論家は名誉?をかけてその分析中だろうが、当初計画の9月4日を、公明党の要請で11日にしたことがどう出るか?かなり難しいところだろう。親しい評論家は、既に公示前に「自民過半数確保、公明漸減、民主減少…

迷走巨人と統帥綱領

今朝の産経抄は、下位低迷の巨人監督に、星野仙一氏が要請されていることを取り上げた。私はプロ野球ファンではないが、小学4年生の時に父と一緒に佐世保市民球場で「巨人・阪神戦」を見て以来、何となく巨人軍の試合を見る癖がついてしまった。それは戦後…

災害に学ぶ

台風14号による被害が,西日本を中心に広がりつつある.米国でもハリケーンで1000人近くが死亡し,水害で大損害が出た. 今回の「解散」で、投票日が「9・11」に決まった時,チャンネル桜の番組で「何か含みがあるのかどうか?」と話題になった.ニューヨー…

国民は知りたがっている!

3日土曜日は、千葉県の山奥にある『養老渓谷』の旅館で,小さな集会の講演会に呼ばれて話をしてきた.日本の心を育む会(仮称)と言い,今日が第1回の会合だと言う事で,結成大会?終了後の1時間30分,周辺情勢について話しをした。30名を越える熱心…

抗日戦勝記念日って何?

「中国は9月2日3日の両日,北京で抗日戦勝利60周年の記念行事を実施する」という.ちょっと待ってもらいたい.中共はいつ日本に勝利した? 1945年8月15日,確かに我国は天皇の御詔勅により『終戦』した.したがって大東亞戦争に「負けた」ことにな…

朝日の「虚偽報道」問題

朝日新聞の体質をこれほど明確に示した事件は無いであろう.「真実を報道する義務」とやらを掲げ,「知る権利」「報道の自由」をほしいままにしている割には,朝日はこの手の「虚報」が多すぎはしないか? 朝日はかって有名な「伊藤律会見記」で大失態を演じ…

基地航空祭と経済効果

久しぶりに松島基地航空祭に出席した。東北地方の水田は見事な稲穂が垂れ、豊作の予感がした。夕方石巻駅に着いたが、台風一過とはこのことで、暑いばかりの日差しが照りつける青空が広がっていた。27日の前夜祭ではこの7月末に着任したばかりの杉山司令…

インドネシア帰還兵の独り言 その3

1953年、ジャワ派遣軍の主席通訳だった三好俊吉郎は、我々若い通訳を集めて「マシュミ党総裁のM・ナチール師は聖人だ。勉強しなくてはならない。スカルノ大統領とハッタ副大統領も、サウジアラビアのファイサル王も、カラチのイナムラ・ハーン師も、ナチ…

最近の出来事。短い感想

今日は最近の印象的な出来事などについて、短めに意見を書いておきたい。 1、 中国政府の「介入」を感じる。 8月15日の首相参拝問題が浮上した頃から、異様に中国側の「介入」が目立ってきている。人民解放軍幹部一行が、我国の自衛隊火力展示を見学に来…

『民・百姓の心を己が心とせよ』

1、誰も責任を取らない不思議さ! 選挙の候補者選びは佳境に入り、テレビ局は『ワイド・ショー』感覚で追跡に余念がない。 私は前に『第二のチベットになるな』でペマ・ギャルボ氏の日本人に対する警告を書き、『ヒトラーの最後の12日間』という映画でヒ…

恥を知れ!

選挙は熾烈な戦いの様相を呈してきた.今までに無かったような展開だから,国民の関心も高まるのは無理もない.ある意味で国民の目を覚まさせる良い機会だと思って注目してきたが,この数日異常な展開になりつつある.それは≪ホリエモン氏≫の登場からである.…

「日本解放第2期工作要綱」について

731部隊に関する「コメント」に,真摯なコメントが寄せられ,関心が高い事が伺える.私はこの731部隊の件も≪中共のプロパガンダ≫だと考えている。 その一例として以前,標記の「要綱」についての問い合わせと,全文が紹介されているURLを御紹介頂い…

インドネシア帰還兵の独り言ー2

〈1948年のロスアンジェルス大会〉 TVは,1948年のロスアンジェルス大会を放送した.アメリカ国籍の日本人有志が,選手のスポンサーを買って出た.夫婦は〈食べろ,食べろ〉と奨めたら,古橋と橋爪達(当時の水泳代表)は「ステーキ8枚食べた」と…

国家意識の欠如を憂える

今朝の産経新聞〈正論〉欄の,藤原正彦教授の論に深く感動した.「国家意識の欠如こそ国衰える根源」と題する論文は,まさに現代日本が抱える〈民主主義の弱点〉を突いたものであろう. 〈『民主主義は最悪の制度だ.今までのどんなものよりましというだけだ…

インドネシア帰還兵の独り言−1

東南アジアには,スカルノ,ハッタ,ナチール,サラサース,マハティール,アブドール・ラザック,ズルキフリ・ルビスなど親日家が多い。どうか、河野洋平、加藤紘一、野中広務など、中国好きの政治家は、ASEAN各国に行って.親日家に会ってもらいたい…

小泉「信長」、判断を誤ったか?

1、靖国参拝公約「無視」がどう出るか? 15日の靖国神社参拝には20万5千人が参拝したという。私も参拝したが、雨の予報は見事に外れ、60年前を思い出させるような真夏日となった。10時から13時まで境内にいたが、その熱気は国民の関心の高さを象徴する…

候補者の「真贋」を見極めよう!

今朝の『報道2001』で、ジャーナリストの桜井よしこ女史が「郵政選挙」で国民の信を問うとはいえ、法案に「賛成」して公認される議員と、「反対」して非公認になった議員をよく分析する必要がある、と言ったが、全く同感である。 桜井女史は「例えば古賀…

気になること三点…今朝の産経から

「首相,15日見送りも」 総選挙と公明党に「配慮」して,小泉首相は15日の靖国参拝を見送るとの見方が強まった,という.あれほど「郵政民営化」に拘るのに,国家の根幹を成す,ある意味で「外交戦略」とも言える事柄の優先順位を軽視するのはいかがなも…

杉並区,作る会教科書を採択!

作る会の,極めて常識的な教科書を,杉並区が採択する事を決定した事は誠に喜ばしい. 数日前「採用がほぼ決定した」と報じられるや、反対派「住民?」が多数駆けつけて、暴力でこれを阻止しようとしていたが、なんとも見苦しい限りであった。テレビで反対す…

第2の「チベット」になるな!

「チベットから見た中国問題」と題する,ペマ・ギャルポ氏の講演を聞いた.キャルポ氏はチベット人で,1959年にインドに亡命し,65年に来日,日本で中学・高校・大学,大学院などを卒業し,現在は桐蔭横浜大学法学部教授であり,我々平河総研の勉強会…

小泉改革,第2の関門≪靖国参拝≫

8月15日の首相参拝について,≪参拝≫か,それとも≪自粛≫か?と産経は書いた.首相の腹一つ,とは言うものの,「衆院選で靖国参拝を争点にしない考えを改めて強調した」という. 今日,私は「台湾少年飛行兵会(蔡焜燦会長)」が、会員の高齢化で組織運営が…

戦後60年,国家再建始まる!

賽は投げられた! 『解散』を告げられた本会議場は,一種興奮状態に包まれたが,中には『解散できまい』と箍をくくっていた者もいたのではないか? 小泉首相の『言行録』を見るまでも無く,彼の大戦略は『自眠党内に巣食う抵抗勢力の除去』にあったことが判…

自民党の断末魔

6日に小泉首相と『激論』を戦わせた森元総理が,ビールの空き缶を記者団に見せているシーンをテレビで見た.1時間20分に及ぶ会談で,「ビール10本を二人で飲んで,無くなるとウーロン茶.干からびたチーズとサーモン」。一時間半の会談中の待遇がこれ…

「郵政解散」は国益無視

今朝の産経新聞によると「郵政解散が強まっている」らしく、テレビもその話題で持ちきりで,衆院議員の中には選挙区で『活動』を始めている者もいるという。そうだろう,彼らにとっては「まさかのリストラ」だからである.以前「投票率が50%以下なのは,…

税金泥棒は誰だ!

昨日は某テレビ局に呼ばれ,日米共同訓練(空軍)について解説を求められた.先月ガム島で行われた共同訓練で,空自のファントム戦闘機が500ポンド爆弾の実弾投下訓練をしたが,その取材VTRを見ながら解説させられたのである.正直なところ『漸くここま…

戦争はなくならない!『イスラエル・パレスチナ遺族の会』

2日火曜日,都内で、『イスラエル・パレスチナ遺族の会』の代表が話しをした. 連綿と殺し合いを続けるこの両民族間に和解の日が来るのだろうか?と関心を持って参加した。 イスラエル代表は50歳の女性小学校教師で,1996年,テルアビブで起きた自爆…

多忙だった週末

金曜日 航空自衛隊のパイロットOB会で,40年ぶりに『戦友』に会った.懇親会で突然現れた彼は,若干白髪交じりで眼鏡をかけていたものの,青春時代の我が飛行隊,築城基地第10飛行隊で、F−86Fで格闘戦をやっていた当時そのままの姿であった.彼は…

映画「ヒトラー・最後の12日間」と『自民党・最後の12日間?』

久しぶりに家内と映画を見た.観客の7割は老・壮年層であったが,中には若い男女,それもセーラー服姿の真面目な女子高生もいた.監督,オリヴァー・ヒルシュビーゲルの演出と,主演のブルーノ・ガンツの演技が見事で,2時間半が短く感じられた.ヒトラー…